時空ヴィオラ
やぶられた紙片が、
壁にピンでとめてある。

「この字はよめないから」、
と、ていねいに書いてある。

壁はたくさんの紙片でできている。

「ほんとうは、ヴィオラさえひければ」
とも書いてある。