無限階段
階段はブレていた。
1段めと2段目では、
すでに速度がまちまちだった。

問題解決のためのキノコが
生えているのではないかと、
あわててあたりを見まわす。

階上からころがりおちてきた男が、
打ちつけた腰に手をやって、
「レストランはどこだ?」
と、たずねる。

おそらく、
そういう時間なのだろう。

 

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