ひきつづきの客が エントランスから入ってきた。 フロント係は台帳を広げた。
「ご署名を・・・」
男の体は 刺青でおおわれていた。 男はそでをめくり、 呪文めいた文様を むしり取ると、 かまわず台帳にのせた。
フロント係は辛抱強く待った。
「あのお名前は・・・・」