フルイド

人々の午睡の夢は、
雲のような白い塊へと、
有機結合した状態で、
塔の
吸引口から一気に侵入。

突然の臨界点。

塔は激しくふるえ、
その身をよじり、もだえるが、
街を歩くだれも気がつかない。

侵入者は解毒され、
平らになった階段を
いきおいよく地下へと捨てられる。

 

 

 

夢/夢食い