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●無限回廊都市の前身

「無限回廊の街」(幻灯出版 2002.12.)および
「-274゜C」(サイト 2002.2.〜2002.8)より。
前者は無限回廊都市をさまようための断片集。
無限回廊都市の中にある「不在書店」で売られて
いるので、一種のメタテクストといえましょうか。
後者はフィクションとしてのユルバニスム。

●自殺のガイドブック

迷宮をさまようときの案内書。
人生最後のガイド。
「自殺」はいわゆる自殺という意味では
ないようです。
この街では、ガイドブックや地図は、
常に焚書の憂き目にあいます。

(回廊は、回路の捩りでもある)
●塔

無限回廊都市ではいくつも見られます。
始まりの場所。
平面から立体への増殖単位。
突出して目立つのにも関わらず、
密室性・秘匿性が強い。

●市の大門

城砦都市への入り口としての象徴。
門番は「門がまえ」の中に「奄」と書きます。
都市によって去勢されています。

●不在書店

無限回廊都市のどこかにある書店。
運営は幻灯出版。店主や品ぞろえは不明。
「影男」なら知っているかもしれません。

●地下世界

遮光された自閉的な三次元空間。
もはや回廊は溶解しチューブや排水溝や
得体の知れない「管」が支配する世界。
これらの地下茎は空洞であり、
「逆リゾーム」とでもいうべき代物。
ドーナツの穴、クラインの壺、ヴォイド。

●ホテル

ストレンジャー(見なれぬ者)の集まる場所。
したがってこれ以上奇異な空間はありません。

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