▲目次へ
■Search
■Log
■Admin
言葉置場〈管理者用〉
浮遊する言葉をつなぎ止める場所
たとえば
ドラッグ&ドロップすると、
デスクトップでとけて消えてしまう画像・・・。
コピー&ペーストで、
まったく違う言葉に変わってしまうテキスト・・・。
しかし、そういう方向にテクノロジーは進まない。
テクノロジーはまじめで、
おかしさがない。
テクノロジーは慣れてしまう。
そしていつの間にか不便になってしまう。
もっと
ぐにゃぐにゃなテクノロジーはないか。
マペットのような巧みな動きのうしろ姿。
3.5頭身、大きな頭と足、引いた腰。
ノーテーションという発想。
ニース・ディナーリのブロックのような街。
プラスチックの手触り。
建築の前後に、
あるいは表裏に、
人は本当にいるのか。
ステファン・ステッチ=フィールドという少年が
体育館の最上階で軟禁されている。
白いマスクをはめられ、憂鬱そうな瞳。
他の少年たちが見舞にゆく。
体育館で組み立てられたビニル製のキューブ。
「魚(いを)は、水に飽かず。魚にあらざれば、その心を知らず。
鳥は、林を願ふ。鳥にあらざれば、その心を知らず」
by Kamono,c.
「虚空よく物を容る。我等が心に念々の欲しきままに来り浮ぶも、
心といふもののなきにあらん。心に主あらましかば、胸の中に、
若干(そこばく)の事は入り来らざまし。」
by Yoshida,K.
「柔らかい石」
という物語。
呪文のような言葉の連なり。
地下の製本所で印刷されているという。
「人差し指がうずくんですよ。
それはもう記憶っていうか、
欠けた部分を意識が先回りして
うめようとしちゃうっていうか
・・・」
マッチ箱のような小箱につめる、
自分の命。
小箱は棺、ふたは墓標。
鳥男には羽がない。
ただ、
夜空に向かって、
すうっと飛び上がり、
そのままふわっと中空に
とまって落ちてこない。
夜な夜な現れるという、鳥男の、うわさ。
|