星夜港のマクドナルド

・バックパッカーとしてマレー半島を旅していたときのこと、シンガポールのオーチャードロードで友達の買い物につきあって疲れはてた(なにも国際電話3回もかけてわざわざ買うものを尋ねたりすっか?)私は赤と黄色のにくい奴を見つけてさっそく入った。やはりここは万国共通だ、旅先の目新しさに疲れた私はカウンターに歩み寄った。ん、んんんんん?カウンターの向こうにいる女の人が少しお年を召しているようだ。そっかーシンガポールも小さい国だから人手不足なんだなーって、おい、店員全部お年寄りじゃねーか。注文を聞く人、ハンバーグ作る人、ごみを片づける人みーんなお年寄。巣鴨とげぬき地蔵もびっくりである。特にごみを集めている人なんぞ、どこぞの社長さんといっても通るぐらい威厳がある。変に残したりしたら一喝されて1時間ぐらい説教を受けそうだ。こんな人たちにこんなことをやらせてよいのか、こんなの女子校生の片手間の仕事じゃないのか(別に女子高生に偏見はないです)。  僕は非常に恐縮しながら注文した。いつもpleaseですますところをwould you? なんていったりして。そのとき、ぼくはとてものどが渇いていたので、コカコーラのlargeを頼むことにした。やっぱりシンガポールは南国のせいかのどが渇く、みんなlargeを飲んでる。もちろんここでもマックは期待を裏切らない、金魚でも買えそうな大きさのコップがでてきた。そうみんなが飲んでいたのはMだったのだ。こんなもん飲めるかー、でも飲まなきゃオーチャードロードに正座してお説教だ。懸命に胃の中にいれて、トイレでマーライオンみたいに吐き出した。おそるべしマクドナルド

p.s.ところでシンガポールってこの漢字で合ってます?

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