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パズルの図書館


パズルに関する名著を集めてみました。何分はぐれマニアなもので、個人で集められるものには限りがあります。
ここでは、問題集的な書籍はあまり取り上げません。「頭のよくなる...」の類や、ペンシルパズル系や、 単種のパズルをあつめたもの(例:マッチ棒パズル)、等々。 また、言葉遊び系のいわば“文系の”パズルに関する本、1970年代以前の古い本も載せたいんですが、 今のところあまり充実していません。
さらに、2010年代後半以降、「脳トレ」ブームや SCRAPに始まる謎解きブームでパズル本の裾野が大きく広がっていて (喜ばしいことですが)、また、私の個人的事情もあって、新しくなるほどカバーできていません。
以下に並べてあるのは、パズルの国の優れた地図・観光案内としてお勧めできるものばかりです。 ただ、残念なことにもう絶版だったりして、手に入らないものが多いようです。 気になった本があれば古書店をあたった方がよいでしょう。

「パズル」という言葉と、それに続く助詞を引いた後のアイウエオ順のリストになっています。 また、価格や目次等のデータは版によって変わっているかもしれません。 2021年のサイト再開後に記載したものには記載した日付を記載するようにしました。

そうそう、中には実在しない本、すなわち私のデッチあげが混じっていますので、 参照する場合は(そんな人がいるとして)、ご注意を。

書名 「悪魔のパズル」 “The Book Of Ingenious & Diabolical Puzzles”
作者 著: ジェリー・スローカム, ジャック・ボタマンズ / 訳: 芦ヶ原伸之
出版日経サイエンス社 1995年 3300円 ISBN4-532-52049-5
目次 組合せパズル / 開けるパズル / はずして組むパズル / ほどくパズル / 一連の動きのパズル / 手先のパズル / パズルの壺 / 不可能物体
一言 世界でも有数のパズルコレクター3人による古今東西のパズルコレクションを その仕組みごとに分類し、歴史を解説し、紹介しているもので、 「パズル その全宇宙」「パズルの世界」の続編で、内容も結構重複していますが、 どれか一冊、といえばこれでしょうか。カラー写真も多く、愛好家には必携の書の一つ
書名「パズル遊びへの招待」
作者著: 高木茂男
出版PHP研究所 1994年 1456円 ISBN4-569-54452-5
目次 歴史的なパズル / 言葉と絵のパズル / パズルの展開 / パズルの考え方・解き方
一言 サブタイトルは「古典的名作から、最新の傑作まで、古今東西パズルの博物館」。 碁石ひろいや、清少納言知恵の板といった古典パズルから、4色問題等の数学系、回文や暗号等の文系パズル、 倉庫番、カックロまで幅広く紹介しています。入門書として最適でしょう。
書名「パズルで遊ぼう」
作者著: 岡田光雄
出版講談社現代新書 1983年 420円 ISBN4-06-145690-3
目次 パズルの誕生 / 文字あそび / なぞなぞ / 魔方陣と覆面算 / 図形の迷宮 / クロスワードパズル / おもしろい数学パズル
一言 歴史的なパズルを中心に、いうならば文系のパズルを主に収集した本。 昔のパズルや言葉のパズル関係を参照するにはよい本でしたが、 今日では、「パズル遊びへの招待」 等がカバーしているテーマが多く、すでに役割は終えているのかもしれません。
書名 「美しいナゾトキ」
作者著: 常春, 無策師, 矢野了平
出版小学館集英社プロダクション 2021年 1600円 ISBN978-4-7968-7857-9
目次 Chapter1 文字に頼らない「造形美のナゾトキ」 / Chapter2 作問者の腕が光る「技術が美しいナゾトキ」 / Chapter3 唯一無二の美しい発見「奇跡の一問」 / Chapter4 選考委員が選んだ「もっとも美しいナゾトキ」
一言 このページには少ない、数学的要素のほとんど無いSCRAP的な謎解き47問ですが、 パズルの本で感動するとは思いませんでした。わたしたちが日常的に使う言葉や文字のなかに、 これほど玄妙な秘密や奇跡が隠れていて、それらをこんなに鮮やかな形ですくい上げることができるとは。 本書のもととなった「謎王」の企画を知らなかったのは迂闊でした。このレベルで続くか否や。 [2021年10月記]
書名「PUZZLE IN WOOD 木のパズル」
作者著: 芦ヶ原伸之
出版創和出版 1987年 1400円 ISBN4-915661-19-9
一言 島根県に匹見村というパズルで村興しをしようという村があるのですが、 そこにプロデューサーとして招聘された芦ヶ原氏が難易度付で紹介する44種のパズル。いくつかは商品化されてます。 木工技術に自信があればちょっとしたインテリアにもなるようなものができます。
書名「パズル A to Z」
作者著: 芦ヶ原伸之
出版光文社カッパ・ホームス 1988年 890円 ISBN4-4-334-05149-9
一言 新書版ですが、ページを切り取れば実際にパズルになってしまう変り種。 書名どおり、各アルファベットで始まるタイトルのついた26種のパズルができます。 非常に良いものが収録されているのですが、本の性質上、完全な形で古書店にあるとも思えず、 入手はかなり困難でしょう。2冊買っとけばよかった。
書名「絵と形のパズル読本」
作者著: 秋山久義
出版新紀元社 2005年 2300円 ISBN4-7753-0412-7
目次 ジグソーパズルの世界 / 消滅パズルの奇々怪々 / 江戸時代の知恵板遊び / ペーパーフォールディングパズル / カードを重ねて絵を作る / 視覚を試すパズル / 近年の傑作パズル3点 from JAPAN
一言 図形を使ったパズルを幅広く紹介する本で、著者の愛と知識が溢れる一冊。 フォールディングパズルを体系立てて紹介している本は珍しいのではないでしょうか。 また、知恵の板をめぐる歴史を解き明かす章は力作です。
同著者による「知恵の輪読本」 「キューブパズル読本」 「数のパズル読本」 「ボードパズル読本」の姉妹編
書名 「ガードナー傑作選集」
“A Gardner's Workout: Training the Mind and Entertaining the Spirit”
作者 著: マーチン・ガードナー / 訳: 阿部剛久, 井戸川知之, 藤井康生
出版森北出版 2009年 各3800円 ISBN978-4-627-01881-5
一言 娯楽数学の大家マーチン・ガードナー氏が1990年代に様々な媒体に発表した 論文等からセレクトした41篇。1914年生まれですから、80歳代後半から90歳を超える年齢で、 これだけ若々しく挑発的な知性を持ち続けることが出来るとは、まさに驚異としかいいようがありません。
書名 ガードナー数学ギャラリー 「ペンローズ・タイルと数学パズル」「落し戸暗号の謎解き」「メイトリックス博士の生還」
“Penrose Tiles to Trapdoor Ciphers ... and the Return of Dr. Matrix”
作者著: マーチン・ガードナー / 訳: 一松信
出版 丸善 1992年 各1380円 ISBN4-621-03731-5/4-621-03732-3/4-621-03733-1
目次 (ペンローズタイル) ペンローズタイル / ペンローズタイルII / マンデルブロートのフラクタル / コンウェイの超現実数 / クロンダイクからの帰還, そして… / ウーリポ ― 潜在文学の実験室 / ウーリポII ― さらなる言葉遊び
(落し戸暗号) ウィットホフのニム / ビリヤード玉三角形その他のパズル / 数学的帰納法と色つき帽子 / 負の数 / 図形を等しく分ける法 / 落し戸暗号 / 落し戸暗号その後
(メイトリックス博士) 双曲線の悲劇 / 新エレウシス遊び / ラムジー理論 / 組み木パズルからベロカルへ / シチャーマンのサイコロ,クルスカルの手品,その他の奇妙なパズル / レイモン・スマリヤンの論理パズル / メイトリックス博士の生還
一言 マーチン・ガードナー氏が“Scientific American”誌に連載していた コラムからの選集および書き下ろし。「数学ゲーム」の続編にあたる。
書名 ガードナー数学マジック 「フラクタル音楽」「超能力と確率」「円周率と詩」 “Fractal Music, Hypercards and More...”
作者著: マーチン・ガードナー / 訳: 一松信
出版 丸善 1996年 各1545円 ISBN4-621-04176-2/4-621-04177-0/4-621-04178-9
目次 (フラクタル) 白色,褐色とフラクタル音楽 / ちりんちりんのベル / 数学動物園 / チャールズ・サンダース・パース / メービウスの帯はねじった柱状環 / 30個の着色立方体 / エジプト式分数
(超能力) ミニマル彫刻 / 続ミニマル彫刻 / 接する円の族 / 回転テーブル,その他の問題 / 時は止まるか? 過去を変えうるか? / 超能力の驚異と確率
(円周率) 数学的チェスの問題 / ダグラス・ホフスタッターの『ゲーデル,エッシャー,バッハ』 / 虚数 / 円周率と詩: いくつかの偶然のパターン / 再び詩について / 正方形の充填 / チャイティンのオメガ
一言 マーチン・ガードナー氏の“Scientific American”誌に連載していたコラムからの選集および書き下ろし。 「数学ゲーム」の続編にあたる。
書名 ガジェットブックス メビウスの卵 1 【木の結晶 紙の地球】
作者作: 遠藤裕 ・ 別宮利昭
出版エクスプランテ 2000年 1900円 ISBN4-4-901300-01-6
一言 パズルの本、ではなくパズルそのもの。でも本屋で売ってる変り種。 ちゃんとISBNも振られてます。菱形12面体、菱形30面体のパズル2種。
書名「数のパズル読本」
作者著: 秋山久義
出版新紀元社 2006年 2300円 ISBN4-7753-0521-2
目次 空欄埋めパズルのスターたち / 数を探す、数式を作る遊び / 数当てマジックの古今東西 / 日本が誇ってもいい目付字の遊び / 数のパズルの処世訓 / 虫食算と覆面算
一言 「数独」などのペンシルパズルを皮切りに、数に関するパズルを紹介し、 歴史をひもとく充実した1冊です。虫食算と覆面算を海野十三が広めたとは知りませんでした。
同著者による「知恵の輪読本」 「キューブパズル読本」 「絵と形のパズル読本」 「ボードパズル読本」の姉妹編
書名「KARAKURI箱」亀井明夫作品集
作者作: 亀井明夫
出版亀井明夫 1993年 2500円
一言 からくり安兵衛こと、亀井明夫氏の作品集。亀井氏はそれまで表面をスライドさせる 旧来の箱根秘密箱の世界に、重力や磁石や遠心力で、箱の内部を動かす仕掛けを持ち込んだ人で、 その作品の美しいことといったらもう。
書名「キューブパズル読本」
作者著: 秋山久義
出版新紀元社 2004年 2200円 ISBN4-7753-0284-1
目次 基本キューブパズル / 古典キューブパズル / お手軽キューブパズル / 名案・珍案キューブパズル / 分割再結合キューブパズル / キューブパズルコレクション / 意外な材料でキューブを作る / ルービックキューブ解法虎の巻 / ゆかいなキューブ玩具 / キューブコレクションを作ろう
一言 ルービック・キューブ、ポリオミノ、立体ジグゾー、と立方体をモチーフとしたパズルは 数多くあります。 マニアの著者がこれでもかと紹介する、マニアックな本です。こんな本が書店で平積みになっているのも不思議。 キューブ系のパズルに極限までこだわった力作で、 ここにキューブパズルの全てがあると言っても過言ではないでしょう。
「知恵の輪読本」 「絵と形のパズル読本」 「数のパズル読本」 「ボードパズル読本」の姉妹編
書名「巨匠の傑作パズルベスト100」
作者著: 伴田良輔
出版文春新書 2008年 730円 ISBN978-4-16-660615-3
目次 天才サム・ロイドのパズル / パズル王デュードニーのパズル / クラシックパズルの時代
一言 「頭が良くなる」と銘打ったパズルの流行は個人的にはあまり好ましいものではありませんでしたが、 ついにこの世界の2大始祖(SFの世界で言えばウェルズとヴェルヌに相当かな)を改めて世に紹介出来るようになったこと については評価できます。 しかも彼らの作りだしたパズル問題はこのジャンルの頂点でもあって、 世にあふれる「頭が良くなる」の類が単なる劣化コピーに見えてきます。
同時期に、同じ筆者による「サム・ロイドの「考える」パズル」(青山出版社 2008年)、 「カンタベリー・パズル」(デュードニー著 ちくま学芸文庫 2009年)が出ています。いずれも超難問ぞろい。
書名「グラスパズル解答集」
出版東洋ガラス株式会社 1991年 500円 ISBN4-87187-601-2
一言 芦ヶ原伸之氏が監修する東洋ガラスのグラスパズルシリーズの解答集。 解答集なだけに、ここで紹介するのは多少反則のような気もしますが、結構よいパズル解説書です。 出版は古いのですが、その後、続編は出てないんじゃないかと思います。
書名 「パズル狂ゲーム狂の本」 “Games and Puzzles for Addicts”
作者著: ミリントン, 絵: メイソン / 訳: 芦ヶ原伸之
出版東京図書 1984年 2000円 ISBN4-489-00124-X
一言 失われたゲームとパズルを再び世に出すという趣旨の本で、 40種のパズル・ゲームの遊び方を紹介しています。この本の場合、パズルより紹介されているゲームが面白い。 ただし、いざやってみるとルールが完全でないのがありますが。 まあ、訳者もあとがきで書いているように、そこはプレイヤーの創造力で補いましょう。
書名 「ゲームにひそむ数理」 ゲームでみがこう!! 数学的センス
作者著: 秋山仁, 中村義作
出版森北出版 1998年 1900円 ISBN4-627-01651-4
目次 第1章 ペグ・ソリティア / 第2章 ペグ・ソリティアの変形と一般化 / 第3章 飛び石ゲームとその周辺 / 第4章 周遊ゲーム / 第5章 15ゲーム / 第6章 石取りゲーム / 第7章 いろいろな2人ゲーム
一言 タイトルどおり、いろいろな独り遊び(ソリティア)や、ニム系のゲームを数理的に解析した本。 必勝法だってわかるけど、相手を探さなくちゃ。
書名「三次元数学パズル」
作者著: 高木茂男
出版講談社ブルーバックス 1979年 460円
目次 第1章 三次元思考から二次元思考への挑戦 / 第2章 幾何学的空間の分割術入門 / 第3章 部分と全体像への魔術 / 第4章 平面の推理学 / 第5章 はじまりは終りへの出発点 / 第6章 空間の点と線 / 第7章 空間の色問題 / 第8章 偶然の楽しみ方 / 第9章 どんどん開く立体 / 第10章 錯覚図形の問題 / 第11章 数学の話題から
一言 3次元のパズルを対象として、これらを紹介するとともに、その性質・展開を研究した本です。 私が最初に買ったパズル書なので個人的には思い入れがあります。 でも、内容も非常に優れています。紹介されているのは、ソーマキューブ、 ステインハウスキューブ等のブロックパズルや、立体ザイルトリック、マクマホンパズル等。 この本をもとに、昔はよくボール紙を切って貼ってパズルを組み立てたものです。
書名 NEW 「パズルの算法」 手とコンピュータでのパズルの味わい方
作者著: 上原隆平
出版日本評論社 2024年 2200円 ISBN978-4-535-78987-6
目次 ハノイの塔 / スライディングブロックパズル / ペンシルパズル / 数のパズル / 15パズル / シルエットパズル / 重ねるパズル / マッチングパズル / アンチスライドパズル / ルービック・キューブ / クロスバーパズル / 手順の必要なパッキングパズル / 折り紙パズル / 截ち合わせパズル / ペグソリテア / パズルソルバ / コンウェイのライフ・ゲームと計算不能性 / 付録
一言 著者はパズル懇話会や関西ぱずる会の会員で、さらに芦ヶ原伸之氏のパズルを多く所蔵する 北陸先端科学大学JAISTギャラリーの長を務めているということもあって、採り上げられているパズルは古典的なものから 最近話題になっているものまで幅広く、その道の通ならではのセレクションになっています。 本書の特徴は、これらのパズルを計算機科学における計算量クラスの観点で分析・紹介していることです。 体系的な解説を通じて当研究分野の深さの一端を知ることができます。 [2024年12月記]
書名「パズル春夏秋冬」
作者著: 佐宗来也
出版創美出版 1985年 1400円
目次 春 歴史的パズル ― ミノタウルスの迷宮から始まった / 夏 論理パズル ― 嘘つきは誰だ / 秋 平面充填 ― イスラムのタイルからペンローズまで / 冬 未来への展望 ― 新しいパズル
一言 『数学と論理』に連載されていたコラムを一冊にまとめたもの。 中世ヨーロッパや平安時代から江戸時代にかけての日本のパズルについて体系的に解説されているほか、 論理パズルが大変充実しています。
書名 別冊サイエンス 「数学ゲーム I」「数学ゲーム II」「数学ゲーム III」「数学ゲーム IV」
作者 著: マーチン・ガードナー / 訳: (I,III)一松信, (II)赤攝也,冬子, (IV)大熊正
出版 日本経済新聞社 1979年/1980年/1981年/1982年 1200円/1300円/1300円/1300円
目次 (I) 9つの挑戦的な問題 / ゴム棒から立方体ころがしまで / クラム,クロスクラム, 四角食い / 星型ニム,蛇行など / 新エリュシス遊び / ライフ・ゲーム / ワーリング問題 / エジプト式分数 / 新種の暗号 / 図形を使った公式の証明 / プログラムされた虫 / ラムゼー・グラフ / 怪物曲線 / 白色と褐色の音楽 / ミグエル・ベロカルの彫刻 / コンウェイの『数とゲーム』 / スムリヤンの『この本の題は何か?』
(II) 消える小人 / 驚異のポリパワー / ビール缶,どこまで飲めば安定に / ティック・タック・トゥ / ゼノンのパラドックス / 織って作る多面体 / 跳べ跳べハルマ / ニムに勝つには / チェスでパズる / いうはやすいが解答困難 / トランプパズルはいかがですか / ぐるぐる回るグレイ・レコード / あなたは積めるか"ポリキューブ" / フランシス・ベーコンの暗号 / 結ばれたトーラス / 偶然でない"偶然の一致" / シムとチョンプとレーストラック / エレベーターの動かし方教えます / 優美なグラフ / 交差させずに線を引く / ネーピアの骨でかけ算を / 最古の2進コンピュータ
(III) タングラム / エッシャーのくり返し模様 / ペンローズの非周期的タイル張り / チャーサール多面体 / 4色問題とスナーク,プージャム / 悲劇的曲線 / メービウスの輪 / 靴屋のナイフと黄金比 / ペル方程式とヘクス,星型数 / マイナスの市民権 / 易経と2進数 / 直観に反する事象 / カラスのパラドックス / タイム・マシン / 歪像画の奇妙な世界
(IV) パズルの精華 / 鳩小屋の原理 / 晩餐への招待客 / 詰めこみ主義 / ハラリーのチックタックトゥ / スーパークィーン登場 / “チェッカー” / エピソード / 怪物がつかまった / ガウスの合同式 / 現実的曲線 / 平行線をたどる / エッセー / キムの対称文字 / 超能力者になろう / 偶然のパターン / 小数の強法則 / ホフスタッターの『ゲーデル,エッシャー,バッハ』 / 乱数オメガ / 平面世界へのご案内 / メイトリックス博士の不可解な終焉
一言 マーチン・ガードナーが “Scientific American”誌に連載していたコラムからの選集。 あまりに長い連載だったために、その翻訳は色々な出版社からいろんな形で出ていますが(*)、 その中でも代表がこのシリーズ。改めて読み直してもやっぱりその充実した内容は驚きの一言。 この世界のマスターピースの一つですね。

*: このHPでは、「ガードナー数学ギャラリー」「ガードナー数学マジック」を紹介していますが、 他に「数学カーニバル」(紀伊國屋書店, 一松信訳)や「数学ゲーム 1,2」(講談社ブルーバックス)等があります。 また、2015年から「完全版マーティン・ガードナー数学ゲーム全集」(日本評論社)の出版がスタートしています。 ある程度まとまったら取り上げようかと思うのですが、全15巻予定で、果たして完成するのかどうか。
書名 「[数学]じかけのパズル&ゲーム」 “WINNING WAYS FOR YOUR MATHMATICAL PLAYS”(の一部)
作者 著: E・R・バーレキャンプ, J・H・コンウェイ, R・K・ガイ / 訳: 小谷善行, 高島直昭, 滝沢清, 芦ヶ原伸之
出版HBJ出版局 1992年 2233円 ISBN4-8337-6032-0
目次 第1章 ソリティア: エレガントな必勝法 / 第2章 パズルの秘められた鍵を求めて / 第3章 ライフゲーム: 生命とは何か?
一言 スゴイというか無茶な本です。よく、こんなに読者が限定される本を出したものです。 ソリティアやルービックキューブや箱詰めパズルやライフゲームやその他をゲップがでるほど、 数理的に分析しており、図版と数式満載です。いや、私は好きなんですが。とても普通の人には勧められません。
原著は25章にわたる上下巻の大著だそうで、その下巻後半の翻訳とのこと。
書名「数学パズル事典」
作者編: 上野富美夫
出版東京堂出版 2000年 2200円 ISBN4-490-10556-8
目次 数学パズルの世界: 数学パズルとは / 数学パズルの発展 / 数学パズルの分類
数字パズル: 数の性質 / 魔方陣 / 古典的算数パズル / 尋常小学校の算術問題 / 数つくり / 式づくり / 虫食算・覆面算
図形パズル: 図形合成 / 経路パズル / マッチパズル / トポロジーパズル / 図形消失 / 図形分割 / 配置パズル / 測定パズル
推理パズル: 移動パズル / 対戦パズル / 暦のパズル / 場合パズル / 論理パズル
一言 こと数学パズルに限って言えば、もっとも体系的かつ包括的に網羅した “事典”だと思います。古典的なパズルを中心に丁寧に紹介しています。 「数学ゲーム」系の最先端もいいけど、基本は大事。
書名 「数学パズル大事典(Ⅰ/Ⅱ)」 “Het tweede grote breinbreker boek”
作者著: イワン・モスコビッチ / 監訳: 東田大志, 訳: 櫻井香織
出版 化学同人 2018年 各2500円 ISBN978-4-7598-1969-4/978-5-7598-1970-0
目次 (Ⅰ) 思考遊びと脳 / 事始め、ギリシャ数学、幾何学、アーメスのパズル / 素数、魔法陣、ディド女王の問題 / 点、トポロジー、オイラーの7つの橋のパズル / 確率、ケーキの切り分け、振り子の謎
(Ⅱ) 科学、次元、乱数とハノイの塔のパズル / 無限、不可能・不可能図形、取り違えられた帽子、ミルクティー / パラドックス、セルオートマトン、ホロウキューブ、日付変更線越えパズル / 認知、錯視、偶奇性、レイの正直者と嘘つきのパズル
一言 数学パズル・娯楽数学の歴史的な名品を、科学史・数学史と紐づけた紹介やコラムで 網羅する大著です。カラフルなイラストや写真も美しく、パズル愛好家は手元に置いておきたい2冊です。[2021年6月記]
書名「数理パズル」「続・数理パズル」
作者 著: 池野信一,高木茂男,土橋創作,中村義作/中村義作,小林茂太郎,西山輝夫
出版中公新書 1976年/1977年 420円/400円 ISBN4-490-10556-8
目次 (数理パズル) 数の不思議 / ゲームの新しい魅力 / 図形への挑戦 / 数理のセンスを生かす
(続・数理パズル) ショートパズル / 平面と空間に遊ぶ / 数に秘められた秩序 / 組み合わせの妙味 / 数芸年賀状
一言 「科学朝日」に連載されていたコラムをベースにしたパズル研究書。 他であまり見ないテーマとしては、あやとり、麻雀の役にまつわる確率、 パズル愛好家間でやりとりされる年賀状パズル(年号等を織り込んだりするもの)等。 充実した文献案内がついています。
書名「図解 知恵の輪のすべて」
作者監修: 山本徹
出版文葉社 2002年 1900円 ISBN4-9980907-4-7
目次 知恵の輪とは? / 知恵の輪の博物学 / 知恵の輪を作ってみよう! / 知恵の輪の解き方
一言 知恵の輪の解法・作成法についての本。写真のピントが合ってなかったり、 監修者に対する個人崇拝的な記述が多かったりと少々素人っぽいつくりですが、 何しろ類書があまりないし、熱意を背景とした内容の充実も評価できます。
書名 「スチュアート教授のおもしろ数学入門」 “Another Fine Math You've Got Me Into ...”
作者著: イアン・スチュアート / 訳: 山崎秀記, 坂井公, 田中裕一
出版日経サイエンス社 1993年 2500円 ISBN4-532-52028-2
目次 ライオンとラマとレタス / タイル・アンド・エラー / 進化スコープを覗いて / 心の歯車 / 果樹園には何頭のヒツジがいるか / ペンタゴニアへの旅 / 平らなトーラス上の騎士たち / ブドウ園の幾何学 / マックスドック・マーウェルの仕手戦 / キュリーの過ち / サイコロまかせの勝負 / 渦巻きの熱力学 / ノートルダムの群論家 / 木の神のための6パック / 平均律計算機 / 大きなソファ
一言 一言で言えば、「数学ゲーム」シリーズの仲間。 作者がフランスの科学雑誌に書いたコラムを集めたもの。 似たようなテーマでも作風の違いがあって、こちらの方がより算式が多いです。
書名 「パズルの世界」 解き方・つくり方101例 “PUZZES, KLASSIEK EN MODERN”
作者著: ジェリー・スローカム, ジャック・ボタマンズ / 訳: 芦ヶ原伸之
出版日経サイエンス社 1993年 3300円 ISBN4-532-52027-4
目次 組合せパズル / 開けるパズル / 組木パズル / ほどくパズル / 一連の動きのパズル / 手先のパズル / その他のパズル
一言 世界でも有数のパズルコレクター3人による古今東西のパズルコレクション紹介。 いい本ですが、「パズル その全宇宙」「悪魔のパズル」のシリーズの中ではちょっと影が薄いか。 他2作に比べ相対的に作り方重視のつくりとなっています。
書名「世界最大の虫食い算」
作者著: 安福良直
出版文春新書 2008年 750円 ISBN978-4-16-660669-6
目次 虫食い算との出会い / 虫食い算と九九のステキな関係 / 虫食い算を「作る」魅力 / うんざりするような有限 / 「完全虫食い算」との出会い / 無謀なる挑戦 / 最初の発見と、大きな挫折 / 再挑戦 / 大発見の瞬間 / 割り算の神様 / 証明、資料編
一言 パズル雑誌「ニコリ」の編集長(2011年現在)が若き頃に取り組んだ、 2万桁におよぶ虫食い算を完成するまでの無謀かつ前人未踏(というか他の誰も行かない)の奮闘を本人が語ります。 実は、彼とはちょっとつながりがあって当時からパズルファンとは知っていたのですが、 ここまで道を究めていたとは。
書名 「パズルの宣教師」
作者著: 芦ヶ原伸之
出版ニコリ 2005年 1619円 ISBN978-4-89072-816-3
一言 芦ヶ原伸之氏がパズル雑誌「ニコリ」に1987年から2004年に連載していたコラム 「パズル病棟日誌」をまとめたものです。パズルの紹介にとどまらず、パズル作家や関係者との交流など、 世界有数のパズルコレクター・プロデューサーであった著者の活躍と意地悪さがよくわかります。[2021年6月記]
書名「全天候型 史上最強のパズルランド」
作者著: 芦ヶ原伸之
出版ベネッセ 1995年 1068円 ISBN4-8288-1755-7
目次 口先三寸でライバルを煙に巻いて楽しむ / おつむ自慢をへこます図形と数の不思議 / パズルの醍醐味を味あわせてくれる小道具たち / テクで驚かす奇術からバクチ必勝法まで / パズルは世界を駆け巡る
一言 芦ヶ原伸之氏による、パズルに関するエッセイ。パズルそのものの紹介の他に、 そのパズルに関する逸話とか、パズルを使った人のダマし方等々。
書名 「パズル その全宇宙」 “PUZZES OLD & NEW”
作者著: ジェリー・スローカム, ジャック・ボタマンズ / 訳: 芦ヶ原伸之
出版日本テレビ 1988年 2900円 ISBN4-8203-8818-5
目次 組合せパズル / 開けるパズル / はずして組むパズル / ほどくパズル / 一連の動きのパズル / 手先のパズル / パズルの壺 / 手先のパズル / 消えるパズル / 不可能物体パズル / 折りたたみパズル
一言 世界でも有数のパズルコレクター3人による古今東西のパズルコレクション紹介。 なんで 日本テレビ? と思いますが、この本が出たころ、彼らのコレクションに関する展覧会が日本中を回っていて、 そのスポンサーが日本テレビだった記憶があります。 続編に、「パズルの世界」「悪魔のパズル」
書名「たのしい立方体」ちえの小筥 パズル雛
作者著: 田中早穂子
出版日新報道 2004年 1200円 ISBN4-8174-0567-8
目次 立方体との出会いから今日までの道のり / ちえの小筥(立体パズル)の作り方説明と実物大型紙 12種類 / お花のパズル5種の作り方説明と実物大型紙 / 等分型抜粋 13種 / パズル雛の作り方説明と実物大型紙 / あとがき
一言 独学で高度な数学を学んだ上品なおばあさんが、 立方体の分割をモチーフにした素晴らしいパズルを考案し、その作り方を説明する異色の作品集です。 数学的に見ても非常に美しい硬質な構造が、手作りの温かい作品の中に隠れている不思議な感覚と、 作者の人柄がしのばれる謙虚な解説が味わい深い一冊。
書名「知恵の輪読本」
作者著: 秋山久義
出版新紀元社 2003年 1600円 ISBN4-7753-0170-5
目次 知恵の輪とは何か、どこがおもしろいか / 代表的な知恵の輪・名作ベストテン / 知恵の輪には、どんなものがあるか / 構造から分類した4種類の知恵の輪 / 知恵の輪にはどんな歴史があったか / 知恵の輪の解き方心得 / 知恵の輪の買い方・集め方・整理法 / どうしても作りたい方の(簡単)知恵の輪製作法
一言 知恵の輪について、分類し、構造と解法を説き、歴史を整理する指南書。 知恵の輪の全てはこれを読めば分かるという一冊ですが、コレクションや製作方法に関する パズルマニアとしての心がけ・覚悟を示してくれている点もお勧めです。僕はまだ初級者らしい。 安心というか悔しいというか。著者は、パズル懇話会の会員で、この道の達人の一人。
同著者による「キューブパズル読本」 「絵と形のパズル読本」 「数のパズル読本」 「ボードパズル読本」の姉妹編
書名「作って遊ぼう クラフトパズル」
作者指導・監修: 室井忠夫
出版婦人生活社 1997年 880円 ISBN4-574-80162-X
一言 9種の組木パズルを木工でつくる本。糸鋸とか、工具をそろえる必要があって、 加工は大変そうですが、難易度は低めか。ちょっと珍しい組み木もあります。
書名 シリーズ子どもと作る9 「パズルをつくる」
作者著: 芦ヶ原伸之
出版大月書店 1984年 1300円 ISBN4-272-61109-7
一言 40種のバラエティに富んだパズルについて、その作り方を、 材料や製作過程まで易しく紹介したものです。身の周りの材料で作ることができて、 「作って遊ぼう クラフトパズル」よりは簡単に作れます。 ただ、易しいのはつくり方だけで、できたパズルを解くのは大変です。 「子どもとつくる」というタイトルにだまされるとイタイ目に合います。 こういうのがすぐ解ける子どもはチト怖い。
書名 「動物と平面パズル」 小黒三郎・組み木シリーズ6
作者著: 小黒三郎
出版創和出版 1997年 2200円 ISBN4-915661-65-2
目次シルエットタイプパズル / 動物パズル
一言 小黒三郎氏は、動物をモチーフとした組木で有名で、Naef社からも作品が発売されたりと、 世界的に評価の高い作品を世に送り出しています。 この本では、タングラム等のピースが動物形でないパズル作品と、動物モチーフのパズル作品を紹介されています。 その気になれば作れます。ポリ正三角形やポリ二等辺直角三角形の珍しいものもあります。
同シリーズに「動物と立体パズル」もあります。このHPに載せてないのは、単に私が持ってないからなんですが。
書名 「箱詰めパズル ポリオミノの宇宙」 “Polyominoes”
作者著: ソロモン・ゴロム / 訳: 川辺治之
出版日本評論社 1988年 2600円 ISBN978-4-535-78695-0
目次 ポリオミノとチェス盤 / ポリオミノでつくるさまざま形状 / ペントミノを置けなくするには / バックトラックと配置不可能形状 / 数え上げの理論 / より大きなポリオミノと高次元のポリオミノ / ポリオミノの一般化 / ポリオミノによる長方形の敷き詰め / 驚くべき種々の結果
一言 複数の正方形を連結させたポリオミノ。パズルの世界で、広大かつ豊穣な領土を誇る 帝国の創始者自身による一大研究書です。娯楽数学の頂点の一つで、1965年に出版、1994年に改訂版が出た原書の日本語訳。 [2021年6月記]
書名「PUZZLART パズルの回帰線」
作者編著: 芦ヶ原伸之
出版波書房 1993年 2330円 ISBN4-8164-1225-5
目次 パズルボックス / シガレットカードの世界 / パズル最前線 / 【箱根組木】 / ソロモン・ゴロムの英知 / 【マスケリン・マジックショー】 / パズルコレクション / 【透かし絵】 / やってやれないことはないんだろうが... / 究極のパズル「砂漠は生きて渡りたい」 / 【悪魔のファン=うちわ】 / パズル学入門 ポリオミノ論 / 【パズルの古典】 / チェッカーボードパズル
一言 このHPで何回も紹介している芦ヶ原氏の、パズルに関する著作。 総合的なものではなくいくつかの分野をピックアップしています。出色は、氏の監修する、東洋ガラス 「グラスパズル」の開発譚(パズル最前線)と、ポリオミノ概論。
書名 「100%楽しめる 手づくりパズル」 “SPELLETJES”
作者著: ボタマンズ他 / 訳:芦ヶ原伸之
出版東京図書 1983年 880円 ISBN4-489-00089-8
一言 34種の機械的パズルの自作マニュアル。組木やタングラムの系統だけでなく、 手先の器用さを競うゲームなども紹介されています。珍しいのは、秘密箱でしょうか(中の錘が移動するタイプです)。
書名 「Play Puzzle パズルの百科」「~ Part 2」「~ Part 3」
作者著: 高木茂男
出版平凡社 1981年/1982年/1986年 2400円/2200円/2200円
目次 (Play Puzzle) 図形のパズル / 数字のパズル / パズルゲーム / 錯覚のパズル / 奇妙なパズル
(~ Part 2) ピクチャーパズル / 数理パズル / 知的ゲーム / 用具パズル / 意外パズル
(~ Part 3) 新しいパズル / 言葉のパズル / 本の遊び / パズルの周辺
一言 パズルを体系的に紹介した本としては、おそらく日本で最初のカラーのもの。 紹介されるのは、タイルパズルや組み木をはじめ、魔方陣や、ままこだてといった各種数理パズル、 迷路に言葉のパズルにアドベンチャーゲームブックまで、本当に幅広く、この種のパズルファンなら必携。 「百科」のタイトルに偽りなし。
書名 ベストカー情報版 「The メカニカルパズル130」
出版三推社(編集)/講談社(販売) 2006年 1143円 ISBN4-06-317164-7
目次 PART1 組み合わせパズル / PART2 開けるパズル / PART3 はずして組むパズル / PART4 ほどくパズル / PART5 一連の動きのパズル / PART6 その他のパズル
米インディアナ大学 スローカム・コレクションを訪ねる / 解法のヒント集 / 全国パズルショップガイド / 他
一言 メカニカルパズルをカラーの図版で紹介したメインのパートが丁寧です。 採り上げられたアイテムも、最新の、しかもちゃんとしたパズルファンが納得できるラインアップです。 そのほか、主要パズルショップやHP紹介など実用性も高く、 「脳を鍛える」ブームの便乗本ではない、初心者からマニアまで必携の一冊といえるでしょう。
しかし、「ベストカー情報版」。車雑誌がこれを作った動機が謎ですね。
書名「ボードパズル読本」
作者著: 秋山久義
出版新紀元社 2009年 2300円 ISBN978-4-7753-0776-2
目次 ボードパズルの分類と魅力 / 跳び越した駒を除くソリテア / 駒の入れ替えパズル / 小さなボートで川を渡る問題 / スライディングブロックパズルとその悪友たち / 古典の長命ボードパズル / 現代の駒移動パズルのルールと課題
一言 考えてみれば、私がパズルを始めたきっかけは15パズルでしたし、 その後手にしたり購入したパズルの多くもここに紹介されたものです。 手で動かす楽しみと比較的手軽に作成できるというのがキモでしょうか。 しかも、最近の進化ぶりが著しい領域でもあるんですね。
同著者による「キューブパズル読本」 「知恵の輪読本」 「絵と形のパズル読本」 「数のパズル読本」の姉妹編
書名 「迷路の秘密図鑑」 “Secrets of the MAZE”
作者著: エイドリアン・フィッシャー & ハワード・ロクストン / 訳:北村孝一
出版青娥書房 2013年 3300円 ISBN978-4-7906-0302-3
目次 はじめに / 古代の連鎖 / 抜け出せない道 / 迷い込む迷路 / 驚異の現代迷路 / 解答編 / 索引
一言 神話の迷宮、ヨーロッパ庭園の生垣迷路、現代のアミューズメントである巨大迷路など、 実際に人が足を踏み入れる迷宮・迷路を歴史から紐解き、イラストや写真で紹介する一冊。 往古から現代にいたるまで世界中で様々な迷路が作られ、様々な階層の人たちが楽しんできたことがよくわかります。 なお、著者のフィッシャーは、数多くの巨大迷路の建造にかかわった世界有数の迷路デザイナーです。 [2021年6月記]
書名 Quark Special 「芦ヶ原伸之の究極のパズル」
作者著: 芦ヶ原伸之
出版講談社 1988年 680円 ISBN4-06-100372-0
目次 第1部 難問200題&コレクション / 第2部 Quarkパズル特集抄
一言 今はなき科学雑誌「Quark」に連載されていた芦ヶ原伸之氏のコーナーを一冊にまとめたもの(+α)。 でも、この本が出版された後も連載は続いていて、その分は本にはなってないハズです。 今からでもいいから出ないかなぁ。
世界のパズル作家を紹介するシリーズが良いですね。 あと、時代を反映して、全国巨大迷路のリストなども掲載されています。