今週のフリートーク(97年3月4週)




馬の身になって考えてみる

競馬は言うまでもなく馬が走って、その速さ順番をいろいろ理屈をつけて予想するのもである。
ただしこれは人間から見た場合の話。馬にとってはどうだろうか。
わからないままに手綱をしごかれ、ムチでたたかれていやいや走っているのだろうか。はたまた、ちゃんとレースの理屈を知っているのだろうか。
レースの条件だっていろいろある。それまで長距離のレースばかりでてた馬が突然1200mのレースに出されたら戸惑うに決まってると思うのだが。記憶に新しいのが昨年のナリタブライアンだ。3200mの天皇賞の後いきなり1200mの高松宮杯に出走したのは驚かされた。しかし驚いたのはブライアン自身だったろう。スタートするまではこれまでと同じ長い距離を走るんだな、と思ってたが、いざスタートすると周りの馬のダッシュがやけに早い。どうしたんだと急いでついていったものの、エンジンがかかったときには既にゴールだった・・。実際そうだったと思うけど。
これは極端な例だけど、能力は他の馬よりも高いのにレースを十分理解できないまま消えていった馬はたくさんいるんだろうなあ。
だから、競走馬には走力に加えて、いかなる条件にも適応できるレースセンスのようなものが必要なんだろうと思う。これがないと、自分の型にはまった時じゃないと好走できない、ムラの多い馬になる。
レースセンスに長けた馬は安定した走りを見せる。これに瞬発力のような一瞬のキレが加わるとサクラローレルのようなすごい走りをするようになる。今年の4歳でレースセンスの良さが目立つ馬と言えばメジロブライトだろう。デビュー戦での人気でわかるように決して能力は評価されていなかったのに、あれよあれよの大活躍。今後も息の長い活躍を見せてもらいたい。競馬は血統だけじゃないというところをアピールしてほしい。


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