今週のフリートーク(97年5月3週)
馬券必勝法
書店にいくと競馬に関する本の中に必ずといっていいほど馬券をうまく的中させる方法をもっともらしく書いた本が並んでいる。それぞれの”競馬必勝法”を謳った本の内容はといえば、世の中の出来事に引っかけた語呂合わせを使う方法や出目を使う方法、または競走馬の能力を数値化する方法等、さまざまである。どれを信じてやるかは個人の自由だし、こうした”必勝本"のたぐいを1冊ずつ取り上げてああだこうだ言うつもりはない。
ただ、これらの本では表紙に決まってあたかも百発百中のように書いてあるが、そもそも的中させたレースしかふれていないのだ。○○ステークスが当たったとか、この日は12レース中9レース的中といわれてもいつもそうではあるまい。自己流にやみくもに買うよりはいいだろうが必ずすぐに儲けがあるわけではない。
本当に”必勝法"なら極端にいえば誰もはずれ馬券を買う人なんていなくなるだろう。的中しても100円戻しの配当なんて面白くも何ともない。だけど当たり前だがこのようなことは起こり得ない。多くのはずれ馬券を買った人のおかげでそれなりの配当がついた当たり馬券を手にする人がいるのだ。
よく、競馬で”何百万円儲けた”という話はチラホラ耳にするが、ずっと勝ちつづけていてこのところ損をした記憶がない、なんて人にはお目にかかったことはないだろう。何かの拍子で(あるいは考えた結果でもいいが)一時的に儲ける人はいても、常に的中しつづけるということはないのである。
”競馬で絶対に負けない方法”として一番簡単なことは馬券を買わないことだが、それでは本末転倒である。他には、自分専用の胴元つまり手提げ金庫あるいは段ボール箱に入れた”資金”を相手にJRA相手と同様に馬券を購入するという方法があるそうだ。ある期間が経てば胴元を廃業して、貯まった金を自分に戻すというやり方だが、これは”買ったつもり馬券”とでもいうのだろうか。JRAにむざむざ金を取られるなら・・、ということから生まれた発想だろう。
長く馬券を買い続ける人の多くは、あまり高額の買い方はしないように感じる。それは儲けるためより楽しむためということがあるからだろう。そんなスタイルで自然体に構えていた方が案外いいのかもしれない。
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