今週のフリートーク(97年6月5週)




帝王賞

今週の火曜日、24日に大井競馬場で第20回目を迎えた帝王賞(ダート2000m)が行われた。このレース、何年か前から「G1」と銘打たれてはいたが、JRAをはじめ全国にG1競争として認知されてから初めての開催となった。正直言って盛り上がりかたとしては、去年の破竹の連勝を続けていたホクトベガが圧勝した時と比べてやや劣るような気がしたが、中央のバトルラインにシンコウウインディという強豪がエントリーした事でレベルの高いレースになったと思う。
さてこのレース、逃げ馬不在という事で展開が読みにくかったが、何と断然の1番人気のバトルラインが果敢にハナをきってレースを引っ張った。しかし血統的に2000mの距離が微妙にこたえたか、ゴール直前に大井の実力馬コンサートボーイと上がり馬アブクマポーロに差されて3着。それでも本来のレース運びではなく逃げて、全馬のマークを受けつつ4着以下に大差をつけての3着に粘ったのだから評価されていい。対照的にシンコウウインディはいいところがなかった。それにしてもびっくりしたのが地方馬の1・2着である。勝ったコンサートボーイといい、2着のアブクマポーロといい実力的に連対して全然おかしくないのだが、中央の強い2頭にはかなわないのではないかと見る人が多かったのは事実だ。現にこれまで地方競馬で行われた中央との交流レースはあのホクトベガがいたこともあって中央馬が面白いように勝ちまくり、地方馬は常に中央馬の後塵を拝していたのだから。
統一G1となって初の帝王賞、見所はあったのだが、あらためて出走メンバーを見渡してみて本来フルゲート16頭のところ12頭しか出走していない。これはあのブライアンズロマン等の回避馬が出た事によるものだろうが、少しさびしい気がする。帝王賞に出たい馬は多数いるだろうからJCのように補欠馬も考えていいかと思う。それと7頭エントリーした地方馬の中で「地元」南関東以外の馬は高崎のグランドツアラーただ1頭。それも近所の北関東だ。これはせっかくの統一G1元年にしてはさびしい限りである。地方馬は全国を何ブロックかにわけてそこから選抜された代表馬が出てくるといった方式にしたほうがおもしろいと思うのだが・・。それと中央馬も収得賞金順というのは何とかならないものだろうか。いくら賞金を稼いだからといってとっくに盛りを過ぎたライブリマウントが立ちふさがって上がり馬のデュークグランプリが出られないのはどうも納得が行かない。中央競馬の中でも「帝王賞トライアル」的なレースを設定してそのレースで上位に入った馬は優先的に帝王賞に出られるようにするとか、現時点で実力のある馬が出やすいようにしてもらいたいものである。
ダートでのチャンピオンディスタンス、2000mでの中央、地方を交えた真の最高レベルでの戦いとなるよう来年以降なってほしいものである。


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