今週のフリートーク

今週のフリートーク(97年8月5週)



サクラローレル

サクラローレル、現在日本における現役の競走馬の中で最強の馬、といっても異論を唱える人はそう多くないと思う。今年の春の天皇賞はマヤノトップガンに屈したものの、3200mとしては暴走とも思える速い流れで前残りしたことから負けてなお強しの印象を強くした。
この秋はサクラローレルにとって世界への挑戦となる。最大目標を10月初旬の凱旋門賞において、その前に前哨戦の重賞を叩く構えだ。鞍上が誰になるかということで多少もめたが、このたび武豊騎手との新コンビが決まり、すでに渡仏しているローレルにとって正念場の秋を迎える。日本での実績もさることながら、もともと長距離につよいレインボークエスト産駒のヨーロッパ血統であることから、本番でも十分に期待することができると考えている。あとは、以前のヒシアマゾンのように故障でレース回避などということの無いよう願っている。
サクラローレルはナリタブライアンと同期で、平成6年の牡馬クラシックで頭角をあらわした。だが、青葉賞でエアダブリンの3着に入りダービーの権利を得たものの、故障により春のクラシックを棒に振る。その後秋に復帰し、順調に条件戦を勝ち上がっていくものと見られたが、いいところには来るものの、惜敗を喫するレースが続いた。どうも東京競馬場での負けレースが印象に残っており、思えば秋の天皇賞で3着に敗れたことも、東京競馬場(左回り?)を苦手としてのことかもしれない。
そんな煮え切らない状況からの大きな転機は平成7年の中山金杯だった。たかがハンデG3戦の勝利とは思えないほど鮮やかな勝ちっぷりでその後の活躍が期待されるも、またもや故障で長い休養を余儀なくされる。
ようやく平成8年の中山記念でカムバックしたが、その年の正月のガーネットSを直前で回避するなど、順調さをかく印象を与え、ジェニュインをはじめとする強力メンバーには太刀打ちできないだろうと思っていた。ところがそれを嘲笑う快勝ぶりには本当に驚いた。これが1年以上休んでいた馬の走りか?。そう思ったものだ。この中山記念の印象は強烈で、その後の春の天皇賞でも本命視していたが、レース当日の体重減を嫌って軽視してしまい、レース後いたく後悔したものだ。
このように、この馬には非常に芯の強いところがあり、多少の環境の変化にもへこたれないところがある。向いていると思われるタフなヨーロッパのコースだけに、最強メンバーが揃うと思われる凱旋門賞だが、ひそかに期待したい。


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