今週のフリートーク
今週のフリートーク(97年11月1週)
一流ジョッキー
勝負の世界は実力主義。言うまでもなく競馬界も同様である。たとえ若手でも実力のあるジョッキーならば、先輩ジョッキーを差し置いて有力馬の依頼が来るし、反対に調教師や馬主の意に反する乗り方をしたときは容赦なく交代させられる。
現在の中央競馬のジョッキーで東西を二分するトップジョッキーといえば、岡部騎手に武豊騎手である。彼らのもとには連日有力馬の騎乗依頼が絶えない。重賞ともなれば常に優勝を狙える馬に騎乗することができる。
そうなると自然に重賞の勝ち鞍も増える。現に2人は今年も重賞を勝ちまくり、G1の通算勝利でもトップに並びしのぎを削っている。
「馬が強いから勝てるんだ」という人もいるだろうが、はたしてそうだろうか。強い馬に乗ってこともなげに勝つのが騎手の腕の見せどころではないだろうか。
一流ジョッキーといわれる人たちには、有力馬の騎乗依頼が来る→レースに勝つ→そしてまた有力馬の依頼が来る、という好循環が成り立っている。そしてこの循環を維持できるからこそ一流と見られるのだ。先述の2人はまさにこの好例である。
ただ、一流ジョッキーの誰もが最初から有力馬を依頼される環境にはなかったはずだ。地道に実力を磨いて周りに認められてきた結果だろう。
大レースを前にしてのジョッキーの乗り変わりがあるとき、乗り変わったジョッキーへの批判や乗り変わられたジョッキーへの同情の声をよく聞く。私見だが、乗せる側にしてみればより期待にこたえてくれる確率の高いジョッキーに依頼するのは当然のことではないだろうか。交代させられたジョッキーも他のレースで勝ちを重ねて見返してやる以外にないだろう。現に一流の地位にいるジョッキーたちは例外なくこうした関門を通ってきたのだから。
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