今週のフリートーク

今週のフリートーク(97年11月4週)



脚質

一般に競走馬の脚質は、逃げ、先行、差し、追い込みの4種に分類される。もっと大まかに分ければ最初から前へ前へと行くタイプと、前半は後ろに控えて後半盛り返すタイプの2種に分けられるだろう。
ほとんどの馬には自分の型ともいえる脚質を持っている。これが極端な逃げあるいは追い込みだとその馬のトレードマークとして親しまれる。逃げではツインターボやメジロパーマーなどすぐ浮かぶのだが、追い込みだとひと昔前のミスターシービーやマティリアルになるだろうか。一時のヒシアマゾンもすごい追い込みを見せたことがあるが。
ところで逃げと追い込み、どちらがよく決まるかは統計をとったわけじゃないのでよく分からないが、感覚としては逃げの方がよさそうに思えるだろう。追い込みは決まれば痛快だが、展開、頭数、コース取り、スタミナ配分等の問題をすべてクリアしないと決まらない。どのレースでも差し、追い込みに向いた展開になるわけはないから勝ち続けるには相当の能力が求められるだろう。
今年の春競馬で追い込みの難しさを教えてくれたのはメジロブライトだった。皐月賞の舞台の中山はもともと小回りで直線が短いうえに、レースはスローペース。その上外々を周らされる展開に末脚は封じられてしまった。とはいえ同情する余地はあるもののこの壁を越えない限りクラシックは取れないのかもしれないが。
対照的にこの秋のマチカネフクキタルは豪快な追い込みで出たレースを総なめにしたが、神戸新聞杯のような最後方からの直線一気もあれば、菊花賞のように前に出ても自分のレースができるように実は幅のある脚質を持っているようだ。春の天皇賞を制したマヤノトップガンも有馬記念逃げ切り勝ちがあるようにむしろ前へ行く競馬を得意としていた馬だ。
逃げ、追い込みが決まるときは痛快だが、そうでないときは非常にあっけない。この秋のサイレンススズカ、スピードワールドがそうであったように能力もさることながら様々な展開に対応できる融通性が必要になってくるだろう。


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