今週のフリートーク

今週のフリートーク(97年11月5週)



日本馬のレベル

先日行われた17回目のジャパンカップでは、イギリスの実力馬ピルサドスキーがその実力通りの走りを見せて、エアグルーヴ以下の日本馬との格の違いを見せつけた。これまでに海外の実力馬が着外に沈むケースが多かっただけにこの走りはたたえられていい。ピルサドスキーは来年から日本で種牡馬生活に入るそうだが、今回の勝利が種牡馬としての価値をかなり高めたことは言うまでもないだろう。
自分の育った国から遠く離れた異国の地で活躍をする。これがいかに難しいことかはこれまでの日本馬の海外レースへのチャレンジの履歴をたどれば容易に分かる。 今年は日本でトップクラスの実力を持つサクラローレルとタイキブリザードがそれぞれ凱旋門賞にブリーダーズカップという世界を代表するビッグレースに挑戦したが、勝ち負け云々というより実力差を思い知らされる結果に終わってしまった。サクラローレルは本番前にリタイアしてしまったが、最下位に敗れた前哨戦のフォア賞でトップ3を占めた馬が本番の凱旋門賞ではワースト3を占めたことを考えれば悲観的にならざるをえない。
ともかく勝負にならないのだ。タイキブリザードがブリーダーズカップで去年に続いてクラシックにエントリーしたことが話題になったが、マイルやターフに出たからといって勝てたというレベルではないのだ。タイキブリザードは今年は最下位ではなく6着だったようだが、勝ち馬の影さえ踏めなかったのは去年と一緒である。
日本の競走馬のレベルはそんなに低いのだろうか。海外のG1レースで勝つのは難しいとしても、勝負にならないくらいちぎられるほどレベルが低いとも思えない。日本での「競馬」と海外の「HorseRace」の質の違いなのだろうか。かつてBaseballと野球が違うと言った人がいたが、競馬もそうなのだろうか。
このような状態が続けばいくら日本馬がジャパンカップで好走しても素直に日本馬のレベルがアップしたとは受け取れない。世界に通用するためにはどうすべきか。遠い異国の地でなおかつタフな走りを見せるピルサドスキーをはじめとする馬たちにその答えを見出さなければいけないだろう。


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