今週のフリートーク

今週のフリートーク(97年12月3週)



有馬記念

まず先日の朝日杯3歳Sレース回顧の追記だが、キングヘイローという馬、小生はてっきり外国産馬と思っていた。強い3歳馬は外国産馬だという先入観が出来上がってしまったようだ。
しかし彼は純然たる内国産馬。そうなると目標はクラシックだからわざわざ前走の1800mより短い1600mを選ぶこともないということだったのだろう。これでグラスワンダーとの対決は春にはないかもしれない。ちょっと心残りである。

さて本題に入ろう、今週はいよいよ中央競馬の最終週で日曜の有馬記念が最後の大一番となる。
ダービーを軽くしのぐ売り上げがあるのは豪華メンバーもさる事ながら、年末という特殊な状況も大きな原因だろう。
時期もそうだが、このレースのおもしろいところは今まで別の路線を進んでいた4歳馬と古馬、内国産馬と外国産馬、牡馬と牝馬が合流して同じレースで強さを競うところだ。
どのG1でもそうだが、そのレースに行き着くまで複数のルートをたどった馬たちの対戦があるからこそ盛り上がるのである。有馬記念は4歳馬にとっても古馬にとっても1年の締めくくりのレースであるため、特に世代間の対決が見ものである。
今年でいえば4歳牡馬についてはサニーブライアン、マチカネフクキタル、メジロブライトの姿がないのは残念だが、それでもシルクジャスティスがいる。牝馬は中距離以上なら文句無しナンバーワンのメジロドーベルがいて楽しみである。
一方古馬は春の天皇賞の上位2頭がいなくなってしまい寂しくなるかと思いきや、その穴を牝馬のエアグルーヴが埋めてしまった。マーベラスサンデー、タイキブリザードが間に合ったのはうれしい限りだ。
ただ残念なのはバブルガムフェローの回避だ。ただ彼は2年連続秋の天皇賞、ジャパンカップに挑んだのだから仕方ないのかもしれない。内国産古馬にとって、天皇賞、ジャパンカップ、有馬記念は秋のローテーションの王道だが、この3つをよい成績で終われた馬など最近はシンボリルドルフしか思い浮かばない。あらためて彼の強さを思い知らされるが、この3競争を乗り切るのがいかに難しいかということだろう。
というのも、内国産馬にとっては秋の天皇賞が、外国産馬にとってはジャパンカップが普通は秋の最大目標とされる。どの陣営もこれらのレースに勝つために調教をし、ステップレースを使う。有馬記念を意識するのは天皇賞またはジャパンカップが終わってからなのだ。
だからといって有馬記念は秋シーズンの「おまけ」のようなレースではないが、天皇賞やジャパンカップでそれほど疲労しなかった、言い換えれば勝ちに絡めなかった馬たちが有馬記念で好走した例が多いのも偶然ではないだろう。
逆に、直前のジャパンカップで勝利あるいは2着にはいる激走を見せた馬は、有馬記念では凡走を繰り返しているのだ。2年前のヒシアマゾン、去年のファビラスラフィンは記憶に新しいところだ。
ことしはエアグルーヴが過酷なローテーションに挑もうとしているが、もし有馬記念に勝つようなことになれば、もう名牝どころではなく、間違いなく歴史的名馬の1頭になるだろう。
ただG1での2回の激走と、過去の傾向を見るとどうしても悲観的になってしまうが、一筋縄ではおさまらないのもまた有馬記念なのである。
どうも有馬記念はあっと驚かせるか感動で終わるかのどちらかのような気がする。去年のサクラローレルは感動系、その前のマヤノトップガンはビックリ系だろう。
エアグルーヴが勝てば感動系だろう。もしビックリ系になるとしたら、そりゃ「こんな馬が?」というのが来てしまうのだろうか。
マイネルブリッジ、インターユニーク、マイネルマックス?、・・・考えたらキリがない。


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