今週のフリートーク
今週のフリートーク(97年12月4週)
年度代表馬
1998年の中央競馬も全日程を終えると、あと気になるのはタイトル、つまりJRA賞の行方だ。
各部門の最優秀馬と年度代表馬を選ぶわけだが、実はどのような方法で選ばれるのか私自身よく分かっていない。おそらくプロ野球のMVPのように記者投票で選ばれるのだとうろ覚えの認識である。
気が早い人は個人で好きなように年度代表馬を考えているようなので、ここで私なりにJRA賞および年度代表馬を選んでみるとしよう。
まずJRA賞の最優秀5歳以上牡馬だが、一線級の引退や休養があって目移りする。まあ、途中骨折休養はあったものの、産経大阪杯に宝塚記念を勝ちそして半年ぶりの有馬記念でアタマ差2着と強いところを見せたマーベラスサンデーで仕方ないだろう。「仕方ない」という言い方もひどいが、秋は牝馬や4歳馬に押されっぱなしだったことを考えれば「該当馬なし」でもいいと思う。本当なら春の天皇賞だけでもマヤノトップガンと言いたいが、いくら内容がすごくてもG1が1勝では苦しい。
次に最優秀5歳上牝馬だが、これは誰が選んでもエアグルーヴをおいて他にないだろう。争う土俵は違ったがホクトベガが無事ならおもしろかったが、たらればの話はよすとしよう。
最優秀4歳牡馬は春シーズンの実績しかないがサニーブライアンになるのだろうか。何といっても強い内容のダービーが効いてるのだろうが、私はタイキシャトルを取りたい。この馬は重賞戦線に出てきたのは秋シーズンからだが、春のデビュー直後から強いレースを見せてきた。唯一阪神での菩提樹S2着は内容では勝ち馬を圧倒してただけに悔やまれる。また、たらればの話で恐縮だが、タイキシャトルがここまで無敗ならそれこそ年度代表馬の声がかかってもおかしくない。どんな厳しいペースも楽々と追走できて、最後はこれまた楽に抜け出してしまうあたりは海外でも十分勝負になるはずだ。
最優秀4歳牝馬は年間通じての活躍から見ればメジロドーベルだろう。春までならシーキングザパールだったが、ドーベルはオークスに加えて秋華賞もだからトータルではかなわない。キョウエイマーチもスプリンターズS惨敗で落選だろう。
最優秀3歳牡馬はまあグラスワンダーだろう。確かにグラスワンダーは強い。しかし時間的制約もあり有力馬同士の対戦が済んでいないのもあってどことなくスッキリしないものがある。キングヘイローはラジオたんぱ杯3歳Sで負けてしまったが、ロードアックスが出てきた。しかし強弱関係もそうだが、しかるべき表街道のステップを踏んだグラスワンダーがやはり受賞すべきだろう。
最優秀3歳牝馬は意見が割れそうだ。前述のしかるべきステップを踏んだ馬としてはアインブライドだろうが、私の印象としてはロンドンブリッジである。そうは言っても阪神3歳牝馬Sを勝った馬が事実上当確なのだ。だったらいっそのことそう明文化すりゃいいのに。阪神3歳牝馬Sを勝つ馬にはヒシアマゾンやヤマニンパラダイスのような強い馬も出るけど、前走着外の馬や1勝馬が来ると本当に強いのか判断に困る。
最優秀短距離馬はタイキシャトルだろう。今1600m以下の距離で彼とまともに張り合える馬が日本にいるかと言われれば、ちょっと困ってしまう。すでに彼に敗れた馬は論外だし、かといってエアグルーヴやマーベラスサンデーとは比較しずらい。結局グラスワンダーが古馬戦線に参加するまで彼の独壇場が続くのでは、と考えている。
最優秀ダート馬だが、これだけダート重賞が整備されてきたのに短距離も長距離もひっくるめては乱暴である。そこで敢えて短距離と中距離以上に分けると、短距離では人によって意見が分かれるだろうが、私は南部杯での強さを買ってタイキシャローックにあげたい。中距離以上では帝王賞2着、東海ウインターS勝ちのアブクマポーロだろう。まだ東京大賞典が済んでないので何ともいえないが、ぜひ買って文句無しに受賞してもらいたい。
最後は地味だが最優秀障害馬はアワパラゴンと行きたい。最後故障で残念だったが、秋の障害重賞を総なめしてもおかしくなかった。ポレールも賞金が多くて斤量との兼ね合いで出られるレースがなかなか見つからなかったのも気の毒。これは主催者側がこうした高額賞金馬について考慮がなかったということだろう。
以上自分勝手に各部門の代表馬を並べてみたが、「年度代表馬」としてはやはりエアグルーヴではないだろうか。
とったG1は1つだが、牡馬と真っ向から勝負してねじ伏せて来たし、秋のG1を3戦連続好走したことは評価されていい。
「牝馬だから・・」といった競馬の中で半ば常識化したことをことごとく覆していった彼女の功績は計り知れない、と思う。
いずれにしても同じ馬が1年を通して活躍するのは非常に難しくなっており、競走馬の活躍する分野も芝、ダート、長距離、短距離と多種多様化していくだろう。
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