ダービーの醍醐味はレースそのものの2分30秒近い時間に凝縮されているのだが、
私はダービーを目前にしてあれこれレースのことを考えているときが一番楽しい。
その気分を嫌が応にも高められるのがダービーの前の月曜から始まる「ダービーウイーク」なのである。
おそらくウイニングチケットが勝った平成5年頃からだったと思うが、
ダービーウイークのスポーツ新聞の1面を競馬が占めるようになった。年末の有馬記念前の1週間もそうである。
有力馬の調教や、一発を狙うダークホースをとりあげるのが毎年お決まりだが、
「週半ばにスポーツ紙にとりあげられた人気薄は来ない」というのは私の持論(?)である。
週末のダービーの予想も楽しみのひとつだが、ダービーウイークにはもうひとつの楽しみがある。
それは過去のダービーを振り返ることである。
最近はグリーンチャンネルで翌週の重賞レースの過去レースを放映してくれるので、ダービーも懐かしい映像を見ることができる。
はじめてじっくりと見たダービーは平成2年のアイネスフウジンの勝ったレース。
私はアイネスフウジンを応援はしていたものの、ダービーを逃げ切るなどあり得ないことと思っていた。
しかしそれが実現してしまい、驚きを感動を憶えたものだが、そのイメージが重なる馬が今年はいる。
そう、セイウンスカイだ。皐月賞を前で押し切るのだから力はある。ダービーでも簡単には潰れないはずだ。
ダービーはオークスと違って、求められる関門をくぐっていない馬は容赦なく振り落とされる。
おととしデビューからわずか3戦目でダービーを制したフサイチコンコルドの出現によって、
ローテーションに関しては例外もあり得るということがわかったが、これだけは崩れないだろうと思える条件がある。
それは2000m以上のレースに出走経験があること。これは絶対だろう。
皐月賞が2000mで行われる以上、2000m以上を経験しない馬が皐月賞上位馬にかなうわけがない。
できればこの条件を満たさない思い出づくりの馬には出走をご遠慮願いたいのが本音である。
去年のマイネルマックスの例を持ち出すまでもなく、結果は目にみえているのだから。
しかしあくまでこれは最低条件である。できれば2000m以上のレースでの勝ちがあること、
または2000m以上の重賞で連対があることが望ましい。
いよいよダービーまでわずかな時間を残すのみとなった。
日曜のダービーが終われば翌週から3歳戦が始まる。ダービーはひとつの区切りなのだ。
ダービー以降も4歳戦はあるが、やはりダービーが世代ナンバーワン決定レースにふさわしい。
なぜダービーにここまで心踊るのか。それはラジオたんぱ白川アナが先日言ってた一言に集約されるのかもしれない。
「ダービーだからダービーなのです。」