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アンナと王様・原作が「アンナとシャム王」ではなく、実在の女性アンナ・レオノーウェンズの体験記
「シャム宮殿の英国女性家庭教師」が脚本のもとになっているせいか(原作を読んでいないのではっきり
は?ですぅ。ごめんなさい)、過去に上映された「王様と私」のリメイクというより、これはもう別物の作
品と言っても過言ではな〜いのではないでしょうか。19世紀半ばの事ですから、アンナと言えどもアジア
への多少の偏見や英国人優位の気質も持っていたと思うのですが、最初の頃のシーン(息子に語る内容)に
ちらっと出てくるぐらいで、後は近代国家をめざしながらも古い伝統からも逃れられない魅力的なひとり
の"王"とばれる男、その粗野とスマートさを重ね持つ男に惹かれていく英国女性……一大叙情恋愛歴史ド
ラマとでも申しましょうか!?もしかしたら、殿方にはご理解いただけない(?)かも知れない、女性のハート
をグィっとやさしく掴んでおきながら、グルグルっと乱暴に回すような(笑)、それでいてYES!も言えるし
NO!も言える(ちなみにタイが諸外国の植民地政策を逃れ、近代国家の確立に貢献したのは息子のチョラロ
ンコーン・ラマ5世です。子は親父の背中を見て学んだのね!?)・・・そんな頼もしい"モンクット王・ラマ
4世"を演じてしまったYun-fatの大人のミリキ!満載の作品では!?その証拠にこの映画で数多くのハリウッ
ド俳優ファンの女性がアジアの俳優Chow Yun-Fatに魅了され転びましたぁ! そして、別に俳優の好きずき
なんて映画に関係ないわ!という石の女たちもこれで多くが落ちたようでございますぅ。この作品は興行的
には失敗だと言われてますが、海の向こうでは
アカデミー賞初御目見のYun-fatのかっこよさにノックアウ
ト!くらった女性も多かったとか・・・・・きっと・・・多分・・・・。

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