うさぴょんが来た
おがちゃんの参加するギタートリオの練習場に以前から編み物でできた平ペったいうさぎが
飾ってありました。
カルチャースクールも兼ねている場所なので、そこの編み物の先生の作品だそうです。
で、おがちゃんの毎回毎回はるばる練習に来る楽しみの一つがそのうさぎにあえることでした。
横を向いてぴょんと跳ねたような姿がめずらしくて、家に連れ帰っちゃおうかな、なんて良からぬ
考えがうかんだりしたのです。
演奏会も近付いたある日、練習場に来てみると、うさぎがいません。
うわーっ、どうしちゃったんだろう!ショックショックショック!
聞けば先生がお家に連れて帰っちゃったらしい。
トリオのメンバーの一人がこのカルチャースクールの講師なので、譲ってもらえないかと
前々からお願いしてくれるように頼んではおいたのですが、これでは希望は小さくなるばかり。
でもここでおがちゃんのずーずーしさが出たんです。
メンバーで講師のKさんに、「あなたはちゃんと頼んでくれたんですか?あんなにかわいいのに
なぁ、ほしいなぁ」「Kさん、ね、お金はちゃんと払うし、もう一度ちゃんとお願いしてみて下さい
あの子が欲しいんです。わかりましたか?」
Kさんにしてみれば、なんでこんなぬいぐるみきちがいのおやじのいう事をいちいち聞いてやんな
きゃなんないの?わたし関係ありません、って思って当然なんだけど。
で、もう諦めかけていた2月28日、突然Kさんから宅急便が届いたのです。
品名の欄には「ぬいぐるみ」とありました。Kさんの走り書きしたような字には無言で、やってあげ
たわよ!という感じがにじんでいます。
ドキドキしながら開けてみると、なんとそこには新しいうさぎが入っていました。
あの練習場の子ではありません。わざわざ新しく創ってくれたのです。
うんうん、Kさん、ちゃんと頼んでくれたんだね、ありがとう。うるうる。
体中にお花の刺繍がしてあって、ビーズで飾ってあります。しっぽが立派でしょ。
生き生きしててとってもいい感じ。編み物の先生、ありがとう。
Kさんありがとう。