事務室第10室


メディア(1997.06.14)

 今朝、新聞(朝日)読んでたら、『「リンゴ」はまた夢語る?』とかって、特集記事があって、朝からウ〜ム。例によってMacシンパとそうでない人、それぞれ2人づつに寄稿してもらって思いを語らせるってヤツ。でも記事を書いてる記者の基本スタンスが「Macは大丈夫?」なのは勘弁して欲しい。正直、最近の朝日新聞はApple、Macに対して非常に懐疑的なスタンスの記事が多くて、何か公正さを欠いてる気がするなぁ。

 どうも最近、MacとWin95をやたら比較、対立させようとする動きが多くて、なんかヤですね。別に各人が好きな方を使えば、それでいいじゃないですか。どうもかつての『β VS VHS』とメディアの扱いがおんなじ。何でこう、何でも画一化しないと気が済まないんでしょう?

 やっぱり人それぞれ「合う合わない」ってあるじゃないですか。コンピューターって、結局は道具で、最終的な目的はその道具を使って何かを生み出すトコにある訳だから、それぞれ自分にとって使いやすいのを選べばいいはずです。自ら選択の幅を狭めようとするのは、実にナンセンスな行為だと思うんですが。

 そう言えば、店主がこないだ買ったNewtonも、PC系雑誌での記事だとボロクソに書かれてるらしいですね。私はと言えば、Newtonがこのところすっかり脳の外部記憶装置と化して、結構シンクロしてます。確かにスピードとか問題がない訳じゃないけど、「人間の思考をアシストするコンピューター」を目指そうって理想が見え隠れしてて、使っててもワクワクしちゃうし、情報をできるだけ型にはめずに管理しようってスタンスが、性に合ってます。これなんかも、おんなじ。自分に合った方を使えばそれでいいんであって、そのために他方を否定する事なんか、意味ないと思いますよ。

 まぁ、そんな訳で、みんなもいたずらに、人の使ってるものを否定するのはやめようね(いやはや…)。使うには人それぞれの理由があるんだから。


Netscape Navigatorのセキュリティ・ホール (1997.06.17)

 先日のInternet Explorerに続き、今度は   Netscape Navigator,Netscape Communicatorにセキュリティ・ホールが見つかっています。 JAVA Script関係のホールらしく、NetscapeでWeb上に接続しているPCのHDから、データを読み出せる様です。

対象は
Version2以降のNavigator,Communicator

 一応6/18頃にNetscapeのサイトでパッチが公開される模様ですが、最新ヴァージョンからの順次対応となる模様。取り敢えず「セキュリティの設定」メニューで「JAVAスクリプトを無効にする」をチェックしておいた方がよさそうです。

06.18補足
加えて同じ「セキュリティの設定メニュー」で「保護なしでフォームを提出する時」の項目もチェックした方が良い様です。詳細はこちら。

PC Watchの記事を読む

 しかし、対応に時間がかかったのは、ホールの発見者がNetscapeに情報の見返りとして金銭を要求した為らしいです。こんな露骨な「ゆすり」ってのも、何か珍しいかも。

06.25補足
現時点でNT、WIN95版Communicator、Navigator4.0に関するアップデートが公開されています。それ以外のヴァージョンについても順次対応してゆく様ですが、具体的な日程はまだ発表されていない模様です。

なお、この件に関しては、以下のページに詳細な情報が掲載されています。

崎山百恵さんのページ

ちなみに先のInternet Explorerのセキュリティ・ホールの方は、現時点でも改善のきざしがなく、最新バージョンでも問題を内包したままになっています。このホールはかなり根本的な問題らしいので、単なるアップデートでは抜本的な改善は不可能かも知れません。この件についてはMicrosoftとの関係から殆どのコンピューター雑誌もアンタッチャブルなので、情報はユーザー自身が行動しないと得られません。また、 Microsoftはこの件で、万一ユーザー資源が破壊されても一切補償は行わないことを明言していますので、IEの使用は完全に「at your own risk」という状況になっています。ご注意を!


リチャード・ジェッケル氏死去(1997.06.17)

 「緯度0大作戦」のペリー・ロートン記者役でお馴染だったアメリカの俳優、リチャード・ジェッケル氏が14日、療養中だったロサンゼルスの病院で死去された模様。死亡の原因については発表されておらず、享年70歳との事。誤冥福をお祈り致します。

 果たして、彼の地への想い断ち難く、再び「緯度0」へと旅立ったのでありましょうか?…


川崎の開田裕治展と特撮上映会(1997.06.25)

 さてさて、既に新聞等でも情報が出てきていますが、この夏休み、川崎市の川崎市民ミュージアムでおなじみ開田裕治画伯の作品展示『開田裕治の世界と怪獣映画祭』が行われます。展示作品も、この展覧会のための描き下ろし作品を含め、総数150点以上の作品が展示されるという、同氏の作品展としては最大級の規模となる模様。また並行して特撮映画の濃ゆい作品が週末に上映されます。

 開田裕治氏といえば、以前イラストの製作工程が書籍に掲載された事があるんですが、背景を完成させてから怪獣やロボットを塗って行くという、独特の描法に驚いた記憶があります。一般に背景も主題も徐々に描き込みながら仕上げるという方法をとる方が多いんで、まるでジグソーパズルの様に画面が出来上がってくるのは凄いインパクトでした。この方法は明暗や色調のコントロールがとても難しく、ちょっとやそっとでは真似ができません。

 ま、そんな訳で夏休みの一日、開田ワールドを堪能するも良し、映画に熱くなるも良し、川崎で楽しんでみてはいかがです?

開田裕治の世界と怪獣映画祭

1997.07.19(土)〜1997.08.31(日)(毎週月曜日、07.22休館、07.21は開館)

川崎市民ミュージアム(JR南武線武蔵小杉駅下車、川崎市民ミュージアム行バス10分)
料金:一般\700 大学生以下\300 小学生未満無料

お問い合わせ:川崎市民ミュージアム 044-754-4500 


怪獣映画祭上映スケジュール
07/21(月) 13:30 ゴジラ(1954)
16:00 モスラ(1961)
07/26(土) 13:30 キングコング対ゴジラ(1962)
16:00 三大怪獣地球最大の決戦(1964)
07/27(日) 13:30 地球防衛軍(1957)
16:00 サンダ対ガイラ(1966)
08/02(土) 13:30 大魔神怒る(1966)
16:00 吸血鬼ゴケミドロ(1968)
08/03(日) 13:30 ガス人間第一号(1960)
16:00 マタンゴ(1963)
08/09(土) 13:30 怪奇大作戦(1968) 実相寺昭雄選集
  恐怖の電話 死神の子守歌
  呪いの壷 京都買います
16:00 ウルトラQザ・ムービー(1990)
08/10(日) 13:30 ガメラ大怪獣空中決戦(1995)
15:30 シンポジウム
  金子修介(「ガメラ」「学校の怪談3」監督)
  開田裕治(イラストレーター)
  池田憲章(特撮評論家)


料金:一般\500 中学生以下\300 小学生未満無料(各回入替制 展示とは別料金になります なおシンポジウムは無料)


三越美術館のハリウッドSFX展(1997.07.09)


 え〜、ちょっと情報が後追いになってますが、現在東京新宿は三越新宿南館7階にある三越美術館では、『ハリウッドSFX展』が開催されてます。先週末あたり、テレビで取材が入ったりしていた様ですので、御覧になった方もいるとは思いますが、今回は「エイリアン」、「ID4」関連の撮影用プロップが中心の展示らしいです。

 テレビで観た限りだと、エイリアンなんかは造形が細かくて、生でみるとかなりエグそうですね(いやはや…)。でも実際の造形物を日本で見られる機会って滅多にないんで、行ってみる価値はありそうですね。

期間:07/05〜08/10(休館日08/04)

時間:10:00〜19:30(入場19:00)

(なお、最終日は閉館時間がかなり早くなると思いますのでご注意)

お問い合わせ:三越美術館 03-3354-1111

(注:タイトルグラフィックは出展作品とは無関係です)