事務室第14室


「ウルトラマンを創った男」(1997.08.12)

 「ウルトラの星」で金城哲夫氏の名前が再びブラウン管に映し出されたのとまるで時を合わせる様に、かの「ウルトラマン昇天」(1992朝日新聞社刊)が、タイトルも新たに文庫として帰ってきました。

 店主も図書館へでも探しに行こうか?と考えていた処だったので、さっそく読みました。もしあなたが金城氏のお名前や、その書かれた作品を御存知なら、ぜひお読みになる事をお勧めします。

 一見関連性のない小さな出来事が、からみ合い、重なり合い、ほんの些細なズレや軋みが、やがて雪崩の様に人の人生を大きく変えて行く…金城氏の生涯を振り返る時、そこに目には見えない、運命の無慈悲な力を感じずにはいられません。

 「地球人だろうと宇宙人だろうと、ダンはダンに変わりないじゃない、たとえ…ウルトラセブンでも…」地球人にはなれず、最早宇宙人でもない…たった一人で、自らの信じるものの為に戦った最終回のウルトラセブンは、あるいは金城氏の転生だったのかも知れません…

「ウルトラマンを創った男〜金城哲夫の生涯〜」山田輝子著 朝日文庫版 ¥600


トラブルな週末 (1997.09.13)

photo: ohshima 

 最近ちょっと更新ペースも穏やかになってましたんで、今週末はちょっぴり更新でもしようと思ってたんですが、すっかりトラブりましたです(いやはや…)。

 実はヴァーチャル、リアル共に狭いデスクトップを何とかしようと、悩んだあげく液晶ディスプレイを購入!してしまったのでありますが…思いっきり初期不良でございました(トホホ…)。何たって、画面の真中に左半分だけもう一本メニューバーが映ってしまうというサイバーパンクな画面(いやはや…)。わずか数時間の滞在の後、再び宅急便屋さんに連れ帰られるディスプレイ君(トホホ…)。

 N社のカッチョイイデザインのディスプレイだっただけに、落胆もひとしおでございます。そんな訳で7600環境をバラしてしまったんで、この文章もPowerBookで打ってます。液晶ディスプレイは結構デリケートでございます。購入ご検討中の方はこの辺りもご注意を。


ようやくのディスプレイ(1997.09.18)

 先週末からゴタゴタしていた新型ディスプレイですが、代品も到着。ようやくセッティングも完了して使い始めました。今回、VRAMも4MBに増設したんで、一挙に1,024×768pixelでのフルカラー表示が可能に!いやぁ、広いデスクトップはホント気持ちいいなぁ。液晶は目も疲れにくいし、何より地獄の様なブラウン管の発熱からも解放されて嬉しゅうございます(いやはや…)。

 川崎和男氏デザインのボディは、往年のフロッグデザインを彷彿とさせる、ソフィスティケートされた魅力的なライン。ピカピカのEIZOマークが画龍点睛を欠きますけど、大いに物欲を満たされます(いやはや…)。

 肝心の画質ですが、バックライトの関係で、微妙な輝度ムラが出てしまうという、液晶パネルの宿命的な部分を除けば、ブラウン管には負けないですね。色再現もかなりの高水準です。


新型メカ登場!(1997.10.05)

「ガオガイガー」の大物量作戦的新型ロボ投入に刺激されたか、当店にも新型機が配備されました(いやはや…)。

 普通今、PowerBookを購入する方は、コストパフォーマンスや重量、それにキュートなスタイリングから、大部分PowerBook2400cを選ばれるんでしょうが、歴代PowerBookのキーボードに泣かされ続けた店主(特にPB500シリーズは最低でございました…)は、とにかくストレスなく打てるキーボードが欲しくて、実際にお店で展示品をタイピングしまくり、結局PowerBook1400c/133をチョイスしました。

 最初はPB2400cにしようか?とも思ってたんですが、やっぱり「たわむ」んですよ、2400のキーボードって(いやはや…)。これが判明した時点で、PB1400のウイークポイントであった「重量」の問題はどっか行っちゃいました(いやはや…)。

 メモリはMAXの64MBまで搭載し、OSもMasOS8にアップグレード。もちろん「コマンドキー」の小さいJISキーボードをスッキリUSキーボードに換装している事は言うまでもありません!(いやはや…)これで一気に最強環境になりました。

 OS8は実際に操作した時のフィーリングがかなりWindows95的で、ちょっと驚きでしたが、仲々快適。なによりその安定性は何物にも代え難い魅力です。Finderはリスト表示の遅さが結構ショックでしたが、それ以外は大体気に入りました。

 ただ、メディアベイを交換し、FDとCD-ROMを入れ換えたりすると、PCカードモデムの設定がおかしくなるのは、なんか凄く納得できないゾ!(いやはや…)


解決!PB1400のモデム不調(1997.10.12)

 いやぁ、ようやく原因が判明しました、PB1400のPCカードモデム不調。とりあえず店主とおんなじ症状に悩んでる方も、ひょっとするとおられるかも(いないかな?)知れませんので、一応書いておきますと…

 原因は何と電話信号の減衰でございました。要は電話コードを何度も延長し、あまつさえ、途中に据え置きモデムも経由させていたため、信号が減衰してしまい、PB1400側のカードモデムが電話線から出ているダイヤルトーン信号を検知できず、ダイヤリング出来なかったのでありました。OpenTransport/PPPが「ダイヤルトーンを検出できません」のメッセージを返してきたら、この状態を疑ってみる必要があります(ちなみに、インターネットダイアラだと「モデムが適切に応答しない」とか「モデム名の検索ができない」とかのメッセージを返して来ます)。このメッセージが表示された場合、OT/PPPはダイヤリング操作をせずに終了してしまうので、モデムの設定でスピーカーを有効にした場合も音が出ない事になります。店主も設定変更が反映されないので、てっきり機能拡張のコンフリクトだと騙されてしまった訳でございます。

 当店事務室の場合、コンピューターが電話線の口から少し離れた場所に置かれているため、従来から電話コードを延々引き回していたのですが、従来機種では特に問題もなかったので、最初は全然気にもしていませんでした。ところが、PB1400の場合、先程まで問題なく通信できていたかと思えば、その次には突然通信できなくなったりと、機能拡張のコンフリクト等によるソフト的な問題にしては、状況がかなり不安定に変化するので「ひょっとしてこれは…」と、通信できない状態のまま電話コードの延長をはずして接続すると、そのまま安定して接続できてしまったという訳です。

 OSのヴァージョンが上がってチェックもシビアになっているのか、思わぬ落し穴でございました。みなさまも通信環境にはご用心を。