事務室第17室


Macworld EXPO/Tokyoにて(1998.02.18)


photo:ohshima

 行ってきましたMacworld EXPO。個人的に気になってた展示もチェックして来ました。メインの展示は完全にすっ飛ばし、独断で興味を持った展示を書いちゃうと…

動いてるMessagePad2100日本語版

 エヌフォーグループのブースでは、実際に動作するMessagePad2100日本語版が見られます。既に先行発売も開始され、このブースでも先行発売版限定の日本語環境インストールサービスが実施されるMP2100。さすがに来場者が自由に触れる台数は用意されておらず、デモンストレーションを見る様な感じでしたが、実にキビキビ動きます。MP130の動作を知るものからすれば、これはまさに夢のような快適さ。搭載されたCPUはPowerMac8100クラスのパフォーマンスを持つそうで、性能的にはPCと全く同じ感覚で扱えます。ただ、MP2100のボディはMP2000からマイナーチェンジされており、Appleマークが今迄の形に合わせたはめ込みから、円形のパッチに変わってました。これはちょっとカッコ悪いッス(いやはや…)。

 ちなみにイケショップのブースではエヌフォーの日本語環境とは異なる日本語対応キットを付けたMP2100を30台限定で発売、\148,000の価格がついてました。

BOOSTER PB1400 G3 233

 Mac用CPUカードで有名なインターウェアが開発した、PowerBook1400用のPowerPC G3アップグレードカード。PowerBook用G3カードに関しては、てっきりNewerのPB2400用が先行するものと思ってたんですが、どうやらこちらが一番乗りになりそうな雰囲気です。ジェットコースターのCGムービーが滑らかに再生されるデモで性能をアピール。ちなみにNewerの方は掲示と触れないマシン(しかもデモしてない)が1台の寂しさ。実際に触った感じもファインダーの動きが、全くストレスなく操作についてくるといった感覚。これは欲しいです。ちなみに14万程度で4月頃の発売とか。

QuickTime3.0

 新方式の圧縮技術でムービーの驚異的なコンパクト化が可能。フルフレームで5分近いムービーがなんと20MB強のファイルサイズに圧縮可能(現状なら楽に100MB以上になります)。これも凄い技術。今回からWindows版も同時リリースです。

デジタルペイント(1998.03.15)

タブレットを使ってダイレクトにコンピューター上で作ってみました。

 最近、テレビアニメのビデオ化が進んできました。ビデオ化っていってもビデオソフトの事じゃなく、今迄セル画をフィルムで撮影していたアニメが、コンピューター上で彩色、背景合成し、ダイレクトにビデオ出力される様になってきたワケですね。

 丁度数年前、国産のアニメ用セルが販売終了した辺り(コレって当時は結構衝撃的な「事件」でしたね)から、各製作プロダクションとも、デジタルペイント導入を積極的に進める様になったのか、丁度去年秋位の作品から、新盤組はデジタルペイント作品が大勢を占める様になってきました。

 特にテレビアニメの制作最大手である東映動画は昨秋からスタートの作品を殆どデジタルペイント作品に切り替え、ビデオ化の最右翼ともいえる存在になりつつあります。この処感じるデジタルペイント化の流れっていうのは、東映作品のシフトの影響が大きいかも知れません。

 デジタルペイント作品を観ると、確かに従来のフィルム作品に比べて尖鋭感に溢れたクリアな画像が目につきます。余りに画像がクリアで背景の紙の目が見える程です。思った程違和感はないですが、やっぱりちょっと深みに欠ける様な感じはありますね。まぁ、この辺りは今後手法が確立されてくれば、きっと改善されていくとは思いますが。

 時代劇のビデオ化と共に、最後の牙城であったアニメからもフィルムは消えて行くのでありましょうか?そのうち映画館のスクリーンではキネコ(ビデオをフィルムに変換したもので、画質が悪い。映画館で流れるテレビCMは今やほとんどコレ。)の映像しか観られなくなっちゃうのかな?


近未来の遺跡(1998.03.19)


photo: ohshima


ご存じ東京ビッグサイトの会議棟を撮ったら、こんな写真ができました。

深い空を背負ってそびえる巨大な幾何学の城。

昼は近未来の夢を讃えるメタルの塔も
夕べには古代の影を落します...

永遠の静寂に包まれた未来の遺跡です...


ICC (1998.03.20)


digital effects: ohshima

 東京オペラシティの中にあるICC(NTTインターコミュニケーション・センター)に行きました。

 ここはロビーの片隅にあるショップとカフェがいい感じ。カフェの中央にある大きな木製テーブルにはさりげなくノートブック・コンピュータが何台か置かれていて、インターネットが楽しめる様になっています。

 洋書やレポート用紙が無造作に置かれたテーブルで、女性がほの青いディスプレイを前に、いかにも自然に、静かにインターネットをしていたりする…何だかとってもハイソな時間が流れます…


宇宙水爆戦(1998.03.21)

 LD売り場を漁っていたら、久々に「宇宙水爆戦」が再プレスされてて、なんか買っちゃいました(いやはや…)。これって50年代のSF映画の中でも、結構琴線に触れる一本ってヤツですね(いやはや…)。不思議な部品が届けられ、超次元交信装置、インター・ロシターを組み立てるプロローグや自動操縦の旅客機、オデコがチャーミングなエクセター、忘れちゃイケないメタルーナ・ミュータント等々、もうワクワクする様なエンターテインメント・SFの魅力が横溢です。

 この映画って、テレビ放送時の吹替え版も忘れ難く(できれば吹替え版で観たいです!)、このテの映画には広川太一郎氏と並んで欠かせない中村秀生氏が主役のキャルを務め、エクセターには忘れじの故久松保夫氏。キャルの助手には「サンダーバード」のバージル役でおなじみ、宗近晴美氏も参加されてましたっけ。50年代SFを代表するどぎつい爆発合成もキッチュな逸品でございます。