巷で話題の「緯度0大作戦」輸入版ビデオ!私もご好意で情報を頂き、購入できました。「緯度0」は円谷英二・本多猪四郎コンビによる最後の東宝特撮映画(1969.07.26公開)で、「特技監督 円谷英二」を冠する東宝SF最終作。魅力的な作品ながら、合作時の契約問題から国内ではソフト化が不可能となっている作品です。
撮影は全編英語で行われていた(日本語版は実は吹替えなのです)ので、これが本当のオリジナルという事になります。宝田、岡田、平田諸氏の英会話、噂に聞いていた甲保(大前亘)の「ハイ艦長!」やマリクの「クロイガー(黒い蛾)」なんかも聞けて満足満足(いやはや…)。基本的には東宝側で作った作品なので、もちろん音楽は伊福部サウンドがそのまま使用されていますし、スタッフクレジットも日本語版とほぼ同様の細かさでちゃんと各スタッフ・キャストを紹介してくれます(勿論英語ですよ)。
ビデオはワイドスクリーン版ですが、画質はイマイチ。映写用のプリントを未調整のままテレシネした感じで、ロールが変わるとフィルムの色調や輝度が変わっちゃいます(いやはや…)。「緯度0」の特撮は割とロング系の絵柄が多いんで、ディテールが殆どツブレちゃってるビデオ映像は、往時の印象を偲ぶにはちょっとツラいものもありますが、なんか感激です(いやはや…)。
気になる版権表示は"National General Pictures"になってました。東宝もこの会社と交渉したら日本語版が発売できるんじゃないかなぁ?吹替え版観たいッス!
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