ティガの温室・分館

The "KAIJYU" ILLUSTRATED

ザ・カイジュウ・イラストレーテッド


【スタンデル星人アボルバス(左)レドル(右)】 Episode#17  

 おばあさんと宇宙人の友情。何となくハート・ウォーミーで結構良いお話でしたね。それに橋からの風景にちゃんと高層ビルを合成したりとか、日常的な風景の描写にも、舞台が近未来の地球である事を忘れずに描いてる気配り、ポイント高いです。後、最近のエピソード中でのガッツウィングの飛行シーン。これはもう完全にブレイクしちゃった感じですね。この作品で日本特撮の飛行メカ描写は、遂に新たなフェーズに突入したと言ってもいいんじゃないかな?今回も観ててドキドキしちゃう位のカッコ良さ。

 じゃぁ造形に行きましょう。今回はかねてより懸案の(いやはや…)スベスベ宇宙人ですね。結論から言っちゃいます。かなり健闘した仕上りだと思います。全体的にカラーリングの銀色の光沢がきつくて、ちょっと浮いた感じになってるのは残念ですが、着ぐるみの構造は凄く検討されてます。腕や腰、内股等、動きの大きな部分は薄めの素材を使って、極力不自然なシワが寄らない様に作られてます。腹の部分なんか、伸縮製のある布製なんじゃないかな?デザイン的な問題もあってさすがに、腰付近のシワは回避しきれなかったみたいですが、ラテックス造形の弱点を相当うまくカバーしてると思います。それに「肉襦袢(にくじゅばん)宇宙人」の悪夢から脱却した、メリハリの利いた体型もいいですね。余談ですが私、今回の着ぐるみ見て「ガンバロン」連想しちゃった。あちらはコスモプロでしたけど、今回の宇宙人とおんなじ様に、ブーツを上げ底にして、足を長く見せたりとか、布製のアンダースーツとウエットスーツ素材のプロテクターの組合せで、体型にメリハリつけたりとか、結構共通するアプローチがなされてました。