ティガの温室・分館

The "KAIJYU" ILLUSTRATED

ザ・カイジュウ・イラストレーテッド


【キュラノス】 Episode#33

 取り敢えず、今回は標準作っていう感じでした。相変わらずディテールの部分での人物描写(ムナカタとイルマの関係とか、こわがりのシンジョウとか)は結構みるべきものがあると思うんですが、全体としてみるとちょっと食い足りない感が強かったですね。定番の吸血鬼話から踏み出せてない感じだし。オノダ記者もちょっと生彩がなくて残念。やっぱ彼にはカッコいい記者であって欲しいなぁ、どこまでもね。

 「ティガ」は此処のところドラマ重視のエピソードが連続してますね。今回も、ティガはいいとこなかったし(いやはや…)。ここらでかっこいい怪獣とティガの胸のすく格闘が見たいところ。先週今週とちょっとティガの弱い面が強調されちゃって残念。やっぱり基本はヒーローですからね。キメるトコはキメないと、アイアンキングになっちゃうし(いやはや…)。

 特撮は、ティガの登場シーンがチェック。建物の屋根を突き破って出現するシーン、実景との合成ながら、飛び散った破片が実景の建物に合成されて降り注いでます。この辺りのこだわりはうれしかったですね。特撮セットの飾り込みも相変わらずの細やかさ。

 キュラノスはコウモリをかなり忠実に再現したデザイン、造形ですね。特に顔の部分なんか、あの鼻をここまで忠実に再現したモンスターは今迄なかったと思います。ただ、その分、怪獣として見た時に、インパクトに欠けてしまっているのは、何とも惜しいです。プロポーションは仲々なのですが…