ティガの温室・分館

The "KAIJYU" ILLUSTRATED

ザ・カイジュウ・イラストレーテッド


【マノン星人】 Episode#37

 感想に関しては別枠で先行させましたので、ここでは池谷仙克デザインを中心に今回のエピソードを振り返りたいと思います。「ティガ」に関しては、いい意味で予想を裏切られる事が多くて、このコーナーでまさか池谷仙克デザインに言及できるとは思いませんでしたね。

 しかしカブキ星人とは、これまた渋い。子供番組で、このモチーフ、しかもギャグ(カブキ小僧みたいにね)じゃないって言うのは、ちょっと渋過ぎやしないかと…(いやはや…)デザイン的な完結性って意味からすれば、イラスト化した等身大ヴァージョンがいいですね。非常に慇懃無礼なトコもポイント高いし(いやはや…)。頭部とコスチューム含めてのトータルデザインとしても仲々カッコいいです。この辺はさすがにベテランらしい味が出てますね。ただ、巨大化したマノン星人の方は、池谷さんとしても不本意っていうか、ノッてなかったんじゃないでしょうか?胴体のデザインはもうどうでもいい感じ(いやはや…)。御本人がノッてなかったという「シルバー仮面ジャイアント」にでも出て来そうな雰囲気なのが結構気になります。

 頭部のデザインモチーフになってるのは「暫(しばらく)」の鎌倉権五郎でしょうか?隈取のラインなんかは、オリジナルをうまくデザイン化してます。髪型はオリジナルだと更に頭頂部に2本の髻(もとどり)が付くんですが、さすがにうるさくなるのか、外してますね。

 個人的には、今回のデザインで一番気に入ったのは、実はマノン星人のUFOですね。あの優雅なデザインは、最近のデザイナーでは出せない味があります。モデルは例によってそれほど大きくないみたいですが、いい仕上りでした。