SFXボイジャーのはじまり  


 タナカ・リエ

舞台は西暦2020年の東京。下町の町工場、タナカ鉄工所…

一見、極く普通の鉄工所と、その鉄工所を経営する平凡な一家、タナカ家…しかし、このタナカ家の家族達こそ、並外れたロボット工学の能力で特撮界の支配を企む謎の天才科学者、ドクター・ジャンクの野望を阻止すべく、密かに結成された『御町内特撮救助隊SFXボイジャー』のメンバー達なのです…SFXボイジャーは、ドクター・ジャンクの超科学力に対抗できる、世界で唯一の存在として、そのチームワークの良さを最大の武器に、3機の超メカニックと共に、巨大なジャンクの力の前に、敢然と立ちはだかるのです…

『御町内特撮救助隊SFXボイジャー』は、ニフティ・サーブの特撮フォーラムで1994年4月から連載開始され、現在も連載継続中(注1)の作品です。時期的には名古屋を舞台にしたロボット特撮パロディ、『GSD(ゴールデン・シャチホコ・ドラゴン)』に引き続いての作品という事になるのですが、そもそもの企画(?)は十数年前にさかのぼります。家族で結成された私設地球防衛隊が、ハチャメチャな活躍を繰り広げる…というのが当初のストーリーで、現在のケンタに当る少年を狂言回しに、物語を進めようと考えていました。

当時、色々とイメージを思い描いたりはしていたのですが、結局頭の中のタンスのコヤシと化してしまい、ホコリをかぶったまま、ほっぽられていた訳でした。それが、パソコン通信という作品発表の場を得て再浮上。今日に至っている訳で、作者にとっては随分数奇な作品という事になります。思えば何とも好き勝手に作品を創って来た様な気がしますが、そんな中でもギャグとシリアスの混じったエンターテインメント性は常に指向してきたつもりです。人の心の光と影こそ、人類永遠の興味の対象って訳ですからね(いやはや…)。

そんな訳で『御町内特撮救助隊SFXボイジャー』の世界、ご堪能頂ければ幸いです。

1996年8月 作者敬白

注1:掲載当時の記述です







SFXボイジャーの世界へ »

御町内特撮救助隊SFXボイジャーへ »

ホームへ »




ページのトップへ戻る