TOP>シマノフスキの音楽>カロル・シマノフスキ作品一覧

カロル・シマノフスキー作品一覧

作曲年代順一覧

(作品番号=「-」は作品番号を持たないもの)

作品番号 作曲年 題名 ジャンル 備考
- 1898以前 二つのソナタ ト短調 嬰へ短調 器楽(ピアノ独奏) 少年時代の習作、手稿は残されていない。
- 1898以前 ヴァイオリンソナタ ホ長調 器楽(ヴァイオリン+ピアノ) 少年時代の習作、手稿は残されていない。
1 1899-1900 9つの前奏曲(ピアノのための)
 1.ロ短調 2.ニ短調 3.変ニ長調 
 4.変ロ短調 5.ニ短調 6.イ短調 
 7.ハ短調 8.変ホ短調 9.変ロ短調
器楽(ピアノ独奏)
2 1900-1902 6つの歌曲(Kazimierz Tetmajerの詩による)
 1.世界から遠く離れて
 2.亡くなっているのではなく
 3.霧の中で
 4.中途半端−夢想
 5.あなたの声を聞く
 6.巡礼者
歌曲
3 1901-1903 変奏曲 変ロ短調(ピアノのための) 器楽(ピアノ独奏)
4 1900-1902 4つの練習曲(ピアノのための)
  1.変ホ短調 2.変ト長調 
 3.変ロ短調 4.ハ長調
器楽(ピアノ独奏)
5 1902 3つの断章−カスプロヴィチ Jan Kasprowiczの詩による−(独唱とピアノのための)
 1.親愛なる神様
 2.私は、そして涙にする
 3.この瞬間に感謝して
歌曲
6 1904 (not preserved) サロメ−カスプロヴィチ Jan Kasprowiczの詩によるソプラノと管弦楽のための歌曲 歌曲(管弦楽伴奏) 1912改作、1917手稿紛失、未出版
7 1904 白鳥−Waclaw Berentの詩による−(独唱とピアノのための) 歌曲
8 1903-1904 ピアノのためのソナタ第1番 ハ短調 器楽(ピアノ独奏) 1917-18 一部改作
9 1904 ヴァイオリンとピアノのためのソナタ ニ短調 器楽(ヴァイオリン+ピアノ)
10 1900-1904 ポーランド民謡による変奏曲 ロ短調(ピアノのための) 器楽(ピアノ独奏)
11 1904-1905 4つの歌曲−Tadeusz Micinskiの詩による(独唱とピアノのための)
 1.深い悲しみ 
 2.魔法の森にて
 3.私を飛び越え、紺碧の海へ飛び込め 
 4.嵐よ!と叫ぶ!
歌曲
12 1904-1905 演奏会用序曲 ホ長調(交響管弦楽のための) 管弦楽 1912-13改作
13 1905-1907 5つの歌曲−R. Dehmel, F. Bodenstedt, O.J. Bierbaumのドイツ語詩による−(独唱とピアノのための)
 1.宵の声(R.デーメル)
 2.幼児イエスの子守歌(C.ブレンターノとA.アルニム編『少年の魔法の角笛』より
 3.海辺にて(R.デーメル)
 4.ズライカ(F.ボーデンシュテット)
 5.黒いラウテ(O.J.ビルンバウム)
歌曲
14 1905 幻想曲 ハ長調(ピアノのための) 器楽(ピアノ独奏)
- 1905 and 1909 前奏曲とフーガ 嬰ハ短調(ピアノのための) 器楽(ピアノ独奏) フーガ1905作曲 前奏曲1909作曲
15 1906-1907 交響曲第1番 ヘ短調 管弦楽 第1楽章と第3楽章のみ完成
16 1907 ピアノ三重奏曲(ピアノ, ヴァイオリン, チェロのための) 室内楽(ピアノトリオ) 作曲者自身により破棄
17 1907 12の歌曲−R. Dehmel, A. Mombert, G. Falke, M. Greifのドイツ語詩による−(独唱とピアノのための)
 1.未明にて
 2.秘密
 3.おふざけ 
 4.夜にて 
 5.反射
 6.予言 
 7.嵐の後 
 8.失望 
 9.子守歌 
 10.魂 
 11.燃え立つ破片 
 12.愛の夜
歌曲
18 1908 ペンテジレーア−ウィスピアニスキ Stanilaw Wyspianskiの詩による−(ソプラノと管弦楽のための) 歌曲(管弦楽伴奏) 1912改作
- 1908-1909 男たちの宝くじ-69番めの婚約者 歌劇 ジュリン・クシェヴィヌスキ=マシヌスキJulian Krzewinski-Maszynskiの台本による3幕のオペレッタ
19 1909-1910 交響曲第2番 変ロ長調 管弦楽 1927-36改作
20 1909 6つの歌曲−Tadeusz Micinskiの詩による−(独唱とピアノのための) 歌曲
21 1910-1911 ピアノのためのソナタ第2番 器楽(ピアノ独奏)
22 1910 色とりどりの歌(Bunter Lieder) − (独唱とピアノのための) ドイツ語詩による
 1.隠者(K.ブルケ)
 2.窓辺の少女の歌(A.パケ)
 3.幼い少女たちのために(E.ファクトル)
 4.夏の夜の銀色の奇蹟(A.リッテル)
 5.宿命 Przeznaczenie(R.フーフ)
歌曲
23 1910 ロマンス ニ長調(ヴァイオリンとピアノのための) 器楽(ヴァイオリン+ピアノ)
24 1911 ハーフィズの愛の歌(独唱とピアノのための)−Hans Bethgeのアラビア語のパラフレーズによる− テクスト:ハンス・ベトゲHans Bethge訳のドイツ語
 1.願い
 2.ただ一つの薬
 3.燃えさかるチューリップ
 4.おどり
 5.恋に落ちた風
 6.さびしい春
歌曲 このうち、1,4,5の3曲は1914年にオーケストレーションされてOp26へ。
区別のため、Op.24を第1集、Op26を第2集と呼ぶことがある。
25 1912-1913 ハギト(1幕) 歌劇 Felix Dormannの台本による
26 1914 ハーフィズの愛の歌(独唱と管弦楽のための)−Hans Bethge訳のアラビア語のパラフレーズによる−
 1.ハーフィズの墓
 2.わが心の真珠
 3.きみの声
 4.永遠の青春
 5.よっぱらいの歌
歌曲(管弦楽伴奏) 左記5曲にOp.24の1,4,5のオーケストラ伴奏編曲を加えて8曲とした。
さらに、Op.26の1はピアノ伴奏用に編曲されて遺作として出版。
Op.24を第1集、Op.26を第2集として区別することもある。
27 1914-1916 交響曲第3番『夜の歌』(テナーまたはソプラノ独唱、混声合唱、管弦楽のための)−ジャラール・ウディーン・ルーミーJalal-ud-din Rumi[Mewlana Galluddin Rumi]の詩 ミチヌスキ Tadeusz Micinski訳による− 管弦楽(+独唱+混声合唱)
28 1915 夜想曲とタランテラ(ヴァイオリンとピアノのための) 器楽(ヴァイオリン+ピアノ)
29 1915 メトープ−ピアノのための3つの詩曲
 1.セイレーンの島
 2.カリュプソー
 3.ナウシカアー
器楽(ピアノ独奏)
30 1915 神話−ヴァイオリンとピアノのための3つの詩曲
 1.アレトゥーザの泉
 2.ナルキッソス
 3.ドリュアスとパン
器楽(ヴァイオリン+ピアノ)
31 1915 おとぎ話のお姫さまの歌(独唱とピアノのための)−ゾフィア・シマノフスカの詩による
 1.ひとりぼっちのお月様
 2.ナイチンゲール
 3.金のくつ
 4.おどり
 5.波のうた
 6.うたげ
歌曲 1933 第1,2,4の3曲をオーケストレーション
第1曲には作品31の1aとして、同一テクストに全く異なる付曲あり。
32 1915 3つの歌曲(独唱とピアノのための)−Dimitri Davidovの詩によるテクストはロシア語(ポーランド語訳はイワシュキェヴィチ Jaroslaw Iwaszkiewicz)
 1.日の出が空を紅に染める時
 2.何もきこえない
 3.秋の太陽が不平をいいたげに
歌曲
33 1916 12の練習曲(ピアノのための) 器楽(ピアノ独奏) 第5番のみ1905
34 1915-1916 仮面劇(ピアノのための3つの作品)
 1.シェヘラザーデ
 2.道化師タントリス
 3.ドンファンのセレナーデ
器楽(ピアノ独奏)
35 1916 ヴァイオリンと管弦楽のための協奏曲第1番 協奏曲(ヴァイオリン+管弦楽)
36 1917 ピアノのためのソナタ第3番 器楽(ピアノ独奏)
37 1917 弦楽四重奏曲第1番 ハ長調 室内楽(弦楽四重奏)
37 bis 1917 デーメーテール アルト独唱、女性合唱と管弦楽のためのカンタータ−ゾフィア・シマノフスカの詩による 歌曲(独唱+女声合唱+管弦楽)・カンタータ オーケストレーションは1924
38 1917 アガウェー ソプラノ独唱と混声合唱、管弦楽のためのカンタータ. −ゾフィア・シマノフスカの詩による (according to Euripides’ Bacchantes) 歌曲(独唱+女声合唱+管弦楽)・カンタータ 未完成
40 1918 パガニーニの3つのカプリス ヴァイオリン、ピアノのための編曲
 1.第20番ニ長調
 2.第21番イ長調
 3.第24番イ短調《主題と変奏》
器楽(ヴァイオリン+ピアノ)
41 1918 4つの歌曲− タゴールRabindranath Tagoreの詩による
 1.わが心
 2.若き王子I
 3.若き王子II
 4.最後の歌 Ostatnia piesn
歌曲
42 1918 気が狂ったムエジンの歌 Piesni muezzina szalonego(Songs of the Muezzin the Mad.) ソプラノとピアノのための6つの歌−イワシュキェヴィチ(Jaroslaw Iwaszkiewicz)の詩による
 1.アッラー・アクバール
 2.おお、いとしい人
 3.早朝の陽光が映えるとき
 4.正午に
 5.この時間では
 6.おまえは荒地へ去った
歌曲 1934オーケストレーション szalonegoは初版ではドイツ語でverliebt、
フランス語でpassionneと意訳されており、
「恋に狂った、とりのぼせた」といったほどの意。
43 1920 マンドラゴラ 3場のパントマイム 台本:ボレスワフスキ Ryszard Boleslawskiとレオン・シレル Leon Schiller 付随音楽 モリエール劇公演のためのアルルキナード(道化芝居)で、『町人貴族』に関連したもの。
- 1920 荘重な行進曲(管弦楽のための) 管弦楽 1920.9.ワルシャワでのポーランドの兵士を祝う音楽界の曲目として書かれた。
- 1920 ウーランス(Uhlans)第3騎兵旅団行進曲 管弦楽 手稿紛失 おそらく《荘重な行進曲》と同様の目的で書かれた。
- 1920 《木から葉が落ちる》《少女に》(マズルカ)《失望した兵士》《ハンカは刺繍をしていた》 歌曲 民衆歌曲
- 1920 《月が上がる》《花咲く牧場で》無題の歌曲(2曲)(不詳) 歌曲 以上5曲はすべて未完成の手稿またはスケッチ
- 1920 アラーは我らを導く(声楽とピアノのための歌曲) 歌曲
- 1920 アレグレットとアンシオーソ 器楽(ヴァイオリン+ピアノ) 未完成手稿
- 1920 小曲 器楽(ピアノ) 未完成スケッチ
44 1925 (missing) 2つのバスク地方の歌 声楽とピアノのための 歌曲 1926年初演後、手稿紛失。所在不明。未出版。作品番号にも不審な点あり
46 1918-1924 ロジェ王(全3幕) 台本:イワシュキェヴィチ(Jaroslaw Iwaszkiewicz)と作曲者による。 歌劇 初演 1926.6.19 ワルシャワ
46 bis 1921 スウォピエフニェ−トゥヴィム(Julian Tuwim)の詩による声楽とピアノのための
 1.さくらんぼ*
 2.緑色の言葉
 3.聖フランシスは語る
 4.クランベリーの館
 5.ワンダ
歌曲 1928年オーケストレーション
*英訳ではwordseeds(言葉の種子)となっている。
第5曲「ワンダ」の手稿にはOp.47、No.5との記入あり。
- 1921-1922 ヴァイオリンとピアノのための子守歌 器楽(ヴァイオリン+ピアノ) パウエル・コハンスキとの共作
- 1921-1922 Dance sauvage ヴァイオリンとピアノのための  器楽(ヴァイオリン+ピアノ) パウエル・コハンスキとの共作
48 1922 3つの子守唄 イワシュキェヴィチ(Jaroslaw Iwaszkiewicz)の詩による 声楽とピアノのための
 1.ゆりかごの上に
 2.海に向かって歌う
 3.月の白い円盤
歌曲
49 1922-1923 こどものうた イワコヴィチ(Kazimiera Illakowiczowna)の詩による声楽とピアノのための
  1.寝入る前に
  2.すずめばち撃退法   3.住まい
  4.仔豚
  5.里(クリスマスイヴ)
  6.お姫様の結婚
  7.まるはな蜂と黄金虫
  8.聖クリスティナ
  9.春
 10.人形たちの子守歌
 11.鷽(うそ)と鵲(かささぎ)
 12.悲しみ
 13.めうしのおばさん、こんにちは
 14.クシシャの子守歌
 15.ねこ
 16.人形の子守歌
 17.ねずみ
 18.わるいユダヤ人
 19.栗毛馬の子守歌
 20.わるいむくどり
歌曲
- 1923 聖クリスティナの心臓(イワコヴィチ Kazimiera Illakowiczownaの詩による) ソプラノと小オーケストラのための 2曲 歌曲(ソプラノ+小管弦楽) 未完成
50 1924-1925 20のマズルカ(ピアノのための) 器楽(ピアノ独奏)
- 1924 若い山岳人の歌(声楽とピアノのための) 歌曲 論文「グラルスキ(山人たち)の音楽について」の中で山人の音楽の実例とし引用されたもの.後に《ハルナシェ》Op.55の中で使用された
- 1924-25 ピアノ協奏曲 独奏ピアノ+管弦楽 未完成のスケッチ,Op.60に一部使用
51 1925 ポチョムキン公ミチヌスキ(Tadeusz Micinskiの同名の劇 第5幕への音楽 小管弦楽のための) 管弦楽(劇付随音楽)
52 1925 アイタコ・エニアの子守歌(ヴァイオリンとピアノのための) 器楽(ヴァイオリン+ピアノ)
- 1925 ロマンティックなワルツ(ピアノのための) 器楽(ピアノ独奏)
53 1925-1926 スターバト・マーテル(ソプラノ、アルト、バリトン混声合唱と管弦楽のためのオラトリオ Jozef Jankowskiによるラテン語からの翻訳) 歌曲(ソプラノ+アルト+バリトン+混声合唱+管弦楽)オラトリオ
- 1925-1926 ピアノのための9つのポーランドの歌曲 器楽(ピアノ独奏) 歌曲全20曲中9曲をカロル、その他は兄フェリクス(Feliks Szymanowski)がピアノ用に編曲
54 1926 (James Joyceの詩による)7つの歌曲(声楽とピアノのための) 歌曲
- 1926 4つのポーランド舞曲(ピアノのための)
 1.マズレク
 2.クラコヴィアク
 3.オペレク
 4.ポロネーズ
器楽(ピアノ独奏)
55 1923-1931 バレエ=パントマイム「ハルナシェ」(テナーソロ、混声合唱、管弦楽のための) バレエ 作曲者とリタルドJerzy Mieczyslaw Rytardの台本
初稿 1935.5.11
プラハによる3幕のバレエ=パントマイム
56 1927 弦楽四重奏曲第2番 室内楽(弦楽四重奏)
- 1928 ヴォカリーズ練習曲(声楽とピアノのための) 器楽(ヴァイオリン+ピアノ)
- 1928-1929 6つのクリピェ地方の民謡(無伴奏混声合唱のための)
 1.やい斧よ
 2.ノックしているのは誰?
 3.イエス・キリストをたたえよ
 4.鞭をうけるぞ、仔馬よ
 5.用意しなさい、わが娘よ
 6.楽士さん、ワルツを演奏してください
歌曲(無伴奏混声合唱)
57 1930 来たれ、創造主よ(ソプラノ、混声合唱、オルガン、管弦楽のためのオラトリオ Stanislaw Wyspianskiの詩による) 歌曲(ソプラノ+混声合唱+オルガン+管弦楽)・オラトリオ
58 1930-1932 Kurpie地方の詩による12の歌曲(声楽とピアノのための)
  1.鶴が飛んでいた
  2.嵐が近づいて
  3.ねえ、お母さん
  4.湖で
  5.森で
  6.鞭をうけるぞ、仔馬よ
  7.樫の木を切り倒せ
  8.緑の露の上に声ひろがる
  9.いななけ、仔馬よ
 10.闇夜
 11.魚を放流する
 12.すべての人がやってきた
歌曲
59 1930-1933 処女マリアのための連祷(ソプラノ、女性合唱、管弦楽のための Jerzy Liebertの詩による2つの断章) 歌曲(ソプラノ+女声合唱+管弦楽)
60 1932 交響曲第4番(協奏交響曲 独奏ピアノと管弦楽のための) 管弦楽(+ピアノ独奏)
61 1932-1933 ヴァイオリン協奏曲第2番 協奏曲(ヴァイオリン+管弦楽)
62 1933-1934 2つのマズルカ(ピアノのための) 器楽(ピアノ独奏)
- 1934 ピアノ小協奏曲 独奏ピアノ+管弦楽 未完成、手稿紛失

参考文献:田村進[監修]日本シマノフスキ協会[編]『シマノフスキ−人と作品』春秋社 1991/05 ISBN-10: 4393931092 ISBN-13: 978-4393931097


TOP>シマノフスキの音楽>カロル・シマノフスキー作品一覧