例会報告

99/10/10

Last Updated: 1999/11/02

10月例会では、以下のセッションが行われました。
(アイウエオ順)
例会の写真はこちら


IT CAME FROM THE LATE,LATE,LATE SHOW J

監督
栗太郎

キャスト(敬称略、順不同)
ハンドル名又は氏名:Akira
俳優名  性別  :山科 涼一  男性   16歳
役名       :リョウ  ヤマシナ  男性  15歳
メモ       :同性愛者 綺麗命の少年戦士
           搭乗機:シャインマック(武装は標準?)
ハンドル名又は氏名:keii-i
俳優名  性別  :緑山 あおい  女性   17歳
役名       :エド(エドワード・フォン・チュブルスキー
             17世) 女性   14歳
メモ       :初期コンピュータ技能値82のハッカー少女
           搭乗機:対象機を操縦不能に出来る必殺技を
           持つメガマック(エドマック)
ハンドル名又は氏名:火鳥勇太郎
俳優名  性別  :南山 勇気  男性  20歳
役名       :ユーキ・ミナミヤマ  男性  18歳
メモ       :この部隊のリーダー、熱血戦士
           搭乗機:スーパーモード付きメガマック
           Z(ゼータ)マック量産型改
ハンドル名又は氏名:寺田
俳優名  性別  :山田 大和     男性  18歳
役名       :マークフォレスト  男性  16歳
メモ       :容姿は部隊一だが存在感がない。でも
           ハッタリで過激派を一発で降伏させたりする
           搭乗機:量産型

タイトル
メガマック(仮)
 〜刻まれた恐怖!!スペースリヴァイアサンの怨念〜

概要
 地球-衛星軌道コロニー国家の間で勃発した、大規模かつ長期間の熾烈な戦争は、消耗戦へと移行しつつあった。そんな折、外宇宙から未知の巨大船が接近。対応に追われた人類は、地球−コロニー間の戦闘を終結させ、和平を結ぶこととなった。
 その後、巨大宇宙船に搭乗していた友好的な異星人とのファーストコンタクトを済ませた人類は、地球と約60光年離れた「ロック星」との間で外交関係を締結。緊張感のある異文化交流が両星の間で始まったのである。

 それから約半年後。地球陣営の軍事訓練学校から映画は始まる。

 学校は陸の孤島にある。予算および物資の無い時代のため、訓練もままならない。学生たちの平均年齢は17歳、長期間に渡る戦争状態は人的資源を枯渇させ、いまや14歳という若年まで召集される時代であった。
 それぞれの夢を抱いて訓練校に集まった若者たちであったが、終戦によって当面の目的を失い、平和の中にも堕情な日常を過ごしている。しかし、訓練用のモビルスーツだけは各人に1台が貸与されているという状況であった。学生たちは、ひまに任せて自分のマシンをデコレーションしたり、強化改造したりと忙しいようだ。今や軍事訓練校というよりも、派手なロボットが集合した土木作業請け負い業者と呼んだほうがいいのかもしれない。

 無線設備が満足に使えないために、週に一度は郵便によって訓練状況を軍本部に伝えなければならない。しかし、そんなはみ出しものしかいない、忘れられた学校に郵便配達人は訪れない。食料調達と極秘事項伝達のために、毎週ごとに当番制で軽トラックに乗り込み、街に買出しに出かけるのであった。

 郵便局で使えないはずの無線機が鳴り始める。受信した内容は次のようなものであった。

モビルスーツ4体とともに極秘任務(ロック星への友好使節団の宇宙船に整備兵として乗り込み使節団のガードをせよ)に就け

 輸送船によって軍港に運ばれ、通信担当のナオコ(NPC)とともに、使節団の一員(整備兵)として乗り込むことになる。途中、正体不明の飛行物体に襲われ傷つきながらもロック星に到着。

 待機していると、地域の有力者からディナーに招待される。その夜、ナオコがさらわれ、追跡するものの見失う。ようやく敵の本拠を突き止め、反撃を開始したが、すでにさらわれたナオコは生きていないかもしれない。怒りに満ちた鉄拳で相手を叩きのめすユーキ。

 “はったり”を駆使して正体を吐かせるマーク(監督談:正体どころか、SP100の中ボスをハッタリで降伏させてしまったんですよ。次回からはこういうケースの場合、厳しい修正をつけて判定しましょう)。エドは戦闘も終わってない内に敵アジト内のコンピューターを探し回り、ハッキングによって情報を集める。またリョウは対外交渉(またの名を尋問)の際に得意のお色気?で迫りまくる。
 その結果、さまざまな犯行は、ロック星軍内部一派の仕業だと判明する。敵は地球に破滅をもたらすテラフォーミング・プラントを送り出そうとしているのであった。秘密のシャトル基地に到着したとき既に遅し、巨大なプラント・シップがワープ速度に達して追跡が困難になるまでわずか15秒。おまけに目前には、敵将軍が操縦する阿修羅のような凶悪なロボットが1体(3神合体もの)。タイムリミットまでにプラントを破壊、あるいは停止させられるのだろうか?

 当初の目標をプラントに絞り、攻撃を開始するが微々たるダメージしか与えられない。味方の宇宙船からはナオコがミサイルを発射するものの、一発も当たらない。突然、爆発音とともに強い衝撃が体を打つ。モビルスーツなど一撃で行動不能に陥らせることにできる敵ロボットの攻撃が始まったのだ。
 ユーキの操縦するゼータマック量産型改が敵の攻撃をひきつけると、エドマックが必殺技の強力なジャミング電波を発信して、敵を一時的に行動不能に。しかし、マークの量産型メガマックとリョウ・ヤマシナのシャインマックの一斉攻撃を受けても敵ロボットはまだ動けるのであった。

 いよいよだめかと、誰もがあきらめかけたとき。ぼろぼろになったゼータマックの内部で変化が生じた。
 モビルスーツがいきなり飛行形態に変形し、炎に包まれる。操縦者ユーキの正義の心、燃える魂を受けてスーパーモードが発動したのだ。

 敵ロボットと、ゼータマックの軌道が重なる瞬間。

 役者も観客も盛大な爆発を期待したそのとき。

AD:「すんませ〜ん、模型操縦に失敗しちゃいました」
監督:「どうすんだよ! もう予備のプラモないんだぞ!」
役者:「もうこんな映画お断りですよ!」
助監督:「まあまあ、落ち着いて」
役者:「やめてやるぅ」
助監督:「まあまあまあ」

 役者全員が舞台を下りようとしたのだが、助監督に止められてしまうのであった。セットに中には燃え続ける模型。

役者たちの誰もが心に決めた
「ここでフィルムが燃えてしまえば」と……

 突然、炎が1台しかない貴重なカメラに燃え移る。メラメラと炎を上げて焼けるフィルム。そして監督の一言。

「クランクアーップ」。


 結局、最後のシーンは特殊効果編集で切り抜けるのであった。

 テラフォーミング・プラントが破壊され、宇宙空間に漂う巨大な廃棄物。そのシーンを背景に、スタッフロールが流れる。そして……

 プラントの爆発シーンが灯るディスプレイ装置の前にひとりの男のシルエットが映し出される。

「私の手によって決着をつけねばなるまい」

Part 2に続く........

キャストからの感想
 ストーリーが「分かりやすい」といういかにも「れれれ」なセッションで楽しかったです。ただキャラが走って(勝手にNPCとPCをくっつけたり、技能もないのに隠れるのがうまいと言い張ってみたり)しまって、マスター(監督)にはご迷惑だったかなあと反省してたりします。
まあ面白いキャラクターができたので、パート2もいけるか?なんて思ってたりして(笑)

監督の反省点
 まず、序盤に対雑魚戦だと言うことで40体(PCの総対エキストラ攻撃回数*2)もの敵を出したのは失敗でした。3フレーム分ぐらい戦闘シーンが撮れればいいと思って出したのですが、あわや序盤でスタント入院という羽目になるところでした。雑魚はPCをぎりぎりで殺さない程度の数に絞るべきでした。
 状況説明、判定のタイミングにも悪い点がありました。特に星に着いてからの状況説明がかなり不十分だったと思います。

敵の設定について
この星には有史以前から地球で言うリヴァイアサンのような生物が海にすんでいました。この生物は50年に一度海水を操って津波を起こし陸に攻め込んで陸の生物を摂取していました。最初は陸の生き物なら何でもよかったのですが人間の味をしめてからは人間のみを食べるようになりました。
 人間はこれに対抗して急速に科学文明を発達させました。主に科学の伸びた方向は2つ。1つはリヴァイアサンを撃退するための兵器開発について、もう1つは星を逃げ出すための宇宙船開発。
 そして地球にこの星の人たちが現れる5年前、リヴァイアサンが海水の中でしか生きられない事を利用して海水を真水に変換する装置を開発、リヴァイアサンは全滅しました。人類の天敵は去りました。
 只問題が2つ。1つは海水、及び塩に遺伝子レベルから染みついた恐怖と憎しみを持ってしまったこと。そして、目前の敵が居なくなったため自分の存在意義を見失った多数の軍人。
 2番目の問題は宇宙開発、宇宙探検にその意義を見いだそうとしましたが最初の問題はどうしようもなく残ってしまいました。
 この状態でこの星の人たちは海水の星地球に出会ったのです。
 友好を結ぼうとするロック星首脳部と、「海水の星」と言うだけで悪の星と決めつけ海水を真水に変えて平和な星にしようと言う1将軍の陰謀、海水の星=リヴァイアサンの眷属と言う図式でNPCを誘拐した過激派。今回の事件の背景はこのようなものでした。

ガープス妖魔夜行

マスター
アクシレオス

プレイヤー
小次郎(ゲスト)、Naφya、宮内ユウキ、moon-light

概要
 シナリオはなるべく簡単にしたものを2本プレイしました。

 1本目は西洋の、魔法を使う妖怪が日本に渡来して、何らかの悪事をはたらく、というもの。ボクのセッションには珍しく、相手の妖怪がデフィートされて終わるのではなく、プレイヤー自身による追跡路の破断によって、『X-FILE』的ななんとも気持ちの悪い終わり方になってしまった。

 2本目は『GREECE』のルールブックをプレイできなかった不満から、ギリシア編をプレイ。「神々」の、人類の存亡をかけたゲームにPC達が突き合わされるというものでした。
 これは当初に予定していた以上にうまく行きました。壊滅派の神の側についたPCもいたし。
 失敗したときのために、運命の3姉妹などの介入も予定していたのですが、これは使わずに済みました。

感想
 『妖魔夜行』で「神々」と言えるような力を持った妖怪を登場させると、かなりマスターの都合がいいように動かせます。
 もちろん、プレイヤーが大失敗したときの路線修正のための介入だけに留めるべきですが....。

真・女神転生2 TRPG 誕生篇

マスター
Radcliffe

プレイヤー
里見俊介、Thalion、谷岡聖(ゲスト)、Rant

概要
 一見無関係と思われる複数の行方不明事件。失踪した人達に共通していることと言えば、失踪する理由が見当たらないことと、一人暮らしであることくらい。だが調べてみると、失踪者は全員「英会話教室DIVA」の会員だったことが判る。彼らの部屋にはケーブルTVが敷設されていて、DIVA専用チャンネルが提供される機械が据え付けられていた。機械の型番は「DEVIL 2001」…。
 さらに機械を詳しく調べると、その部品の形式がアーム・ターミナルと共通の仕様になっていることが明らかになる。確信に近い疑念を持ったPCは、機械のメモリに登録されたIDを書き換えて、スイッチを入れる。するとそこには……

 ちなみにネタは駅前留学で有名な英会話教室ですが、実際ここはケーブルTVによるマンツーマン講座を開設しています。で、ある日新聞の折り込みチラシに書いてあったケーブルTV講座用の機械の型番が「DEVIL201」だった(実話)のを見て思いつきました。

PCの構成
PC名(プレイヤー):阿部 利一(Rant)
技能(覚醒段階)&LV:コンピュータ−喧嘩術(愚者→異能者) 3(→6)
解説:元チーマーだが、なぜか大型コンピュータの使用権を持つ。悪魔関連の事件で家族とチーマー仲間をすべて失って、探偵事務所の仕事を受けるようになる。

PC名(プレイヤー):相田 育松(Thalion)
技能(覚醒段階)&LV:銃器−ESP(愚者→異能者) 3(→6)
解説:パーティー最年長のバツイチ元刑事。懲戒免職になった後、悪魔絡みの事件に遭遇して力を発揮したところを見込まれ、事務所に拾われる。

PC名(プレイヤー):虎走 来(里見俊介)
技能(覚醒段階)&LV:剛剣−忍術(愚者→異能者) 3(→6)
解説:悪魔に憑依されて親友を殴り殺し、行き場のないところを事務所に拾われる。過去が暗い割に緊張感が希薄で、失踪者の部屋を捜索する際にもエロ雑誌や女性用下着を漁ったりする。パーティーの主戦力だが、模造刀なので今イチ打撃力に欠けるのが難。

PC名(プレイヤー):水瀬 聖(谷岡聖(ゲスト))
技能(覚醒段階)&LV:魔界魔法−魔界魔法(愚者→異能者) 3(→6)
解説:基本的に自分さえよければいいタイプ。持っている力が力なだけに、いやでも振りかかってくる火の粉を払うため、やむなく事務所の仕事に手を染めている。

感想と反省
 久々に未経験者を迎えてのセッションだったので、ルール説明にも若干手間取りながらの進行でしたが、Thalion やRantのサポートで助かりました。最近は慣れた人の相手ばかりしてたので、判定などの基本的な方法に関する説明が、ついついおろそかになりがちで、もう少し未経験者へのルール説明等の配慮をしながら進行すべきだったと、反省しています。
 序盤の情報収集で時間を取り過ぎたため、ぎりぎりまでかかってしまって最後の成長処理などができなかったのも反省点です。
 なんにせよ楽しんでいただけたのであればよいのですが……

セッション後日談
時間が足りなくてできなかった後日談を少し。

 来が突き出したクナイが、アンドラスの胸板に深々と食い込み、闘いに終止符を打った。
「グ……フフ……ヨクデキマシタ……」
 カラスのような堕天使の顔が苦痛に歪みながらも、しかし、そこに微かな笑みが浮かんだことが、一同の心に一抹の割り切れなさを残した。
 だが、感傷にひたる余裕のある状況ではなかった。一同は、逃げるようにマンションの一室を後にした。

 事件後、エドワルド・オースティンは「事故死」と発表された。同時に、DIVAのケーブルTV講座は中止になり、機械はすべて回収されたという。「機械に致命的欠陥が発見されたらしい」という憶測混じりの噂や、「24時間サービスのマンツーマン講座には限度があったのでは」という比較的もっともらしい意見まで様々な風評があったが、それほど世間的に大きく取り上げられないまま、その他の大きなニュースに紛れていった。

 戦いの翌日、阿部にメールが届く。
 送り主は「祐姫探偵事務所」所長、祐姫かすみ。飛び切りの美人だとの噂だが、事務所に出入りしている誰もが会ったことのない、謎の人物だ。

「ご苦労様でした。失踪者の行方についての確証(恐らく絶望的とは思いますが)が得られなかったことは残念でしたが、事件の一応の主魁らしき悪魔を倒したことで、今後の事件を防ぐことはできたわけですから、よしとしましょう。
 報酬については、戦利金品のみで充分と判断します。分配はチームの御相談にお任せします。
 今後とも、よろしく。
                    祐姫 かすみ」

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