例会報告

2000/2/13

Last Updated: 2000/3/2

2月例会では、以下のセッションが行われました。
(アイウエオ順)


IT CAME FROM THE LATE,LATE,LATE SHOW

マスター
栗太郎

プレイヤー(アイウエオ順、敬称略)
坂本則子(ゲスト)、佐々木智美(ゲスト)、FUU(ゲスト)、ピヴィ(ゲスト)、Fighter-KOU

概要
 天下分け目の関ヶ原の合戦中、徳川家康は暗殺されてしまう。しかし側近たちは影武者を立て、その事実を隠し通して勝利した。ところが、本多克利が家康の菩提を弔うべく、俳優たちが坊主として修行していた、とある寺に墓を建てたのが物語の始まり。
 その情報を嗅ぎ付けた真田幸村は、家康が死んでいることを世に知らしめることで徳川の権威を失墜させ、再び天下を豊臣方にもたらさんと目論み、十勇士の一人・霧隠才蔵に命じて寺を襲撃させる。寺の和尚の決死の妖術による結界の力により辛うじて才蔵を阻むものの、術の持続時間は3年。幸村は、その機会を狙ってくるに違いない。
「徳川に味方するのではない。再び戦乱の世を招かぬために」という和尚の言葉を胸に、俳優たちは秘宝を求めて旅立った。
 3年間の苦難の旅を経て、伝説の聖剣を得た俳優たち。そして襲い来る十勇士(ただし5人)。戦いの行方はいかに?

詳細は近日公開!!

央華封神

マスター
keii-i

プレイヤー(アイウエオ順、敬称略)
Akira、くるみ(ゲスト)、hallow、Rant

概要
 央華封神のトレーディングカードを使ったランダムイベント(ハウスルール)を取り入れて、「笑う壷」の謎を追っての調査、原因の究明、そして現われた強敵・巨大コオロギとの戦闘……というシナリオでした。
 央華封神独特の「割り込み」などのルールを駆使して、死にそうになりながらも辛うじて勝利(師匠の一筆も使わずに済んだとか)、という結末だったそうです。

キャラクターの洞統
  • Akira / 厭魅厭勝(えんみえんしょう)
  • Rant / 風水・卜占(ふうすいぼくせん)
  • くるみ / 召鬼(しょうき)
  • hallow / 五遁木行(ごとんもくぎょう)

結末
 まだまだ邪仙宝を封じる力を持っていない、駆け出し仙人たちでしたが、無事に邪仙宝(封陽壺)を回収し、師匠のもとに届けることができました。酔わせて無力化した笑う壺(笑壺)は、相変わらず夜になると、けたたましい笑い声を上げていますが、今は師匠の酒飲み相手として、仙洞で暮らしています。彼(彼女)も、このまま90年もすれば、駆け出し仙人として厭魅厭勝の仙術を習い始めることでしょう。

「さびしい老人の呑み相手を見つけてくれたのじゃ、おまえ達の徳も上がったことじゃろうて……」

「だ、誰が、さびしい老人だってぇー」 という皆の突っ込みの声をよそに鶴諺師匠は仙人たちそれぞれに次なる使命を与えます。

マスターの感想等
 今回は、既に冒険(修行の旅)に出ているパーティ(見習い仙人のグループ)ということで、師匠から邪仙宝の封印を命じられています。央華封神TRPGでは、なにせ勝手気ままな仙人たちを共通の目的で行動させるのが、なかなか大変です。今までの数回のマスタリングの中でも、このあたりを苦労しましたので、 もう「いきなり事件が……」ということにさせていただきました。

大まかなストーリー(目論見)は、

  1. 仙人、大河を渡る
    氾濫した大河に、沈んで欲しかったのですが……飛ばれてしまいました。
  2. 邑にて歓迎される
    酔いつぶれて欲しかったのですが、突然の笑い声が……
  3. 笑う壺に出会う
    焼き物の土が陰気に染まっていました。この土が窯で焼かれ、仙骨を持つ壺になっていたのです。
  4. 採土場にて邪仙宝を封印す
    産卵しようとしていたコオロギが、邪仙宝(壺)に落下して巨大化していました。


となっていました。

 これにカードによる分岐ポイントをもうけて、墳墓での先代の土地神さまとの出会い。死霊(きょうし)とのひと悶着、山賊退治を加えて……巨大コオロギとの戦闘と相成った訳で御座います。

 コオロギといえど、体長3メートル以上、さすがは蝗種の一族です。駆け出しの仙人であれば、大きな顎で、ひと噛みで輪廻転生の旅路へ。あわや、師匠の一筆を出さねば...という結果になってしまいました。

 コミカルな展開を目指して、カードの積み込みを行なったものの、そこはダイス目の神様が許してくれません。なかなかシビアな戦闘であったようです。

 最後は、次なる使命ということで、皆さんにTCGの「使命カード」なるものを引いていただきました。

カードを用いたマスタリングについて:
 今回はカードシャッフルをお願いしましたので、かなりランダム要素が強くなってしまいました。次回も(やるとしたら)、カードはシャッフル用と積み込みの2セットを用意して、手元ですりかえるなどの反則も必要になるのかも。

 しかし、どうも私は、壺だの瓶だのが好きだなぁ。

ガンダム戦記

マスター
mash

プレイヤー(アイウエオ順、敬称略)
MSR(ゲスト)、火鳥勇太郎、KOH、村形雅子

ストーリー
 人類が増え過ぎた人口を宇宙に移民させるようになって、既に半世紀が過ぎていた。
 地球の周りの巨大な人口都市は人類の第二の故郷となり、人々はそこで子を産み、育て、そして死んでいった…

 時に宇宙世紀0079、10月初旬(*1)。
 ホワイトベース隊が多くの民間人を載せたまま北米大陸を横断している時…

 PC達の所属する基地は、数日前の『木馬迎撃作戦』の敗北により物資欠乏の状況下にあった。そんなおり、基地の西方1000キロ上空に連邦軍のものと思われる補給部隊の機影を捕らえた。
 時期を考えると、モビルスーツ投入のための補給部隊であると判断した基地司令は、イワン中尉以下4名の小隊に、補給部隊迎撃の命を下した。
 果たして、イワン小隊の前には、いったい何が待ち構えているのか…

  (*1):直後にガルマが戦死します。そういう時期です。

セッション内容
実際の内容は、ほとんどヘックスシートを使った戦闘のみです。

イワン小隊の構成は以下のとおり。

  • イワン中尉(隊長):グフ(火鳥)
  • ミック少尉:ザクII地上戦仕様(KOH)
  • トリーン伍長:ザクII地上戦仕様(村形)
  • ケンジ伍長:デザートザク(MSR[ゲスト])

 戦闘は北米の砂漠地帯(おそらく旧ソルトレイクシティあたり)で行われました。敵の構成は、当初

  • フライマンタ×3
  • ガンペリー×2
  • ミデア×1

でしたが、『補給機には何が積まれているか判らない』ということで、速攻で補給機を落とす方針で展開したイワン小隊に対し、補給機が少しダメージを受けた段階で、虎の子を落とすことにしました。

ガンペリーからは
 先行量産型GM×2機(アーマーがルナチタニウム製で堅い)
ミデアからは
 先行量産型ガンダム×1機

 『白い悪魔モドキが3機』出てきたために、色めき立つイワン小隊。しかしいかんせん乗っていた連邦側のパイロットが未熟だったせいか、グフのヒートロッドや、ザクIIのオプション兵器マゼラトップ砲、そしてヒートホークがサクサクとルナチタニウム製のアーマーを切り裂いていく。

 で、一番の問題は、マスターの振った『誘爆判定』のダイスでしょうね(笑)
 『アーマーを通過して本体にダメージが行った場合、本体の残り耐久力以上の目を出したら、その部位が誘爆する』というルールがあるんですが、残り耐久力が11なのに、何故ここで12を出してしまうのでしょうか、このマスターは(笑)。

 おかげで、イワン小隊はジオン十字勲章級の功績を残すことになりました。なにせ先行量産型とは言え、ガンダムを原型を残す形で捕獲できたわけですから…

マスターの反省
 やはり与えたモビルスーツのバランスが悪かったですかね。全員デザートザクでもよかったのかなぁ…。

真・女神転生TRPG 覚醒篇

マスター
でぶ猫

プレイヤー(アイウエオ順、敬称略)
里見俊介、鳥谷徳幸、Naφya、むーんらいと、Radcliffe

概要
 「大破壊」はなかった。しかし、悪魔の出現は世界を少しずつ、しかし確実に歪めていった……という、サイバーパンクっぽい雰囲気の近未来を舞台に、闇の仕事を引き受ける仕事人PCたち、というアナザーワールドものでした。

ストーリーと展開
 どこかの企業エージェントらしい人物からの依頼で、とある廃工場から一人の少女を護送するというビズを引き受けたPCたちが、コントロール装置の故障によって暴走した廃工場のガード用悪魔を排除して少女を救出。しかし、この少女がただ者でない気配がある上に、やたらと体重が重い。いぶかりつつも依頼を果たすために少女を目的地まで連れて行く。途中、多少の障害を手先口先で排除しつつ(実はPCの中に「セベクの秘密工作員」という設定を入れた者がいたために、情報をチクろうとするのをPC同士で牽制し合う場面もあったりしつつ)、何とか無事に目的地にたどりつく。
 ところが、目的地の様子がおかしい。謎のインド人サラリーマン(笑)(しかもCOMP持ち)の死体が転がっていたり、少女の姿をした造魔と思しきボディが封印を施されて転がされていたり。少女にインド人の死体のことを告げた途端、依頼人はその牙を剥き出しにした……

 ちなみにこのボス戦のラインナップは、

  • ボス:裏切り者のエージェント(データは召喚師ウラベを使用)
  • 配下の兵士×3(データはスザクコンにて販売されたNPC集から)
  • 配下の科学者(データはオオツキact2を使用)
  • 配下の悪魔:堕天使アンドラス、妖精エルフ、妖鬼ビルヴィス

 対するPCサイドは、

  • 戦場帰りのサマナー(コンピュータ&トリック&シューティング)
     +仲魔×2(妖鬼アズミ、妖精ジャックランタン)
  • 探偵、実はセベクの工作員(軍隊格闘術&トリック&シューティング)
  • 12歳の子供(剛剣&PK)
  • 魔道家(魔道&魔界魔法)
  • ちょびっとだけロウな魔女(魔界魔法&速剣)

 第1ターン、集団攻撃魔法のマハアギラ(火炎)やドルミナー(眠り)などで命運を削られるなど苦しんだPCでしたが、2ターン目に速剣の特技「先手」を使ってザコより先に動いた魔女が放った、高度な技で回避-10%、しかも威力ダイスで6の目が出て「副効果:氷結」のオマケがついたマハーブフ(注:後で気づいたが、これは実はルールの適用間違い。「先手」を使ったターンは速剣の技しか使えない)を、全員が回避し損なったところで戦況は一気に逆転。悪運を使って耐えたボス以外の全員が氷結して動けなくなった(=こちらの攻撃を回避できない)ところを([3/2追記]注:実はこれも間違い。複数対象に対する攻撃で副効果が発生した場合、副効果の対象は6の目が出た数だけとなる。ただし、どの対象が影響を受けるかは術者が決定してよい)、剛剣使いの必殺「サイコはりせん(笑)」(正しくは「サイコ・ソード」)やサマナーのシュア・ショット(シューティング)、工作員のピストル戦闘術(軍隊格闘術)が次々にとどめを刺して行きます。

 PC側で不幸だったのは工作員くんで、敵の「謎のプラズマ(笑)」電撃攻撃やボスの「トリプル・タップ(シューティング、1ターンに3回射撃)」等の攻撃が妙に集中し、「コンディションが『マーキング』状態(注:『ソウルハッカーズ』ネタ)だね」と言われていました。

 ちなみにこの間、仲魔たちはもっぱらタルカジャ(ランタン、ダメージを増加)&ラクカジャ(アズミ、防御力を増加)でPCの強化に努めておりました。誕生篇と違って覚醒篇の強化系魔法は威力が固定なので、1回につき2〜3点ずつしか強化できないのですが、塵も積もれば何とやら。最終的には悪運尽きたところに食らったマハーブフ(しかも再び副効果付き)で凍り付いたボスに、+17点の威力修正を受けたサマナーの「ブルズ・アイ」(威力+30点というシューティングの必殺技)が炸裂して、戦闘に決着がつきました。

 さて、気になる少女の正体ですが、彼女は何と「機械仕掛けの女神」でした。セベクの望む女神として覚醒すべく(工作員絶句)、その器として育てられた少女は、女神の強力な魂を受け入れる器となるためにサイバーパーツで身体を強化され、その肉体は今やすべて機械と化していたのです。しかし、混沌の海へ帰りたいと望んだ女神は、もう一人の女神=造魔の身体に宿ったガンガー女神と共にセベクの手を逃れて(工作員、机に突っ伏す)衛星軌道から脱出してきたのでした。
 そして、クレハコーポレーションの協力を得て再び魔界へ戻るべく用意された場所が、この目的地だったのですが、PCへの依頼人だった男が裏切ってセベクと内通し(工作員、立ち直れず)、彼女らを捕らえて再びセベクの支配下に置こうとしていたのでした。

 女神たちは魂となって魔界へ帰り……そして後には「報酬」が残りました。依頼人が一応用意していた現金はもちろんですが、それとは比べ物にならない大きな報酬……それは女神たちの残した「ボディ」でした。そう、ガンガー女神は造魔の器「ドリー・カドモン」を、そして未だ名前の定まらぬ「機械仕掛けの女神」は機械の身体と、悪魔データの入ったメモリーを。

 サマナーは「ドリー・カドモン」とメモリーを手に入れ、現金報酬は残りのPCで分配。最後に残った機械の身体をセベク社に持ち帰って延命を図りたい工作員でしたが、剛剣使いの子供も「欲しい」と言い出して聞かなくなりました(ガキのわがままモード突入)。果たして、工作員の運命やいかに……(End?)

(追記)その後、結局お子様のわがままモードに屈してしまった工作員は、そのまま地下に潜ったらしいという情報が入っております。セベクから追われる身となった彼の前途に、せめて幸多かれと祈らずにはおられません(笑)

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