例会報告

2000/3/12

Last Updated: 2000/3/14

3月例会では、以下のセッションが行われました。
(アイウエオ順)


真・女神転生TRPG 覚醒篇

マスター
Radcliffe

プレイヤーおよびPC概要
PCは全員、13レベルからスタートしました。
(高レベル作成ルール使用)

柊かすみ(火鳥勇太郎)
技能:コンピュータ−トリック−シューティング
クズノハの美しきサマナー。コンピュータを主眼においているため攻撃力はさほどでもないが、仲魔のジャックランタンとセエレがそれをサポートする。
山田恵一(KOH)
技能:プロレス−骨法
PC名を聞いてピンとくる人はプロレス通(笑)。なんと、某有名マスクド・レスラーその人である。
斉藤みちなが(MSR)
技能:抜刀術
炎シリーズ5点セットを身につけた現代の鎧武者。必殺の突き技「火龍箭」の威力はパーティ随一の攻撃力を誇る。
『白夜』(里見俊介)
技能:忍術−速剣
単なるコスプレマニアだったが、覚醒したらコスプレ衣装の忍者装束が本物になっていたという変わり種忍者(笑)。『白夜』という忍びとしての通り名を持っているにも関わらず、みんなから揃って「コスプレ忍者」としか呼ばれない可哀相なひと。しかし実力はあなどりがたく、特に爆炎の術は強力。
蒼 龍介(塚田)
技能:魔界魔法
回復系とザン(風)系の上級魔道書を持つ、強力な魔法使い。今回、夢の少女に宿命を10点割り振ったため(笑)、各所で主役級の活躍。

概要
 夢の暗示で助けを求めていた少女。彼女を救わなくてはならないという思いにかられて集まった5人の男女を待っていたのは、ベッドに横たわり眠り続ける夢の少女と、見たこともない機械群。そして身体のほとんどを機械で補った異様な風体の、車椅子の男だった。(注:ただしスティーブンではない)
 男は彼らを「彼女が招いた者」と呼び、少女が精神的なトラウマによりみずから心を閉ざして眠り続けていること、少女の招いたものだけが彼女の持つサイコ・ダイブの力を利用して彼女自身の精神世界に入り込み、彼女を救うことができること、そして自分はそれを補助する装置「サイコ・バーチャル・システム」を作ったことを明かす。
 いざなわれるままに少女の精神世界にダイブする5人。しかしそこには悪魔たちが入り込み、少女のトラウマを悪用して彼女を支配し、その力を得ようと企んでいた。悪魔たちを排除しつつ、擬似的ダンジョン化した少女の精神世界をさまよううち、ついにたどりついた深奥部で彼らを迎えた光景は、氷の彫像と化した少女の両親と、自らをいばらの鎖で戒めた少女の姿だった……

 装置の名前はプレイの際には考えてなかったのですが、レポートを書いてる最中に考えてつけました(^_^;)。ネタ的には、見たことはないのですが「バーチャル・ガール」とかいうドラマと、ちょっとかぶってるかも。

登場悪魔と戦闘の概要
 説明しきれなかった各悪魔の設定を含めてご紹介しておきます。

夢の暗示での戦闘
  • 登場悪魔:ゾンビコップ(LV5)×4、ゾンビアーミー(LV9)×4
  • 結果:
    案の定、爆炎の術でほぼ瞬殺(^^)
  • 補足:
     SFC第1作「真・女神転生」をやったことのある人には、お馴染みといってもよいシーン。戦闘の練習を兼ねて、新宿都庁で公開処刑されそうになるヒロインを救いに行くシーンを、「前世の夢の暗示」としてプレイしてみました。


少女を化け物呼ばわりする父親
  • 登場悪魔:邪鬼オーガ(LV12)×1
  • 結果:
     オーガがプロレス技「ドロップ・キック」を持っていたため山田にタイマン(?)勝負を挑むも、敢え無くスープレックスで轟沈。
  • 補足:
     超能力を持つ少女を化け物呼ばわりする父親というトラウマに、邪鬼オーガが棲みついたものです。いじめられていた少女は妖精ターニア(妖精ティターニアをLV15にレベルダウン)に姿を変え、仲魔のようにPCたちに付き従うことに。(戦闘時の行動指示は、かすみが担当)


少女の憧れの「先生(青年)」とえっちをする母親
  • 登場悪魔:幽鬼チュレル(LV16)
  • 結果:
     HPの高さで粘るかと思われたが、斉藤の得意技「火龍箭」で半分以上持っていかれたところを、またも山田のスープレックスが炸裂。轟沈。
  • 補足:
     戦闘後、幽霊のような存在の「先生」が現われ、彼と母親の関係は少女のちょっとした誤解である旨言い訳(笑)して去りました。


上記2戦、フォールのシーンには「ライガー」コールが響きました(笑)

ボス戦
  • 登場悪魔:いばらの鎖に縛られた少女自身
     業魔殿の悪魔作成ルールを使用して、妖樹アルラウネ(LV40)をLV20にまで引き下げて使用。
     他に配下として、上記チュレル・オーガの2体に加え、
    • 天使エンジェル(LV14):己の罪を裁こうとする、自身の罪の意識
    • 凶鳥モー・ショボー(LV15):死の世界へ向かおうとする絶望の意識
    • 妖樹マンドレイク(LV18):土の中(=自分の世界)に閉じこもっていたいという意識
     以上、ボスを含めて、計6体が登場。レベル的にもかなり厳しめに用意してみました。
  • 結果:
     序盤、ボスのマハブフーラ(氷系全体攻撃魔法)やマンドレイクのドルミナー(複数敵を眠らせる魔法)などに苦しめられ(命運を削られ)、さらに追い討ちをかけるように、モー・ショボーやエンジェルが回復魔法を放つなど、序盤はPCが不利でした。
     しかし、白夜が決死の思いで放った「爆炎の術」(命運をつぎ込んで発動値を+20し、それを全部「高度な技」につぎ込んだ)によって、悪運を使ったボス以外のほとんどが大ダメージを受けました。この攻撃で、もともとレベルが一番低いオーガと、火系攻撃が弱点のマンドレイクが落ちたあたりから、形勢は完全に逆転。
     同じターンのうちに、かすみのシュア・ショットでモー・ショボーが、龍介のマハザンマでエンジェルが落とされて、後はジリ貧。最後は龍介の魔法がボスにとどめをさしました。
  • 補足:
     小さな女の子の姿になって泣き出した少女の前に「先生」が現われ、両親たちが死んだのは少女のせいではなく、少女の力を利用しようとする悪魔たちの企みが裏にあったことを明かします。
     少女とターニアはうなずきあい、一体となって、真の姿「妖精ティターニア」に変身。しかし、いまだ全ての力を使うには至らないことを告げ、救ってくれたことに深く感謝の言葉を述べるとともに、今後のPCたちへの協力を約束して、PCたちを元の世界へと送り返します。
     現実に戻ったPCたちを迎えたのは、今や目覚めて微笑みを浮かべる少女と、「サイコ・バーチャル・システム」。しかし車椅子の男の姿はなく、システムと少女をPCたちに託す旨を記した書き置きが残されているだけでした。

付け足しの後処理
 ティターニアは協力を約束する際に、ダヌーのしもべを1体、かすみにつかわしてくれます。15レベル以下のダヌー神族悪魔から1体、仲魔を得てください。(参考までに、妖精エルフが14レベル、妖獣アーヴァンクが…ダークですが…13レベル、魔獣ヘアリージャックが11レベルです。あとは趣味でジャックフロスト8レベルとか(笑))

マスターとしての感想と反省
 今回、覚醒篇のマスターに初挑戦ということで、いつもより入念に準備はしたつもりでしたが、いかがだったでしょうか。>プレイヤー諸氏
 トレカサイズに枠を自作した悪魔データを、トレカと一緒に場に呈示したりプレイヤーに渡したりする方法は、戦闘時の戦列や仲魔管理には、かなり使いやすいものだったと自負しています。
 シナリオ的には、やや詰め込み過ぎかな、と思っていたのですが、戦闘が思いのほか早く片付いたため、終わってみれば4時ごろと、結構余裕を残して終わることができ、経験点の配布処理や感想を含めた雑談の時間を取れました。
 ただ、内容的にどうしても詰め切れなかった部分があって、知らせておきたい情報をPCに伝える方法がちとご都合的だったのが、個人的には納得のいかない部分ではあります。
 ルールとマスタリングの面からは、命運の使い方に「成功値を+20する」というのがあることをきちんと伝えていなかったため、残念な思いをしたプレイヤーさんがいらしたかもしれません。申し訳ありませんでした。
 内容的には一応、続きができそうな雰囲気にしておきましたが、要望があれば考えてみたいと思います。

余談
かすみ「今回の(少女の中での体験)は『異次元での修行』で(覚醒チェックして)いいですか?」
DM「いいよ」
かすみ「了解。命運4点も使っちゃったし、命運補充のつもりでチェックします。13レベルだと判定値に-20だから、まず無理だと思うけど」
DM「でも、00出ちゃったら覚醒だよ(笑)」
かすみ「前(*1)にも、やっちゃったしなあ(^_^;)……(コロコロ)……あ、00(爆笑)言ってるそばから出るかあ?(^_^;)」
DM「またかい(笑)。13レベル達人(注:覚醒段階3)おめでとー(笑)」

(*1)以前やっていた誕生篇キャンペーンでも、火鳥にいちゃんのキャラは8レベルの時に00を出して覚醒者になっている。奇しくも、その時のPCのファーストネームは、今回のPCと同じ「かすみ」であった。……何か祟られてないか、おい(笑)

ガープス・サイオニクス

マスター
アクシレオス

プレイヤー
Atemi、栗太郎、Fighter-KOU、むーんらいと、Rant

シナリオ概要
 ドイツの片田舎にたたずむ洋館……ここには、さまざまな怪奇現象が起るという言い伝えがあった。侵入した者を2度と外に出さない館、誰もいないはずなのに人の気配のする館……
 某テレビ局の取材同行依頼を受けた、怪奇現象を解決するグループ「怪奇倶楽部」のメンバーは、一路この屋敷に向かった。
 眼前に建っている館は、これから内部に入ろうとする取材スタッフと「怪奇倶楽部」のメンバーを威圧しているかのように見えた。取材前の下見をするために、取材スタッフは館の中に、手分けして入っていった。
 館の内部には、電線も来ていない外見とは裏腹に、近代的な(舞台設定は2001年以降の、文明レベル8)電子ロックが取り付けられた金属製の扉があり、それらが稼動していることが分かる。その電源を辿るため、Fighter-KOUの演じる透視能力者が透視を行う。その結果、電源は地下であることが判明し、一行は地下へと向かった。
 一行が地下に降りた頃、地下の閉ざされた空間に銃声が轟く。急いで現場に向かった一行が目にしたものは、地下の下見に来た2名の番組作成スタッフの死体だった。近辺を調べると、超能力の痕跡を残した拳銃と、火災報知器の中に隠された小型監視カメラが発見される。何者かが監視カメラを通じてサイコキネシスを用いて殺害したのだ。
 殺人が起ったため撮影は中止となったが、怪奇倶楽部のメンバーは現場に残って調査を続けた。立て続けにくり出される「刺客」の魔手をかいくぐり、一行が目にしたモノは、電子ロックに守られた空間に隠された巨大なコンピューターだった。一行が部屋に入ると超能力プログラムが作動、Atemiの演じるエレクトロキネシス能力者の体温が一気に4度上昇する。そこへすかさず栗太郎の演じるサイコキネシス能力者が冷却をかけ、平静を取り戻したAtemiの演じるエレクトロキネシス能力者の「過電」によって、巨大コンピューターは、その機能を停止する。
 コンピューター内部を調査すると、そこにはゆで上がった人間の脳があった………

結末
 別室にあったパソコン内のデータを調べた結果、次のようなことが判明した。
 この屋敷は狂的科学者のもので、彼は豪華な調度品目当てに館へ侵入する者を次々にその超能力を行使して殺害、その脳を摘出して「サイ・コンプ」超能力を備えたコンピューターの製造を行おうとしていたのだ。しかし、その試みは幾度となく失敗し、犠牲者は増えていった。そしてついにその技術を確立した狂的科学者は、自らの脳を「サイ・コンプ」の中枢として用いるための手術を成功させたのであった。

エピローグ(追加)
 避難していた撮影隊の通報で駆け付けた警察によって、件の屋敷は侵入禁止となり、現場検証が行われた。警察の目にも狂的科学者が残した情報は触れ、その研究成果はドイツ政府によって回収され屋敷は解体された。
 公式発表は「狂気に満ちた殺人者によるトラップが多数あり、危険のため取り壊し」というものだった。

マスターの一言
 トラップハウスものをやってみたくて、今回のシナリオをデザインしました。うまくいったと思います。レポートには全員の分まで書きませんでしたが、PCそれぞれに「見せ場」を持たせることができたし。
 設定が追い付かなかった2階部分には誰も行かなかったので、ほっと安堵の胸を撫で下ろしております(爆)

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