対象レベル:2〜4レベルPC 4人程度
彼女の父親はエジプト考古学者であり、佐伯グループから資金援助を受けて発掘調査を行い、未盗掘の古代墳墓を発見するという成果をあげた。
その成果の一つに「アヌビスの心臓」という宝石があった(台座にヒエログリムあたりで彫ったあったとか)のだが、佐伯グループはその宝石に異常な興味を示し、学術資料として父親の大学の研究室に寄贈する約束になっていた宝石を強硬に渡すようにせまり、とうとう研究室を襲撃して奪ってしまう。彼女の父親はその際に死亡する。
宝石は佐伯傘下の博物館に収容されたのだが、宝石に由来するとみられる悪魔が出現したらしく、現在博物館の警備は麻痺状態である。この機会に宝石を取り戻したいのだが、その為には悪魔に対処しなくてはならないのでそれをPCに依頼してきたという事になる。
蛇足かもしれないが、佐伯グループは「セベク」が属するグループ企業である。セベクはアヌビスの心臓を儀式魔法の供犠に使い、エジプトの悪神を召喚しようとしている。(編注:アヌビスには死神の側面もあるので、死神としてのアヌビスを召喚しようとしている、としてもよいかも)
まずワンダリングまたはザコとして・・
特設の展示室内にいるのはバーとベンヌである。(バー×2とベンヌ×1くらいか)
このシナリオでは「バーの王たるベンヌ」という解釈をとっている。
バーは死者の魂が鳥の姿をとったものであり、「冥界の判定者であり墓地の守護神であるアヌビス」の眷属の扱いとしている。セベクの儀式魔法により召喚され、セベクの意図と反し、アヌビスの心臓を守るた
めの活動を始めている。
★PCがベンヌを説得しようとした場合
ベンヌ「汝ノ中ニハ、混沌ニ連ナリシ魔ヲ持ツ者アリ、共ニ歩ム事、能ワズ」
と言われてしまう。
依頼者である美少女は「父の復讐」「宝石奪還」のために力を求め、やはり発掘物から現れたアペプの誘惑にのり、子宮中にアペプを宿している。
ベンヌの言葉とともに少女が異様な声をあげるとのけぞり、下腹部からアペプが顔を出すなどすると良いかもしれない。(腹を裂いて飛び出ないのは、もちろん美少女自体を「人間の盾」にするためであ
る)
アペプは「吾とともに歩めば、汝らにはさらなる報酬を約束しよう」とPCに協力を改めて要請してきます。
ベンヌとバーは静観します。
少女を傷つけないようにするためには攻撃に20%くらいのペナルティがかかります。さらにアペプは不利になると少女の体内に潜り込み、少女に憑依状態となってから攻撃してきます。
この場合、少女を失神させるとアペプはしばらく静かにしてから、腹を食い破って奇襲してきます。
少女をなんとか助けるためにはアペプもろとも魔法などで行動不能にし、アペプをとり出す必要があります。
「アヌビスの心臓」の去就はベンヌとの交渉しだいですが、このまま放置すればセベクによって奪還されてしまうでしょう。(セベクは強襲部隊を準備中です)ベンヌに心を開けば(つまりLAWにシンクロすれば)PCを「宝石の守護者」として認め、バーを仲魔としてつけてくれます。ベンヌは魔界へ去ります。
まずアペプが襲いかかってきます。
混沌の手先らしい仲間割れとみたベンヌとバーは優勢な方に奇襲攻撃をかけてきます。
★アペプの設定がグロくてダメな向きへ
可憐な美少女を守る守護者として降天使ストラスをたてる。ストラスは人間に化けて少女の保護者としての中年探偵などに扮している。