チューニング=パワーアップではない。チューニングとは調律。楽器と同じである。 どんなに良い楽器であってもきちんと調律されていなければまともな音は鳴らない。
ただ単に速く走れるようにするだけがチューニングではない。乗りやすく、走りやすく、 扱いやすくすることも立派なチューニングだ。
車の状態 | 症 状 | 対 策 方 法 |
---|---|---|
アクセルOFF コーナー進入時 |
アンダーステア | 前後の車高のバランスをリア上がりにする |
オーバーステア | 前後の車高のバランスをリア下がりにする | |
アクセルON 立ち上がり時 |
アンダーステア | フロントの車高を下げる |
オーバーステア | リアの車高を下げる |
車の状態 | 症 状 | 対 策 方 法 |
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アクセルOFF ブレーキングでの進入時 |
アンダーステア | フロントスプリングレートを下げる ショックアブソーバーの減衰力を下げる |
オーバーステア | フロントスプリングレートを上げる ショックアブソーバーの減衰力を上げる | |
アクセルON 立ち上がり時 |
アンダーステア | リヤスプリングレートを上げる ショックアブソーバーの減衰力を上げる |
オーバーステア | リヤスプリングレートを上げる ショックアブソーバーの減衰力を下げる |
フロント | リア | |
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トーイン △ ‖ ▽ トーアウト |
初期のステアリングレスポンスが向上 | リアの限界が高くなり、滑り出しもマイルド | 舵角の大きい所でアンダーステアを軽減 直進安定性は悪化 |
進入からリアの滑り出しが早い 直進安定性は悪化 |
ネガティブキャンバー △ ‖ ▽ ニュートラルキャンバー |
初期のステアリングレスポンス悪化 切り込んでいくとフロントの入り良好 |
リアの限界自体は上がるが、限界はつかみにくい | 初期のステアリングレスポンス向上 切り込んでいくとフロントが滑り出す |
進入時は安定 コーナリングが始まるとリアが滑り出すが、コントロールは容易 トラクションが向上 |
車の状態 | 症 状 | 症 状 | 対 策 方 法 |
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進入時 ブレーキング アクセルOFF |
フロントがインを向かない | ブレーキロック | フロントのストローク不足 スプリングをもっと自由長の長いタイプに交換する |
フロントのかためすぎ ショックアブソーバーの減衰力を下げる | |||
アンダーステア | 舵角を大きく当ててやる必要がある | フロントが軟らかすぎる フロントのショックアブソーバーの減衰力を上げる | |
リアが流れる オーバーステア |
リアが浮くような感じになる | リアが軟らかすぎる リアのショックアブソーバーの減衰力を上げる | |
リアの車高が上がりすぎ もっと前後の高さバランスが水平に近いスプリングに換える | |||
立ち上がり アクセルON |
フロントが外へ逃げていく | フロントのロールのしすぎ | フロントのスプリングレートを上げる ショックアブソーバーの減衰力を上げる |
アクセルONと共にフロントが逃げる | フロントの車高を下げる リアショックアブソーバーの減衰力を上げる | ||
リヤが流れ出ていく | FWD | そのままアクセルON もしくは前後の車高のバランスをリア下がりにする | |
RWD | リアのスプリングをソフトにする リアのショックアブショーバーの減衰力を下げる |
通常、車にはディファレンシャルギア(以下デフ)が付いている。車がカーブするとき、 外輪が内輪より長い距離を走る。このため外側の車輪は内側よりも速く回転する必要がある。 この回転差を吸収するものがデフであり、通常街乗り用途の車ではスムーズに コーナリングするために欠かせないものである。
しかし、ハードな走りをする場合には話が違ってくる。コーナーでアウト側の車輪に重量が片寄り、 イン側の車輪が浮いたような状態になると、デフが必要以上に効いてしまい、 イン側の車輪が空転しアウト側の車輪には駆動力がかからない状態となり、 いくらアクセルを踏もうがパワーが路面に有効に伝わらなくなってしまう。 このことは、高いコーナリングスピードからの加速が必要なスポーツカーや、 絶えずタイヤの接地状況が変化するラリーカーにとっては致命的なロスになる。
そこで、その回転差を生み出すデフギアの作動を制限する必要が出てくる。 LSDとは"Limited Slip Differential"。文字通り、作動を制限されたデフのことである。
トーとは、"Toe"、つまりつま先のこと。車用語としては、上から見た車輪の角度である。 つま先が狭くなっていることをトーイン、逆に、広がっていることをトーアウトという。
フロントのトー角の効果
トーイン
直進安定性の向上。
これはゲームにおいてはコントローラで操作する以上キックバック等がないので殆ど関係ない。初期ステアリングレスポンスの向上。
コーナリング初期に荷重のかかるアウト側のタイヤに、すでに舵角が付いている状態になるため、 コーナリング初期のレスポンスが向上する。 ただしコーナリング中盤以降においては、イン側のタイヤがアウトに押し出すような状態になるため、 アンダーステアが出やすい傾向もある。
トーアウト
コーナリング中盤以降のアンダーステアの軽減。
初期のレスポンスは落ちるが、イン側のタイヤが通常よりインを向くため、荷重の抜けたイン側のタイヤの 向心力を補う形になり、コーナリング中盤以降のアンダーステアの軽減に効果がある。
リアのトー角の効果
トーイン
オーバーステアの軽減
トーアウト
オーバーステアの誘発