全般 |
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GT2に比べ収録車数は減ったが、各車の再現精度が大幅に上がっている。
GT2はむやみやたらと車とコースを増やしすぎた結果、精度は下がり冗長になった感が否めない。
今作ではGTシリーズの良さはそのまま、それをぎゅっと絞り込み、ポリシーを持って研ぎ澄ませた感じ。
コースも車も完成度が非常に高く、素晴らしい。 不満点はパワー偏重のサーキットが多いことくらいか。どんなにパワーがあっても最高速は160〜180km/h程度、 全長2km以下のテクニカルな、いわゆるミニサーキットのようなレイアウトも収録して欲しかった。 |
挙動 |
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前作と比べてもさらに実車に近くシミュレートされ、また同時に、画面からもわかりやすい挙動になっている。 駆動方式による動きの違い、トラクションのかかり方、スロットルのON/OFFによる変化等、細部まで納得できる挙動となった。 でもやっぱり動きがダルい気がする。FFであれ4WDであれ、実際は条件が重なれば簡単に一回転し、また逆に、いくらステアしようがまっすぐ進んでしまうのだが…。 まぁやはり、画面からの情報のみで挙動を把握する必要があることと、コンシューマ向けであることを考えれば良い妥協点ではあるだろうか。 コントロールタイヤを装着した場合にはかなりいいセン行っていると思う。 ダート(ラリーとは呼べません)に関してはやはりまだおかしい気がする。前作の明らかにインチキな挙動からは大幅に良くなってはいるが、 特にターマックからグラベルに路面が変わるようなシチュエーションではかなり違和感がある。簡単に4輪ドリフトが決まって気持ちはいいのだが…。 |
サウンド(SE) |
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エンジン音、排気音は前作同様実車からのサンプリングだがさらに精度が上がっている。 吸気音、ブローオフ、ギアノイズ、ロードノイズに風切り音までリアルに再現されている。 聴いていて気持ちがいい。 |
グラフィック |
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もう最高!リプレイには目を見張るモノがある。GT2のオープニングムービー以上のものがリアルタイムに
目の前で繰り広げられる様は圧巻。 精緻なモデリングに加え、環境マッピングやフォーカスずれ、カメラのぶれ、モーションブラーその他の特殊効果。 これらのテクニックはPCゲームや、最近のコンシューマーゲームでも行われており特に目新しい物ではないのだが、 全てが高次元でバランスされていてアラがない。 GT,GT2と比べるのも機種が違うから酷だが、テクスチャの細かさも格段に上がっている。 テクスチャ解像度だけ比べればPCに軍配が上がるが、よほど拡大しなければ荒さは目立たないし、 質感の表現は素晴らしい。ビデオメモリ4MBytesでよくここまでできたもんだ。 特に素晴らしいのが光線と雰囲気、質感の出し方。逆光になった時のアスファルトの照り返し、 路面の熱気によりゆらゆらと揺れる像。サーキットの空気が伝わってくるようだ。 しかし、これが当たり前になってしまうのだろうか。昔は乏しい画面情報を想像力で精一杯補ってゲームの世界に 入っていったのに、今は画面の中に全てがある。何も考える必要はない。子供にとって、良いのか悪いのか…… なんて事を考えてしまうのは歳食った証拠か?(笑 |
BGM |
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今作では完全にイメージチェンジを計ったのか、ボーカル付きのロックが主体となっている。 私はGT1のANDY'SのメロディアスなBGMがものすごくハマっていて好きだったのだが……、 これはまぁ好みによるかも知れない。聴いているうちに違和感はなくなってきたかも。 |