しふくぶたい 「とくしゅでか」
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俺はリーダー、あだ名はオレンジ、職業「刑事」(けいじ)。 仕事の相手は「無法者」。無法者はどこにでもいる、奴等には時間も場所も関係ない。 仕事の内容は無法者に法を遵守(じゅんしゅ)させる事。 仕事のやり方は一つ、最も単純で迅速な方法。 使用するのは銃。仕事道具、俺の職業証明。そして大切な物、整備は欠かさない。 |
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「事件らしいです」 仲間が告げる。 偽名、間田(まだ)。その“やりすぎる”法の執行から「マーダー」(殺人者)と呼ばれる。 間田は名刀「はもの」を構えていた。それは緊急事態の証。 事件は「パーティー会場のような所」で起こった。 無法者は多数。 無法者は群衆の中にいるらしい。 間田の情報はいつも正確。 俺は三人目の仲間を呼んだ。なぜなら俺たちはチーム、三人で一つのチーム。 |
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三人目の仲間が到着した。 通称「リボルバー」。リボルバー拳銃をこよなく愛す男。愛銃の名前は6C(シックス・チャンス)。弾は6発、それがリボルバー。 お互い最後の確認をする。銃口及び刀ををお互いに向ける。だが、引き金は引かない。 それが信頼。俺たちのチームワーク。 |
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俺たちは現場に到着した。 現場は建物の中。仕事をするには好都合な所。なぜなら遮蔽物が多く、無法者に気付かれずに行動できる。 無法者に存在に気づかれたらすべてが水の泡。無法者は逆上し混乱した挙げ句、善良な人々に狂気をぶつけるだろう。 先頭は俺、ここは「パーティー会場のような所」。 そういった「カラフルな場所」ではオレンジ色が迷彩に変わる。無法者は決して気付かない。 |
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トラックに体を張りつける。わずかでも体を動かせば無法者から体が見える限界まで近づく。 間田が愛銃「てっぽう」を構える。 無法者からは見えないと思われる位置でリボルバーがのぞき込む。最後の状況確認。 リボルバーが報告する。 「多分だいじっ!」(多分大丈夫) 俺は判断した、今だ! 突入! 「ゴー!!」 |
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「ゴー! ゴー!」 トラックの脇から俺たちは体を投げ出す。 視界に広がる群衆の中に無法者達が顔を覗かせる。狙いは正確。引き金を一度引くたび、各自が職務遂行を告げる。 「テイクダウン!!」 「当たった」 「テイクダウン!!」 そう俺たちは、究極の法務執行官。「刑事」(けいじ)の権限を越えた権限を与えられた「特殊刑事」(とくしゅでか)。 「クリアー!」 職務完遂だ。 |
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次回予告 リーダー、それはすべての責任を背負う者。 わずかなミスが大きな事故を引き起こす。 そして、俺がリーダーかどうか試される時が来た。責任の取り方は一つ。俺は手にした銃を自分の口へと向けた… 次回 「リーダーは責任重大!?」 …君は法を守っているか… |