- 情報部への訪問を心より歓迎する。
こちらでは「現代工業大学生における毒電波の発生状況の報告及びその傾向と対処法」についての
調査及び研究についている。工業系の大学という所は(一般論ではないが)変わり者の多く集まる場所
の様で、ここで紹介する埼玉県にある某工業大に派遣した情報部所属諜報員Tによる報告では知り
合った者は皆変わり者、あるいはその上を行く変人であるという。(注:諜報員が変人だからそれに
集まる連中も当然変人ではないか、という説もあるが正確な情報かどうかは不明。) もちろん(?)
毒電波人間も何人か確認されており、彼らの生態についての報告が届いている。
- 今回の報告は、第六艦隊の司令・馬路氏について...。
埼玉の某工業大に生息中のこの生物は恐らく人類ではない。外見こそ人間形態をとっている
ものの、生態については人間のそれとは異なるようだ。特に言語体系と文化には大きな違い
が見られる。それが顕著に現れた例をあげよう。
- 報告例1 報告例2
- ある日彼は「帰るのが面倒だから」という理由で私の家に泊まっていた。いつものように、
PSのゲームをやっている内に時刻は朝に近い所まで来ていた。流石にこの時刻になってくる
と眠気の第一波が来る。それは彼も同じの様で、コントローラを持ちつつ舟を漕ぐようになっ
ていた。あ、寝ぼけてボタン間違えてやんの。
馬「ぐわーー、もぎゅがぎゅぎー。むぎゃ」
自分の失態が悔しいらしい。毎度毎度思うが、全く日本語になってない効果音のような言語
のくせにニュアンスは伝わるのが不思議だ。もしかして私にもこの言語の素質があるのかも
知れないが、認めたくはない。
馬「ぷぎゅぷぎゅ。♪つっよっいんだっ ○ラタック!」
ああ、また誰も知らないだろうバ○タックの主題歌とか歌ってるし。機嫌がいいのか悪いのか
判別は付かないが、バラ○ックは駄目だぞ。あれは格好悪すぎ。超人戦隊だし。
お、突然頭を振りだした...激しく。その様はヤク中の患者のごとし。駄目かこいつ?
馬「★◎♀Ж⊇Å(<不明な言語)。ところでTさん(私の名)。」
T「(いきなり日本語に切り換えるな)何だ?」
馬「.....ぷるぷるじゃないですか?」
T「はい?」
馬「いや、だから...ぷるぷる。ぷるぷるですよやっぱり。そうでしょ?」
T「同意を求めるな。何だよぷるぷるって。日本語で話すべし」
馬「眠いです」
T「...そうか。寝るが良い。ベッドは駄目」
馬「了解」
このような会話は日常的だ。べつに珍しくもなんともない。
そして彼は寝だした。横になって一分かかるかどうか。ホントに寝るのが速い。万年不眠症
の私にとってこいつを羨ましく思う唯一の点だ。
そう、こいつ寝てからがさらに訳わからん。寝言も不明なのだ...今日は何だろう...
馬「.......ムチャムチャ....もぐ.....」
...夢でなんか喰ってる(笑)やはりこの後の寝言は黄金パターンの「もう食えないようー」か?
馬「..........えび」
は?
馬「えび。えびえびえびえびえびえび」
...何故...海老なんだ...しかもそんなにはっきりしゃべるとは...