ニセ元首相の顔北方領土についての新しい提案

北方領土についての新しい提案

 「戦後は終わった」とは、随分昔にいわれた言葉でありますが、わが国においては、戦後は終わってはいません。北方領土の問題が解消されるまでは戦後が終わることはないのであります。ソビエト連邦が消滅してより、解決不能とも思われたこの問題に、一筋の光明がさしたのは記憶に新しいことです。その時以来、わが国とロシアにおいて度々協議がもたれてきましたが、1998年4月18日の、静岡県の伊東市におけるエリツィン氏との会談はこの問題についての大きな転換点となるものとなりました。

 この会談で、我々は、これまでとは全くことなる革新的な出発点より議論を一からやり直しました。EUが単一通貨発行に向けて動きだし、世界中で国々の結びつきが有機的に深まりつつある現在、ある特定の土地の帰属をめぐって長期間にわたって争うというのも不毛なことです。そこで、アイデアとして浮上したのが、北方四島を2国の共同統治しようというものです。もちろん、共同統治という統治形態は、第二次大戦後のベルリンやウィーンのように今までに例がないことではありません。しかし、この会談で協議されたものは、今までの「共同統治」とは意味が異なるのです。ベルリンの4国共同統治といった場合、戦争の終結の後、複数の国々の利害が衝突し単独の国による占領が難しくなった結果としての共同統治でした。それに対し、今まさに動き出そうしている北方領土の共同統治とはそのような「結果として」生じた後ろ向きのものではないのです。

 我々は、日本とロシアという二つの国家の総力を結集した一大科学技術プロジェクトを立ち上げようとしています。このプロジェクトが成功すれば、20世紀の懸案として残されている様々な問題の多くを---食料問題や、医療問題に関すること---解決することも夢ではありません。この最先端の科学技術とは、バイオテクノロジー。遺伝子を操ることで、食料増産も可能となるでしょうし、癌を代表とする現在のところ治療の難しい病気の治癒も可能となるかもしれません。

 まさに21世紀の魔法とも言えるバイオテクロノジーですが、効能が強力なだけに副作用も強力です。遺伝子操作の結果できた新しい生物が、どのような影響を周辺環境に与えるか、誰も予測することはできないのです。それまで生存してきた他種の生物を死滅させてしまう可能性すらあります。そして、その死滅してしまう生物が人間でないとは限らないのです。環境に与える十分な調査を予め行わなければ、成果を世に出すことはできないのです。このため、プロジェクトの立地は大変重要です。地理的に隔絶した場所、万が一、新しい生物が研究所の外に出たとしても、他の場所に流出しにくい場所が必要となります。

 この共同のプロジェクトのための施設がおかれるのが、この共同統治下となる現在の北方四島なのです。周囲を海で囲まれ、先にあげた条件と照らしてももうってつけの場所。これまでの帰属をめぐる行きがかりを捨て、両国の共同統治の場所とし、共同で行う科学プロジェクトを行う。これほどふさわしい場所が他にあるでしょうか?我々は、この四島に原子力発電所を含む巨大なバイオテクノロジー研究所を設立することの可能性を語りあったのです。

 このプロジェクトでは、単に研究だけでなく両国民に対して科学知識への興味を高めるために、プロジェクトの成果を公開するテーマパークの設立も予定しています。北方四島のうち色丹島の南部を敷地とする広大なこのテーマパークは「ボリショイパノラマ島」と名付けられ、玄関口になる港には両国の友好を記念し、バイオテクノロジーを駆使して作られたエリツィン大統領と私の顔にそっくりの形をした実をつけるリンゴの木が植えられます。ボリショイパノラマ島の現在のところの目玉は、成長ホルモンを注入し巨人症にしたシロナガスクジラです。通常、シロナガスクジラは大きくて30mぐらいですが、この巨人症シロナガスクジラは全長なんと55mもあるのです。パークの中央に作られた巨大な人工池をゆったりと泳ぐ姿はまさに圧巻です。他にも、巨人症マングース対巨人症キングコブラの巨大対決、遺伝子融合によりダチョウなみの脚力をもつように改良されたペンギン同士による走り高跳び対決、ハツカネズミの脳を移植し見事に機敏になったナマケモノ、オウムの声帯を移植し「金色夜叉(日本語)」「桜の園(ロシア語)」をセリフ入りで熱演するニホンザルたち、遠くから見るとまるで一匹のシベリアンハスキーに見えるように群れて集まる白蟻など、見所がいっぱい。きっと、見物に来た子供達は科学の魔法に魅せられ、そんな子供達の中から将来のノーベル賞受賞者が出てくることでしょう。

 まだ、日本とロシアによる共同統治はまだ決定したものではありませんが、両国では2010年のプロジェクト開始に向けて動きだしています。国民の皆様のご支援をお願いいたします。

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