ニセ元首相の顔温暖化ガスの削減について

温暖化ガスの削減について

 1997年12月11日に、歴史的な会議が幕を閉じました。その会議の名は京都会議(正式名称は気候変動枠組み条約第三回締約国際会議)。難産の末とはいえ、皆様のご協力により議定書を採択することができました。議長国としての責務をなんとか果たすことができた、と胸をなで下ろしているところであります。発展途上国の温暖化ガス削減への取り組みについて議定書に盛り込めなかった点など、まだまだ不十分なところがあるとはいえ、産業革命の起こった18世紀以来、初めての法的拘束力のある削減目標を定めた国際的取り決めを曲がりなりにも成立させたことは、世界環境の保全への大きな一歩であることは間違いありません。

 さて、わが国の2008年から2012年の5年間の平均での温暖化ガスの削減目標は1990年レベルを基準として-6%と定められました。一口に-6%と申しましても、これはなまなかなことでは実現できる数字ではありません。現代の巨大な経済システムの基盤となっている石油資源では、エネルギーを取り出す際にどうしても二酸化炭素を排出してしまいます。石油や石炭に変わる代替エネルギーについては、実用化にむけて大きな努力がなされてはいますが、石油にとって代わることができるようになるまでには至っていません。原子力エネルギーには安全の問題、核廃棄物の問題等が完全に解決されていない以上、現在のところ石油石炭の補完エネルギーにとどまらざるを得ないですし、太陽電池や、風力発電などもまだまだ実験の段階です。

 今までのエネルギー源と異なる完全にクリーンな資源が近い将来に実用化するメドがたっていない以上、温暖化ガスの排出量を-6%まで抑える為には、現在の二酸化炭素の排出源を前提とし、それに改良を加える以外に解決策はありません。今年のモーターショーでの目玉が、環境にダメージをあたえない技術であったように、産業界全体としてこの削減目標達成のために努力されていることは、我々にとって大変心強い動きであります。このような産業界の努力に対して、我々もできるだけの援助を行えるようにしていきたい。

 しかし、-6%というのはかなり厳しい数字です。こういった産業界の努力だけでなく、国民全体の協力がなければ達成できない数値なのです。自動車の空ぶかしを止める、あかりをこまめに消す、過度な冷暖房をしない等、無駄なエネルギーを使わないようにするといった地道な努力も是非お願いしたい。しかし、人間一人一人について、もっと重要な二酸化炭素排出の問題があります。それは、人間のです。

 もちろん、わたくしは「呼吸をするな」といった無茶なことを言いたいのではありません。ただ、酸素を取り込み、体内でエネルギーに変え、そして二酸化炭素を排出するという人間の活動のサイクルにおいて、排出される二酸化炭素をただ大気中に拡散するに任せるのではなく、きちんと保管し、しかるべき処理工場でクリーンにして排出するようなシステムを作ろう、と提案しているのであります。現在のところ、オゾンホールの原因となるフロンガスについては、きちんと処理工場で無害化する試みが軌道にのりつつあるところですが、こういったシステムを二酸化炭素についても作っていきたい。

 以下、二酸化炭素回収再処理システムの試案であります。

  1. 二酸化炭素回収システム
    図にあげたような二酸化炭素回収スーツ(外界からの空気の流入は可能だが、スーツ内から二酸化炭素の流出をさせずに、二酸化炭素貯蔵タンクに貯める機能をもったスーツ)の着用を義務づける。着用義務時間は、睡眠に必要な8時間を除いた一日16時間。現在3種類のスーツが考案されているが、将来的には種類を増やす予定。各人の好みで、どのスーツを着用するか選択することができる。
    二酸化炭素回収スーツNo.1
    二酸化炭素
    回収スーツNo.1
    二酸化炭素回収スーツNo.2
    二酸化炭素
    回収スーツNo.2
    二酸化炭素回収スーツNo.3
    二酸化炭素
    回収スーツNo.3

    スーツの貸与と回収は一週間に一度、各地方公共団体の該当部局が当たることとする。

  2. 二酸化炭素再処理システム
    回収した二酸化炭素の処理については、各地方公共団体の該当部局が当たることとする。この再処理は次の化学式に従う。
    Ca3(PO4)2 + 3CO2 → 3CaCO3 + P2O5

    処理に必要なCa3(PO4)2については、各地方公共団体において調達する。必要があれば、地方交付税交付金によって不足分を国がまかなう。再処理の結果できあがったCaCO3については、二酸化炭素の回収量に応じて国民に分配する。P2O5については、各地方公共団体の裁量で処理することができる。
この処理システムで、最も革新的な部分は、再処理工場の化学処理についてでありましょう。まだ、特許申請中のものですので、詳述は避けますが、簡単に説明しますと、リン酸カルシウム(Ca3(PO4)2:動物の骨の主成分)と二酸化炭素を化合することで、炭酸カルシウム(CaCO3:チョーク、白墨)と五酸化二リン(P2O5:肥料や、エナメルの原料)を作り出すというものです。上記の二酸化炭素再処理システムの説明で、炭酸カルシウムは国民に再分配し、五酸化二リンを地方公共団体の処理に任せる、としたのは、家庭での需要のあるチョークは直接各家庭に配布できるが、工業原料の五酸化二リンは、各地方公共団体が企業等に売却したほうが公共の福祉の理念にかなうと想定されるからであります。

 再処理の結果として生産されるチョークはかなりの量に達する見込みです。1997年現在のわが国のチョークの生産量は容積に直すと、約2,000万立方メートルで東京ドーム約15杯分ですが、現在の試算によると二酸化炭素再処理工場ではそのちょうど十倍、約2億立方メートルのチョークを生産する予定です。東京ドームにすれば150杯分です。

 二酸化炭素の排出量を減らし、なおかつ国民全員にチョークの安定供給ができる。まさに一石二鳥のこのアイデア、是非とも実現させたい。そのために、国民の皆様の御理解と御協力をお願いしたいのです。

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