ニセ元首相の顔新しい国際経済システムの構築について

新しい国際経済システムの構築について

 1998年は、いよいよわが国において金融の自由化が本格的に進展する年であります。本年の4月1日には、その第一弾として、改正外為法が施行されます。これにより、わが国の金融機関は諸外国の金融機関と同じ一つの土俵の上で営業をおこなっていくことになるのです。国内でのみ通用する商慣習を捨て、グローバルスタンダードにのっとり金融市場を開かれたものにするいわゆる金融ビッグバンの実現に向け、国民の皆様の御理解と御協力をお願いしたい。

 しかし、我々がこれから乗り込んでいく、このグローバルスタンダードにのっとり運営されている国際経済マーケットは必ずしも磐石なものではありません。昨今のアジアの外為市場での通貨価値の大暴落、また香港を発信地とする世界的な株価暴落を目にして、「市場原理第一主義」に対して警戒の念を持たない人があったでしょうか。現在のところ、国際間の経済マーケットを統治する一義的な主体は存在していません。最終的に責任を持つ者がいない状態なのです。

 しかも、1973年のドルショック以来、外国為替市場は変動相場制をとっています。この変動相場制は、外貨に対する需給に反応して為替レートが自由に変動するシステムですが、この需給の関係というのがくせ者で、ここで投機的な思惑を込めた外貨の取引が過剰になると実体経済からかけ離れた外貨レートが生じてしまう可能性があるのです。マレーシアのマハティール首相が問題としていたのもこの点でした(いささか、過剰な反応であったフシもありますが)。

最終的な責任者不在のマーケットで、変動相場制をとる以上、投機的な取引を根絶することはできません。では、安定した外国為替市場を世界的に構築するにはどうすればよいのか?国家間の安全保障の分野で国際連合が担っている紛争の調停の役割を外国為替市場において果たす新しい国際経済機関を設けるべきなのでありましょうか?しかし、このような新しい機関ができることによって、国家の枠組みを越えたダイナミックな経済活動が阻害されるおそれもありますし、また、国連が必ずしも地域紛争の調停に対して十全な成果を上げ得なかったように、この新しい経済機関が有効に機能するかどうかは明らかではありません。

 そこで、我々の新しい提案があります。その提案とは外国為替市場の制度を変動相場制から固定相場制に戻すというものです。とはいえ、 1930年代に命運の尽きた金本位制に戻すのではありません。固定相場制のいしずえとなる物体はやはり時代とともに変わらなければならないからです。金よりも、より貴重で価値のある物体が新しい固定相場制度の基盤とならねばなりません。その物質とはウランです。

 この「ウラン本位制」が採用されると、各国は自国の紙幣を兌換紙幣に変え、それぞれの中央銀行はウランを貯蔵し、紙幣と引き替えに兌換の要請があった場合には、紙幣に記載のある分量だけのウランを引き替えることになります。大変毒性の強いウランを金貨のように個人相手に引き渡すことができるか、という技術上の問題がありますが、これについては現在動燃において、鉛のプレートでコーティングした「ウラン財布」を開発中です。

 ウラン本位制は、外国為替市場の安定化に寄与するだけでなく、国家間の安全保障においても重要な役割を果たす事ができます。冷戦が終結した今となっても、冷戦の象徴とも言うべき核兵器は未だに世界に大量に存在しており、国家間の安全保障を考える時、核兵器保有量が大きなファクターを占めているというのは悲しい現実ですが、この事実は認めざるを得ません。先年、フランスが南太平洋で国際世論の強い非難にもかかわらず、核実験を強行したのもやはりこの「核兵器ドクトリン」が生きているからでありましょう。

 ウラン本位制は、この冷戦構造の遺物たる「核兵器ドクトリン」を一掃するはずです。なにしろ、ウランの保有量が、国家の通貨供給量を決定してしまうのですから、そのように貴重なものを爆発させてしまうというのは、全く狂気の沙汰です。歴史を見ても、戦争の際に金属が枯渇したために、金銀までも武器に変えて闘った、などという記録は存在しません。「人類ならびに環境に対する罪悪」という高尚ではあるが抽象的な非難には耳を貸さなくても、「もったいない」という非常に実利的な理由があれば無用な核実験を停止するでありましょう。

 また、このウラン本位制の普及は、ヒロシマの悲劇を経験し核兵器の地球上からの根絶を目指すわが国にとって、この悲願を実現するまたとない好機となります。工業産品を輸出し、貿易黒字を拡大し、他国の保有するウランをわが国に集めていけば、他国において核兵器にまわされるウランの量も減少することでしょう。あるいは、既に核兵器となっているウランも対外債務の支払いの為にわが国に引き渡されることになるかもしれません。よく、「理念なき商人国家」などと非難されることのあるわが国ですが、ウラン本位制が確立されれば、日々の商売が世界平和と直結することになります。いわば「理念あふれる商人国家」となるわけです。

 このように、一石二鳥の「ウラン本位制」を実現するために、是非国民の皆様の御理解と御支持をお願いいたします。  

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