ニセ前首相の顔ミサイルに関する国際的協定の提案

ミサイルに関する国際的協定の提案

 現在、国際的な安全保障上の問題としてクローズアップされているのが中長距離ミサイルです。朝鮮民主主義人民共和国が8月31日にミサイル発射したことにより、にわかにわが国においてもこの問題が話題となりましたが、「中長距離ミサイル」は単に極東アジアのパワーバランスだけでなく、全世界的な問題となりつつあります。

 中長距離ミサイルにはそれほどの重量物は搭載できません。そのため、通常の火薬を用いた爆発物を弾頭に搭載した場合、あまり大きな対地攻撃力はありません。しかし、核兵器や生物化学兵器を搭載した場合、事情は一変します。これらの兵器であれば、それほどの分量を搭載しなくとも、ミサイルは敵に脅威を感じさせるに十分な攻撃力を持つことになるのです。

 新聞報道によれば、北朝鮮がテポドンを発射した時、中東の軍事関係者が同席していたらしいという観測が流れているということです。おそらく、北朝鮮からミサイルを購入する意思のある国の軍事筋がミサイルの完成度を確認するために発射に立ち会ったのでしょう。これは現在、世界の軍事産業の中で中長距離ミサイル取引が大変重要視されていることの現れといっていいでしょう。冷戦が終結してから兵器の需要は、局地戦向けの軽機関銃や小火器の需要はあったとはいえ、全体として見れば減少していました。特に、戦車や航空機など高額な兵器の需要は特に落ち込んでいたのです。この苦しい時期に、救世主ともなりうるのがこの中長距離ミサイル取引なのです。

 8月21日、テロ報復という名目で米国はスーダンとアフガニスタンに向けて巡航ミサイルを発射しました。米国も将来有望なこの中長距離ミサイル市場でのシェアを伸ばそうという思惑があるのではないかと情報筋では噂されています。現在のところ、巡航ミサイルそのものを売却する予定はないものの、米国製ミサイル全体のブランドのイメージアップのために、巡航ミサイルの命中精度の高さをアピールしたものと思われます。

 しかし、この米国の巡航ミサイルの戦果にしても、北朝鮮のミサイルの着弾点にしても極めて曖昧なものです。米国は、この攻撃で一連の米国に対するテロ行為の黒幕とみているビン・ラーデン師のテロ基地を標的にしたと発表していますが、事前に何処を目標にして、目標に着弾したのはそのうち何%であったか、等の詳細な情報は明らかにはしていません。北朝鮮のミサイルについては、目標が自国の声明通り人工衛星打ち上げロケットなのか、中長距離ミサイルの発射実験なのかすらもはっきりとはしていません。目的が人工衛星打ち上げにせよ、ミサイル実験であったにせよ、その目標に対して成果がどれだけのものであったのか、といったことは全く分からないのです。これでは、ミサイルを購入しようとする側としては、何を参考として選んでいいのか分からず、困惑してしまいます。「テロ基地を攻撃し一定の戦果をあげた」とか「日本を飛び越え北太平洋に着弾」等という曖昧な情報によって、なけなしの国家財政のなかから非常に高価な買い物をするというのではリスクが大きすぎます。

 そこで、提案したいのが、「ミサイルワールドカップ」開催に関する国際協定です。協定の骨子となる「ミサイルワールドカップ」の詳細は以下の通り。


  1. 「ミサイルワールドカップ」大会とは、2カ国間で争われる「ミサイル競技」の世界大会である。

  2. ミサイル競技のルールについては、別項に掲げる。

  3. 大会は参加国のトーナメント制で行われ、決勝戦まで勝ち抜いたミサイルにミサイルワールドカップが贈られる。

  4. 大会は4年に一度実施する。


別 項
「ミサイル競技」ルール
  1. 対戦国はその国内の5ヶ所のミサイルサイト(無防備のものに限る)を競技前に「ミサイルワールドカップ」実行委員会に登録する。ここで登録されたミサイルサイトのみが競技に使用できる。

  2. 実行委員会は登録されたミサイルサイトの正確な位置を競技の一週間前に公表する。

  3. 競技に使用するミサイルは、通常火薬の弾頭のものに限る。

  4. 競技は5ターン制で行う。各ターンの間に1時間のインターバルをとる。

  5. 各ターンにおいて参加国は、実行委員会が定めた指定時刻において同時にミサイルを一発発射する。ミサイルの標的は、相手国の競技前に登録されたミサイルサイトのうちの一つとする。

  6. 各ターンが終わったら、実行委員会はミサイルの命中によって破壞されたミサイルサイトがあればそのサイトの名前と位置を公表する。

  7. ミサイルを敵のミサイルサイトに命中させると得点1が与えられる。

  8. ミサイル発射前のサイトが破壞された場合、たとえミサイル本体は破壊されていなかったとしても、そのミサイルを発射することはできない。また、その破壊されたサイトのミサイルの代わりに他のミサイルを発射することもできない。つまり、破壊されたサイトに存在していたミサイルは、「発射されたが命中しなかったミサイル」と同じ扱いとなる。

  9. 得点差が逆転不可能なまでに開いた場合は、最終5ターン前でも競技終了とする。


補  遺

[有権者の小島英将さんから、「引き分けの際の勝敗の決め方が曖昧」という ご指摘がありましたので以下を追加いたします。]

もし、5ターンで決着がつかない場合は、競技者両国から等距離にある場所に実行委員会が標的を定め、実行委員会が定めた時刻に両国が同時にミサイルを一発発射し、標的により近い地点に着弾させた競技国を勝利者とする。もし、両者の着弾位置と標的の距離が同じであれば、勝敗の別が生じるまで繰り返し同じ競技を行う。


 公平な第三者の審判のもとでこの「ミサイルワールドカップ」が実施されれば、各国のミサイルの客観的で正当な評価が可能となるでしょう。そうすれば、現状のようにいい加減な情報に左右されることなく、本当に有効な国防政策を追求できるに違いありません。この国際的な見地からも重要な提案を各国に訴えるにあたり、日本国民のみなさんにも十分な御理解と御協力をお願いしたいのであります。

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