学校の管理下の死亡・障害

『学校の管理下の死亡・障害』
 東京 日本体育・学校健康センター学校安全部 , 1989.3-

抜粋

 昭和63年版より

 平成7年版より
寸評
学校の先生だけにはなるまい、と子供の時から思っていた。一生子供の相手なんてつまんねえだろうなあ、 と(自分自身が子供の癖に)思っていたのだ。大体、子供相手に話をしたって張り合いがない。ものを知らない のでこっちが面白いと思うことを言ってもちっとも解らない。なにせ、常識というものが徹底的に欠如しているのだ。 ポカンとした顔で、こっちをみているのみ。挙げ句は、陰で「あの先公、超つまんねえよ」などと 言われる始末なのだ。

だが、「話が通じない」なんてことは全然大したことじゃないとこの本を読んでわかった。彼らは、 恐ろしく「痛い」シロモノなのだ。自分が被害を直接受けるよりも、他人の被害を聞くほうが「痛い」という 種類の痛みがある(紙で指を切る、などというのがそう)。御覧になってわかるように、子供たちの被害は その手のがやたらに多いのだ。こんなことが日常茶飯事に起こられた日には、被害にあった子供も痛いだろうが、 それ以上に先生のほうが「痛い」のではないかと思う。本当に先生にならなくてよかった。

ちなみに、各ケースの最後についている級数は、日本体育・学校健康センターが障害見舞金を 支給する際の金額を決定するものである。平成8年度現在で第1級の28,300,000円から第14級の 610,000円まで、14段階に別れている。興味深いのは「外貌」に関する障害で、「女子の外貌に 著しい醜状を残すもの」は第7級8,900,000円であるのに対し、「男子の外貌に著しい醜状を残すもの」は 第12級1,560,000円しか支給されないのだ。この金額を見る限り、平成8年度現在で男子の顔より女子の 顔のほうが7,340,000円価値が高いということになる。これはやはり男女差別の一種だと思うのだが、 いかがなものか。



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