あなたの彼を鑑定団:
 結婚・恋人選びのナビゲーター

沢村美佳, 和泉那智著
 『あなたの彼を鑑定団:結婚・恋人選びのナビゲーター』
 東京 東邦出版 , 1996.6

このコーナーは「産業ロック推薦図書」と銘をうっているのにもかかわらず、実はこの本は読んでいない。読んでいないどころか見たことがないのである。たまたま出版カタログをぺらぺらめくっていると「宗教・占い」の分類のところにこの本が載っていたのだ。そのタイトルのあまりといえばあまりの安直さについ心を奪われてしまったのだ。いやしかし、「鑑定団」に「ナビゲーター」をプラスするとは恐れいった。あなた、この本のタイトルを声に出して読む勇気がありますか?あるという方は早速今10回発音してみて下さい。ほおらご覧なさい、やっぱり恥ずかしかったでしょう?6回目をすぎると顔が真っ赤になったでしょう。この恥ずかしいタイトルをこの本の編集担当の人たちは編集会議だか、出版会議だかで幾度となく口にしている筈なのだ。

「今度のあの占いの本、タイトルどうする?」
「ちょっと考えたんだけどさあ、あの、ちょっと恥ずかしいんだけど『あなたの彼を鑑定団』なんてどお?」
「あっ、『なんでも鑑定団』っていう番組、人気あるみたいだし、いいんじゃない」
「ちょっと、安易だけどね」
「いや、わかりやすいのが一番だって」
「じゃあ、サブタイトルに『結婚・恋人選びのナビゲーター』ってつけるか」
「あっ、カーナビ?この間、車に付けたんだよ」
「ナビゲーターというと、そういえばインターネットでもなんか使うじゃん。ネットスケープとか言って」
「じゃあ、これでいくか。『あなたの彼を鑑定団:結婚・恋人選びのナビゲーター』だな。」
「ちょっと恥ずかしいけど、まあいいでしょう」
「タイトル決まったし、昼飯でも食いにいくか」

そして昼飯をくいながら、「やっぱり、あのタイトルはすこしハズカシイなあ。」などと 心でふと思い返したりしているのだ。きっとそうだろう。いや、そうに違いない。 生きていくというのはツライことですね。



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