ニセ首相の顔靖国神社参拝問題について

靖国神社参拝問題について


 2001年8月13日、靖国神社に参拝いたしました。かねてより終戦記念日である8月15日に参拝する決意を述べてきましたが、様々な情況を鑑みての外交判断の結果、2日間の前倒しとなりました。

 靖国神社への参拝を終戦記念日に行うことを、私がこれまで強調してきたのは、「戦後社会の総決算」を目指す為でありました。時代は変わり21世紀を迎えた我が国でありますが、未だに先の不幸な戦争について国民的な総括がなされていないという観があります。もちろん、「首相の靖国参拝」という行為自体が、即「戦後社会の総決算」を意味するというわけではありません。このことによって「先の戦争と戦後体制」についての国民的な議論が沸き上がり、その結果一種のコンセンサスができることを期待したのであります。

 一方で、過去の不幸な歴史を省みて、近隣諸国、特に先の戦争で我が国が多大な被害を与えてしまった国々がこの問題について極めて敏感になるのは充分理解できることです。現実に、韓国や中国からの抗議があったことは、報道等で国民の皆様もよくご存じだと思います。先に、「先の戦争と戦後体制」についての国民的な議論を期待していると述べましたが、こういった海外からの反応も国民的な議論を行う際の極めて大きな意味を持つ材料とすべきものであり、その意味では絶好のタイミングで海外からの反応を得たと言えるかもしれません。諸外国からの抗議や感想などに対しても真摯に耳をかたむけることが、議論の場には必要です。充分な議論を尽くした上で、国内外からの様々な意見や考えについて、頷けるところは素直に受け入れ、受け入れられないところは毅然と否という、是々非々の立場をとるべきでありましょう。

 さて、戦没者慰霊についてのこれまでの問題を整理すると、靖国神社に合祀されたA級戦犯問題こそが一番の焦点となっているようです。東京裁判でのA級戦犯が靖国神社に合祀されたのは昭和53年のことでした。昭和60年8月15日に時の中曽根首相が靖国神社を公式参拝をした際に中国からの抗議がありましたが、その抗議の主旨は「A級戦犯が合祀された靖国神社に首相が公式参拝をするのは、東京裁判を不当に軽視し日本軍国主義による侵略戦争の害を深く受けたアジア近隣諸国と日本人民の感情を傷つけるものだ」というものでした。この抗議の後、中曽根首相が参拝する事はありませんでした。合祀以前には首相の参拝に抗議がなされていない点を考えても、「A級戦犯合祀」が感情的対立の主因であるとみて間違いないでしょう。つまり、靖国神社で戦死者に対する慰霊行為を首相が行うこと自体は、抗議の対象とはされていなかったのです。

 このことから最近の靖国問題の議論では、戦死者慰霊の為の新たな国立墓地の設営や、靖国神社でA級戦犯の分祀改めて行うことなどが主張されているのです。しかし、これらの案にも難点があります。

 新たに国立墓地をつくるにしても、現今の財政難の中でおいそれと新たな支出を認めることはかなり難しいと思われます。特殊法人の整理などによって国債発行の減少をなんとか実現しようとしている我々としては、近々実現させることはほぼ不可能と申し上げざるを得ません。一方、靖国神社での分祀ですが、戦後の靖国神社は、戦前と異なり現在は一宗教法人にすぎません。これに対して、いくら国際問題の焦点となっているからといって国として合祀を取りやめるように命令することはできません。憲法でうたわれている「宗教の自由」に反するからです。また、一旦合祀されたのにもかかわらず、再度の分祀となると、遺族側の心情はいかがものでしょうか。このような国家の戦死者慰霊の方針の揺れは、A級戦犯の遺族だけでなく、戦死者遺族全体からの大きな反発も予想されます。

 戦死者に対する慰霊行為を首相が行うこと自体は多くの国民から支持されているのでありますから、当面の解決策としては靖国神社は現状のままにしておき、かつ近隣諸国の国民感情を害さない方策を考えなければならないのです。

 ではどのようにするか。首相の参拝の方式に工夫を加えようとうのが我々の提案です。通常、神社での正式な礼拝は「二拝二拍手一拝」で行いますが、この礼拝方式を採らず首相の独自方式を用いようというわけです。詳細は次の通り。


  1. 首相の靖国神社公式参拝には、常に1人の閣僚と2人の遺族代表を伴い、礼拝には「首相礼拝マシーン」を用いることとする。

  2. 「首相礼拝マシーン」は、4体の礼拝ロボットと4つの礼拝ボタンからなる

  3. 4体のロボットの内訳は以下の通り

  4. 4つの礼拝ボタンを押すと4体のロボットが「二拝二拍手一拝」を開始する。ただし、礼拝ボタンとロボットの接続の間にブラックボックスを置きどのボタンがどのロボットに接続されるかは、ランダムに決定されるようにする。

  5. 首相と閣僚の礼拝に先立ち、このブラックボックスのランダム回路をはたらかせ、どのボタンがどのロボットに繋がっているかが分からない状態にしておく。

  6. 礼拝にあたっては、首相他の参拝者4名は、タイミングをはかって全員同時にボタンを押すものとする

上記の方法を採れば、首相がA級戦犯に対して礼拝したかどうかは誰にもわかりません。近隣諸国からの抗議に対しては、「きっと首相は礼拝しなかったに違いない」と説得すれば必ずや納得していただけるでしょうし、戦死者の遺族側に対しては「きっと首相は礼拝したに違いない」と慰撫することができるでしょう。

 相矛盾する感情的対立を和らげようとするこの政策の実現に国民の皆様のご理解とご協力をお願いいたします。

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