ニセ首相の顔狂牛病の対策について

狂牛病の対策について


 厚生労働省は12月2日、狂牛病の陽性反応が出た乳牛に関して専門家会議を開き、この牛を国内3頭目の狂牛病牛と断定しました。9月10日には初めての狂牛病牛が、11月21日には2頭目の狂牛病牛が見つかっております。専門家によれば、検査体制が確立されるに伴い、さらに狂牛病牛発見の数は増えるであろうといわれています。このような厳しい現実に際し、国民の皆様の不安を解消すべく、出来うるかぎりの対策を採るよう最大限の努力を払っているところであります。

 それにいたしましても、過去の薬害事件などの苦い経験があったにもかかわらず、今回の狂牛病においても行政レベルの対応が後手に回ってしまったのはまことに残念であり、断腸の思いを禁じ得ません。既に、EUにおいてこの病気に関して厳しい規制が行われていたのにも関わらず、わが国においては、根拠に欠ける楽観論によって為すべき対策がとられずに、事態がここまで悪化してしまったのです。はじめから危機感を持って対策をとっていれば、国民の食生活における安全についても、畜産に関わる人々の生活についても、被害はより小さなもので済んでいたに違いありません。ともかくも、事ここに至っては多少のコストには目をつぶってでも、生じうる危険性を全て視野に入れて、為しうる対策を全て行わなければなりません。

 さて、抜本的な対策を採るにあたっては、「狂牛病」に対する正しい知識が必要となります。まず、狂牛病の定義を再認識する必要があるでしょう。広義には、「狂牛病」とは読んで字の如く「狂った牛によって引き起こされる病気」の総称であります。種々ある狂牛病のうち、現在特に問題とされているのは、発狂した牛を人が摂取することによって引き起こされる病気です。報道等では、蛋白質の一種である「プリオン」によってひきおこされる牛の狂気のみが問題とされていますが、これはあまりに楽観的な見方というべきです。確かに牛の発狂は、ある種のプリオンによって引き起こされますが、発狂の原因はこれだけに限らないからです。ストレスにあふれた現代社会では、牛の精神に異常をきたす原因は星の数ほどあるといっても過言ではありません。

 歴史的に見ても、「発狂した牛は危ない」という知恵は古くから伝承されてきています。スペインのパンプローナで毎年行われる有名なサン・フェルミン祭り(牛追い祭り)では、祭りで走り回った牛の肉を食べてはいけない、という言い伝えがあるそうです。その言い伝えでは、ある時、祭りの後に牛の肉を食べた町のお調子者が、天罰にあたって深夜街頭で踊り狂って死んだとされています。この言い伝えは、祭りに参加した神聖なる牛を大切に扱う為の戒めと解釈されてきましたが、最近の研究では、狂熱的な祭りの雰囲気の中、群衆から与えられるストレスの為に発狂した牛の肉の摂取が原因でお調子者は狂牛病になったのであろうと言われています。

 これらのことを踏まえると、現在の狂牛病の検査には大きな欠陥があると言わなければなりません。現在の狂牛病検査では「プリオン」の有無のみが対象となっていますが、これだけでは不十分です。現在の調査対象を広げて「牛の精神状態」全般を調べる精神鑑定を行わなければ狂牛病に対して有効な対策を打てないのです。

 とはいうものの、牛の精神鑑定は容易なものではありません。伝統的な精神医学においては、その対象は人間に限られていました。人間以外の動物の精神状態に関する研究は、これまで殆ど行われてこなかったというのが実状です。狂牛病対策にあたっては牛に関する精神医学的研究の深化が不可欠と言えましょう。

 まだまだ端緒についたばかりの牛の精神医学的研究ですが、狂牛病対策のためにともかくも牛の精神鑑定制度を立ち上げなければなりません。現在の知見でなしうる限り最善の鑑定法を策定してみました。


牛精神鑑定(案)
  1. 狂牛病対策の為に牛精神衛生管理センターを各都道府県に設置する。

  2. 牛精神衛生管理センターは厚生労働省からの依頼を受け、鑑定人一名を選出し牛の鑑定を開始させる。

  3. 鑑定人は、以下の作業を経て鑑定を行う

    • 被鑑定牛の生活歴などの記録を通して牛の全体像をイメージする

    • 被鑑定牛と面接を行い、牛自身の主観的事実としての心身の状態、生い立ちなどを聞く。本牛が主張している精神的な症状などについても聞き出すものとする。

    • 被鑑定牛の両親等と家族面接を行い、記録に残されている事実の補遺とする

    • 以下のような心理テストを行う

      • 知能テスト・・・IQの診断。

      • 精神作業検査・・・単純な作業(牛車を引く等)をやらせて、その結果から、性格を判断する。

      • 質問紙性格検査・・・いくつかの質問に回答させることで、性格を判断する。

        (例:ヒステリー性格の診断)
        以下の質問について自分の性格、行動、考え方に当てはまるものにチェックしてください。


        1. 私はもっと沢山の牧草をもらい、もっとしっかりした良い飼育をうけられた筈なのである。

        2. 今少し皆が私のことをなんとかしてくれてよいはずだと思う。両親や親戚はもちろん、牧場主でも獣医でも、今少し私のことを心配してくれてよいはずだと思う。

        3. 私は皆から注目されている。私の話や行動はいつも皆の問題とされている。

        4. 有名な牛になりたい。ともかくも有名なはなやかな、素晴らしい牛になって拍手喝采されたい。そうなったらどんなに嬉しいか、それに憧れ、それを空想する。

        5. どこを歩いても皆が「あの牛」と知ってくれて挨拶してくれるようになりたい。

        6. 他の牛が、自分より綺麗な毛並みだったり目新しい蹄鉄を、これみよがしにしていると口惜しくなる。そうしたものが、めちゃくちゃに欲しくなる。

        7. とんまな顔をして他の牛のまずい話をおとなしく聞いていることができない。

      • 投影法テスト・・・絵を描かせたり、未完成の文章を完成させたりする。様々な絵や文章の中に、投影されている性格を調べる
        (例)
        次の文章の続きを作成してください。


        「牧場では、私は・・・」

        「子供のころ、私は・・・」

        「私を不安にするのは・・・」

        「もし牛でなく馬だったら、私は・・・」

        「乳を搾られているとき、私は・・・」

        「肉骨粉を目にすると、私は・・・」

      • 病的反射、瞳孔反射等の神経学的検査や脳波検査、CTスキャン、MRI検査などの脳の医学的検査を行う。狂牛病の原因として、脳の機能的異常(脳波異常)や形態学的異常(CTやMRIの異常)があることも珍しくない。

  4. 以上のような調査の結果から鑑定人は精神鑑定書を作成し牛精神衛生管理センターに提出する。センターはこの鑑定書を厚生労働省に提出するものとする。

 このような検査態勢の充実とともに、普段から牛に心理的な負担を与えないようなリラックスした雰囲気の中の飼育という環境面からの予防にも目を向ける必要があるでしょう。牛專門の心理カウンセラーの育成を進めて、牛が気軽にカウンセリングを受けられるような態勢づくりも応援する予定です。さらに、将来的には牛精神衛生管理センターを牛專門の精神科医院に発展させ、牛の自発的な任意入院、さらには措置入院制度も確立する予定です。

 狂牛病から国民の健康を守る施策の実現の為、国民の皆様の御理解と御支持をよろしくお願いいたします。

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