ニセ首相の顔首都圏の電力危機への対策について

首都圏の電力危機への対策について


 サギノミア共和国首相様から、次のような提案をいただきました。

首都圏が梅雨明けとともに電力不足になるとかならないとかいろいろ騒いでいるところがあるようです。

そこで提案があります。

かつて、羽田元総理が省エネスーツを強くアピールしていらっしゃいましたが、昨今の電力危機に鑑み、首都圏に限らずネクタイと背広を禁止する時限立法を制定してはどうでしょうか。


7月7日 星に願いを込めて...
サギノミア共和国首相より
http://saginomia.infoseek.livedoor.com/
 各種報道で伝えられる通り、2003年の夏に首都圏は深刻な電力不足に襲われる可能性があります。夏季の電力消費の中で最も大きな比重をしめるのが「冷房」ですから、電力不足対策として「ネクタイと背広を禁止する時限立法」を制定することは大きな意義があると思われます。

 羽田元総理は現在でも、省エネスーツ運動を力強く推進していらっしゃるようです。このページ によると、羽田氏は、「カインドウェア」(http://www.kindware.co.jp/)という店でスーツをイージーオーダーしているとのこと。このカインドウェアのwebサイトに省エネスーツのページ(http://www.kindware.co.jp/e-cool/top.html)がありますが、この店では「e-cool」という名称で発売しているようです。かつての羽田氏の省エネスーツは、単に普通のスーツの袖をちょん切っていたように見えてなんとも貧相な印象でしたが、最近ではマオスーツ風の感じでちょっと垢抜けた感があります。「e-cool」ブランドには、「マオカラー」というものがあるので、羽田氏はこれを着ていらっしゃるのでしょう。省エネの観点からみれば、サギノミア共和国首相さんがおっしゃるようにスーツを着ないというのが最善の策ですが、儀礼上どうしても着用しなければならないというのであれば羽田氏の省エネスーツも選択肢の一つと言えるでしょう。

 さて、ここで首都圏電力危機に至る過程を概観しておきましょう。根本的な原因は東京電力が運営している原子力発電所の点検記録を改竄していたことが発覚し、全ての原発を一旦停止して点検しなければならなくなった点にあります。東京電力で原子力発電所の点検記録の改竄があった疑いがあると経済産業省原子力安全・保安院が発表したのは、2002年8月29日、そして東電の原子炉全17基が停止したのが2003年4月15日のことでした。2003年7月現在、未だにほとんどの原発は再稼動していません。このために、電力の不足が予測されているのです。

 経済産業省の経済産業省関東圏電力需給対策本部第一回(5月8日)(http://www.meti.go.jp/kohosys/press/0004017/)で検討された資料に「平成15年夏期に向けた電力需給対策について」というPDFファイル(http://www.meti.go.jp/kohosys/press/0004017/2/030508jukyutaisaku.pdf)がありますが、それによると、これまでの電力の最大需要は2001年7月24日(当日の東京における最高気温は38.1度)に記録された6,430万kW。これに対して2003年5月現在で供給可能な電力を考えると、

  1. 東京電力における火力や水力発電所をフル稼働させると約5,500万kWの電力を供給可能

  2. 他の電力会社や自家発電所からの購入などの手段をすべて取った場合には、追加で約400万kWの供給を受領可能

  3. 5月7日に稼働を再開した柏崎刈羽原発6号機の100万kW
以上を加えて、7月から8月において約6,000万kWの電力が確保できるとのこと。しかし、これまでの最大需要である6,430万kWと比較すると、このままであれば約500万kW程度の電力が足りなくなるおそれがある、という結論でした。

 その後、6月18日柏崎刈羽原発7号の再稼動、7月11日には福島第一原発6号機が再稼動、そして7月中旬には新潟県の柏崎刈羽原発4号機が運転再開する見通しとなって、電力不足問題解消にむけて一息ついた感があります。とはいえ、まだまだ危険な綱渡り状態にあることは否定できません。先ほど紹介した経済産業省関東圏電力需給対策本部第一回資料「東京電力の当面の電力需給について」においても などの点が指摘されています。供給能力の上限ぎりぎりで運用している以上、供給に余裕がある場合では特に問題にならないような障害によっても大規模な停電が生じうるのです。起こってはならないことですが、万が一この夏に電力施設に対するテロ行為が生じた場合、その被害は通常時に生じた場合よりも極めて甚大なものになると予想されます。このような事態を受けて、東京電力では「でんき予報」なるページを設け、 を提示し、電力の逼迫度合いを明示することによって節電への協力を呼びかけています。

 では、この危機的状況にどのように対応すればよいのか。ここで、サギノミア共和国首相さんの御提案でも見られるように、「冷房を抑えることで電力不足に対抗する」という方策が求められる訳です。先にも述べたように東電の原子炉全17基が停止したのは2003年4月15日のことでしたが、2003年7月まで首都圏で電力不足による停電などは一度も起こっていません。つまり、冷房による電力消費さえなければ危機は起こらないのです。もともと高温多湿な日本の夏にスーツ・ネクタイ着用すること自体に無理があるのですから、冷房による電力消費の削減に対しサギノミア共和国首相さんの「ネクタイと背広を禁止する時限立法」案は有効であることは明らかであります。我々も、この時限立法案を前向きに検討し、是非とも実現させたく思っております。

 そしてさらに、我々は冷房にかかる電力を削減すべく次のようなドラスチックな案を検討中です。

 皆様は最近話題の「美肌水」をご存知でしょうか。美肌水とは、消費者が自ら手作りでつくる化粧水です。もともとは健康雑誌で有名な『ゆほびか』(マキノ出版)1998年6月号に掲載された記事が発端でした。そこから、口コミやネット、そしてテレビの健康・美容番組で紹介され、女性の間で静かなブームとなったものです。ネット上で使用者の感想をいくつか見たところによると、乾燥肌にしっとり感を与える効能が強いとのこと。美肌水の作り方については、マキノ出版のこのページをご覧下さい。自ら原材料を購入して作る化粧水ですから、有害な添加物を心配する必要がありませんし、なにより安価です。環境ホルモンの悪影響や、シックハウス症候群などから化学薬品や添加物に敏感になっている方も多いと思われますが、この「美肌水」はこういった健康志向の流れにのったものといえます。また、これまで化粧品といえばなにかと「ブランド志向」で、商品の価格も実際のコストとはかけ離れたメーカーサイドの言い値で決まっていたかのようでした。原材料を自ら購入して配合する「美肌水」はこの構造に一石を投ずるものとなるかもしれません。

 さて、電力不足に悩む我々が注目したのは、美肌水の材料である「尿素」です。上に紹介した美肌水の作り方ページで、「空き容器に水と尿素を入れ、よく振る」とありますが、尿素を水に混ぜるとどのようになるのでしょうか。神戸新聞のこのページをご覧ください。尿素に水を混ぜると吸熱反応が起こり温度が下がるのです。

(上記神戸新聞のページより引用)

「ホームセンターで購入した尿素で試してみました。コップに尿素を入れ、水を加えて溶かしてみたところ、どんどん冷たくなっていきます。温度計で計ると、水と尿素の量や気温にもよりますが、20℃だった水が0℃近くになってしまいました。」
つまり、尿素と水を用いることで電気をまったく使わないで温度を下げることが可能なのです。美肌水の配合とは、水に尿素を混入させて溶かしていることに他なりません。よって、美肌水を作ることは即ち気温を下げることでもあります。この美肌水を「美肌水冷房法」として冷房電力削減の手段として使わない手はありません。

 我々の提案は以下の通りです。
一個人が作る美肌水の気温を下げる効果は微々たるものですが、首都圏全体の住民が一斉に美肌水を作れば、気温の低下に対してかなりの効果が期待できる筈です。

 尿素と聞くと、なにやら少々不潔な感じがする方がいらっしゃるかもしれません。なんといっても「尿」という漢字の印象からくるものでありましょう。しかし、人体がなにゆえに尿素を作るのかを考えるとこの印象は変わります。人体が体内の老廃物のアンモニアを処理しようとする際、アンモニア自体はきわめて人体に有害な物質なのでわざわざこれに炭酸を加えて尿素に変換し害の少ない物質にしているのです。美肌水に限らず、基礎化粧品に尿素配合タイプのものが増えている点も、人体に悪影響がないことを裏付けています。つまり、尿素は人体・環境にやさしい物質なのです。


(尿素については以下のサイトに詳しい解説があります。)
 この美肌水によって気温を下げるという工夫は、この度の電力不足対策のみならず、長期的にみて都市のヒートアイランド問題の緩和に役にたつかもしれません。従来のヒートポンプ型の冷房装置は、室外へ熱を移動させて室内の温度を下げていました。これによって、室内は快適になるものの結果として室外の温度を上昇させていたのです。また、熱移動に際して全くエネルギーを消費しない理想のヒートポンプがあれば、室内の下がった温度を室外の上がった温度を差し引きすれば0になる筈ですが、実際はヒートポンプ稼動に際して熱が発生しますから、室内外の温度を差し引きしてもプラスになってしまいます。つまりヒートポンプ型冷房では、室内の熱を室外に移動させるだけでなく、さらに温度を押し上げているわけです。

一方、美肌水冷房法では、室内の熱を室外に追い出しませんから、室外気温を上げることはありません。単に室内室外全体の温度が下がるだけです。しかも、水に尿素を混ぜるだけですから、ヒートポンプのように無駄な熱も発生しません。たとえ、尿素自体の精製の際に熱が必要としても、冷房に必要な尿素を秋から春にかけて精製し用意しておけば、夏季の気温を必要以上に上げてしまう心配はないのです。以上の点から、美肌水冷房法によって夏期の都市ヒートアイランド現象を緩和することができることがお分かりいただけたと思います。その上、冷房の結果生じる物質を化粧水として使えるのですから、全く無駄がありません。夢の冷房システムと言えるでしょう。

 この夏の電力不足を解消し、かつ都市のヒートアイランド現象の緩和に役立ち、しかも国民のお肌をスベスベにする一石三鳥の施策の実現のために、皆様のご理解とご協力をお願いいたします。



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