『人肉事件を論ず : 附管蠡鈔』
全文掲載

人肉事件を論ず : 附管蠡鈔
花井卓藏述
東京:春秋社, 1931.1
23cm. (訟庭論草)

 産業ロック推薦図書で、「臀肉切り取り事件」に関して数冊の資料を紹介したが、この事件に関してよく参照される本を一冊まるごと全文載せてみよう、というのがこの特別企画の試みである。

 著者花井卓藏は、当時の著名な弁護士で、国会議員もつとめて最初の普通選挙法案を衆議院に提出したという人物。今回紹介する「人肉事件を論ず : 附管蠡鈔」は彼の著作全集である「訟庭論草」の中の一冊である。人肉事件の容疑者野口男三郎の弁護士として力を奮い、人肉事件については無罪を勝ち取っている(但し別件の殺人事件について有罪となり死刑)。この裁判についての記録がこの本の内容である。最近、「花井卓蔵の法廷史録」という「訟庭論草」の復刻版が大空社から出版されたようだが、専門書ということもあり入手はやはりちょっと面倒くさい。というわけで、テキストの全文掲載をしてみようと思い立ったのである。

 とはいえ、全部で600ページを越えようという大著であるので、一気に転記という事もできるわけもない。ま、のんびりぼちぼちやる予定ですのでご了承ください。

 本来ならば最初、凡例として仮名遣いやJISコードにない漢字の転記の約束などを書いておかなければならないが、実際転記作業をしてみないと分からないことも多いと思われるので、これらについてもおいおい整備していくことにする。読者におかれても、気長におつき合いいただければ、当方としてはもっけの幸いである。

※「人肉事件を論ず : 附管蠡鈔」全体構成について

「訟庭論草」は、著作全集である為に既に出版されている資料を集成したという性格が強い。今回紹介する「人肉事件を論ず : 附管蠡鈔」は、以下の2冊の本を合冊したような構成になっている。
  1. 人肉事件を論ず

  2. 獄中の告白
(管蠡鈔は「人肉事件を論ず」に含まれる)。頁づけもこの2つの前後できっぱり分かれ、後半の「獄中の告白」は1ページから始まっている。また、序文のそれぞれの文章にも独立した頁づけがされており、それぞれの文章が1ページからカウントされている。この本に掲載されているオリジナルの目次では、ちょっと不十分な部分があり、抜けている記事などもあるので、独自に「『人肉事件を論ず』全体構成表」を作成した。全体の構成については、「全体構成表」を参照していただきたい。個別の文章へのリンクもこの構成表を目次として用いることとする。

「『人肉事件を論ず』全体構成表」




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