「ボヘミアンラプソディ」と
「渚のアデリーヌ」について

 今回紹介するのは、クイーンの名曲「ボヘミアンラプソディ」とリチャード・クレイダーマンの名曲「渚のアデリーヌ」。1990年代以降はスポーツのイベント等でやたらに、"We will rock you"と"We are the champions"がかかるので、そちらのほうが有名かもしれないが、しかしそれにしてもクイーンの代表曲といえばやはり「ボヘミアンラプソディ」でしょう。反時代的ともいえるいささか大仰な音楽で、「趣味の良し悪し」といった細かいことに拘泥するヤカラの卑小な態度など一気に超越してしまう故フレディー・マーキュリーの真骨頂がこの曲だ。一方の「渚のアデリーヌ」は、タイトルだけでは曲が分からないかもしれないが、誰でも聞けば「ああ、聞いたことがある」と思うに違いない有名曲。歯医者に通ったことのある人ならば、待合室で絶対に聞いたことがある筈。とにかくBGMものの定番中の定番である。

 かたや、アクの強さを押し通し、「暑苦しさ」を徹底することで180度回った逆の爽快感を生み出すという力技で魅せるボーカリスト、フレディ・マーキュリー擁するクィーン。かたや、「ピアノの貴公子」と呼ばれるイージーリスニング界の大立者、リチャード・クレイダーマン。彼らの代表曲が、なんと見事にマッチしてしまうのだから面白い。

 このページを作るにあたってクレイダーマンについて書かれたページを探してみた。このページによると、リチャード・クレイダーマンというのは芸名で、本名はフィリップ・ルイ・パジェスというのだそうな。以前から、「フランス人の筈なのに、ドイツ人みたいな名前だなぁ。」と思っていたのだが、疑問氷解。本名はコテコテのフランス風。しかし、なんでこの芸名にしたのだろうか。フランスでは、「ピアノ弾きはドイツが本場」と思われているのだろうか。1953年生まれということだから、現在はもう50才前。ちょっと「貴公子」にはつらいお年頃ではある。このページの情報では、最近は日本でのリサイタルで「だんご三兄弟」を弾いたりしているらしいから、ご本人も「貴公子」なんて称号は特段意識してないのだろう(こんなCD付き楽譜集も売り出し中)。

 今回は、音源の入手には何の苦労もなし。簡単に手に入った。両方ともメジャーな曲だし。

 テンポとキーは以下の通り。
ボヘミアンラプソディ
BPM=135〜143  キー=Bフラット
渚のアデリーヌ
BPM=130〜140 キー=C
 苦労したのは、テンポの調整。今時の曲だと、リズムは基本的に打ち込みで、ライブ版でもなければテンポの揺れなんてないものが多いのだが、この二曲はテンポの揺れが激しい。細かく曲を分割した上で、BPM=140で統一。テンポを決めた後でC調の渚のアデリーヌをBフラットに移調した。

 まず、イントロと曲を互いにクロスして連結した。  なかなか、うまいことつながっている。で、中身を連結したのがこれ。  このつながり方は我ながら見事な出来。ピアノのアルペジオに違和感がない。最後に、二曲一気に同時再生。  音曲漫才の定番で、中条きよしの「うそ」を歌いたいのに、アイカタがイントロでぼけて歌わせないというネタがあるが、この二曲はその形式のネタとして使えそうだ。

「はい、どうも。リチャードでーす」

「フレディでーす」

「二人あわせて 『キラークィーン』」

「いや、これからも二人で頑張っていかないかんなーと言うてたところなんですがぁ」

「頑張ると言えば、僕らももっと芸の幅を広げていかないけませんな。」

「いや、皆まで言いないな。僕なんか結構勉強してまっせ。」

「ほー、こらリチャード君、感心やな。どんな勉強してはんの?」

「僕なんか、最近はもっぱら洋楽探求の旅に出ておりますな。」

「『探求の旅』って、君。オーバーな。ま、確かに僕ら今まで邦楽のもっちゃりした曲しかネタにしてへんかったからね。」

「さいな。それに洋楽いうても、今流行してるようなちゃらちゃらした曲ちゃいまっせ。」

「ほお、一体どんな曲なん?」

「クイーン」

「あ、クイーンですか」

「そうクイーン。それも、ボヘミアンラプソディ」

「こらまた、えらい濃い曲が好みなんやな」

「もう一番のお気に入り。今日もこの舞台で歌わさせていただきます。」

「そこまで入れ込むか、君」

「入れ込むも入れ込まんも、最近は、もうどこへ行ってもこの曲を歌いっぱなし。」

「どこでも歌いっぱなして、鼻歌か?」

「いや、腹の底から絶叫します。」

「うるさいな、君。この曲所構わず絶叫したら近所迷惑やで。」

「そう、この間向かいの大沢さんから苦情が来た。」

「そらそうや。で、どんなこと言われたん?」

「『夜中に「ママー、ママー」て叫ぶな。子供の夜泣きやないねんぞ。それから、「ガリレオー」も止め。意味わからん。』って。いや、まことに面目ない」

「そんな御近所の鼻つまみもののリチャード君には、この歌は歌わせられへん。僕が歌わせてもらう」

「き、君が歌うんかい」

「そうや、リチャード君はピアノで伴奏。」

「んなアホな。殺生やで。」

「罰や」

「罰て....。まあええわ。ほな行くで」

「ボヘミアンラプソディ(イントロ)」

「渚のアデリーヌ(部分)」

(RealAudio Ver.3ファイル 約30KB)

「ママ−、ジャストキルドアマン .....。って曲変わっとるやないか!」

「え?何の事?」

「これクイーンちゃうやん。途中でルノアールでいっつもかかってる曲に変わっとる」

「『ルノアールでいっつもかかってる曲』って君。リチャード・クレイダーマンの曲やがな」

「リチャード・クレイダーマンぐらい知っとるわ。曲名が分からんねん。そういう君は曲名も知ってんのか?」

「知ってるわい。曲名は、渚の.......」

「渚の?」

「.....マーマレード」

「君も知らんねやがな」
ピアノが出来る方は、宴会で試してみると、座興になるかもしれない。

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