「サントリーオールドCM曲」と
「Circus」について

 今回紹介するのは、小林亜星作のCMソングの傑作「サントリーオールド」とThe Jamのインストルメンタル曲「Circus」。

 「サントリーオールド」のCMソングといっても分からない方もいるかもしれないが、「ダンダンディダン シュビダディン」というスキャットの曲と言えば分かっていただけるだろう。今回、このページのためにCM名曲集CDを入手したのだが、それによるとこの曲のタイトルは「人間みな兄弟」というのだそうな(故笹川会長がでてきそうな名前だ)。で、そのCDに別タイトルで「夜が来る」という曲も収録されているのだが、こちらは「人間みな兄弟」の歌詞ありバージョンで、なんと小林亜星御大自らが歌っていらっしゃるのである。つまり、同じ曲に「人間みな兄弟」と「夜が来る」という二つのタイトルを付けてあるのだ。しかし、この二つのタイトルを改めて見比べてみると、何か黙示録的終末宗教のお題目のような感じを受けてしまうのは私だけだろうか。

 The Jamというバンドは知らなくても、スタイルカウンシルというバンドを知っているという人は多いのではないだろうか。このThe Jam というのは、ポール・ウェラーがスタイルカウンシルの前にやっていたバンドである。筆者は、スタイルカウンシルもThe Jamもそんなに熱心に聞いてはいなかったのだが、十数年前にポール・ウェラー好きの友人にたまたまThe Jam のThe Gift というアルバムを貸してもらったことがあった。その中で気になったのが今回取りあげた「Circus」だった。どこかで聞いたことがあるような無いような気がして、何となく印象に残ったのであろう。それから、ときどき思い出しては、「うーん、確かにどこかで聞いたことがあるような気がする」と、喉に骨が刺さったままというか、奥歯に何かが挟まったままというか、ともかくモヤモヤした気持ちになっていたのだが、先日ようやく気づいたのだ。「ああ、サントリーのダンダンディダンだ!」と。

 今回は、音源の入手には何の苦労もなし。簡単に手に入った。「人間みな兄弟」のほうは改めて聞いてみたが、やはりいい曲。入手したCDによると、「CMソング史上最もよく知られた曲」とのことであるが、哀愁を帯びたギターとスキャットはまったくその惹句に恥じない名曲だと思われる(「ワシントン広場の夜はふけて」という曲が「人間みな兄弟」に似ているらしい、と、以前友人に教えて貰ったのだが、音源が入手できなかったので今回は紹介しないこととした)。一方、10年ぶりに聞いたThe Jamの「Circus」であるが、こちらは記憶に残っている程にはカッコよくないのだ。アレンジや音づくりがいかにも80年代前半テイストなのである。裏拍を強調するハイハットや、音数の少ないチョッパーベース。それに、ゲートのエフェクトを効かせたスネアの音など、「懐かしいなァ」という感じがすると同時に「うーむ、ちょっとダサい」と正直感じてしまう。聞いた当時はまだそれらが「古さ」になっていなくて、ダサさが感じられず、「カッコよかった」という記憶だけが現在まで残っていたようだ。4-5年前ならば、「懐かしくてダサい」というのは、70年代ディスコ曲が一手に引き受けていたのだが、最近はそのダサさ感が一回りしてしまって「それもアリやな」という風潮になってきている。なので、「懐かしくてダサい」ポジションが80年代前半の曲にシフトしつつあるのだろう。まあ、「あるのだろう」と言ってもこれはあくまで私の個人的な感想なので、一般的に皆がそう感じるのかどうなのかは分からないが。Circus の話に戻ると、アレンジはともかくとして、曲自体は悪くないので、早めのスカなり前のめりのサーフロック調なりでやると、今演奏しても結構カッコよいのではないかと思う。

 テンポとキーは以下の通り。
人間みな兄弟
BPM=118〜122  キー = Cm
夜が来る
BPM=118〜121 キー=Am
Circus
BPM=140〜144 キー=Bm
 「人間みな兄弟」のBPM=120  キー = Cm 基本とし、他の曲はこれにあわせることとする。また、「人間みな兄弟」は展開がなく、あっさり終わってしまうのだが、歌詞つきバージョンの「夜が来る」は展開部があり、Circusにも展開部があるので、この部分には「人間みな兄弟」ではなく「夜が来る」を対応させることにした。

 まず、曲を互いにクロスして連結した。  なかなか、うまいことつながっている。で、全曲一気に同時再生。 最後に、ついでと言ってはなんだが、歌詞も採録してみた。耳コピーなので、間違いがあるかもしれないが、一緒に唄えば楽しさ倍増の筈。是非お試しのほどを。


ダンダンディダン シュビダディンガ
オデーエエーオー ハァザ
ザンザンディダン シュビダディンガ
ァドンザン ジュビダドーンガ

ダンダンディバン シュビダドンガ
ダディーイホダレー ヘィザ
ザンザンディザビ ジュビダドンガ
ァドンザン ジュビダドーンガ

心の中にも 灯がともる
地球が回る 日が沈む

ダンダンディダン シュビダデンガ
イローオイローレー ヘィザ
ザンザンゼィーラメ ジュビダドーンア
ァドンザン ジュビダデーンガ
ァドンザン ジュビダデーンガ
ァドンザン ジュビダデーンガ
ァズンダン シュビダゼーーン


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