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DHCP95の紹介
DHCPとは?
DHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)とは、RFC (Request for Comments)の1533、1534、1541、および1542 に定義されている、ネットワーク上のコンピュータの設定(IPアドレス、ゲートウェイ、DNSなど)を動的に行うためのクライアントサーバーモデルによるネットワーク機能です。
DHCPサーバーを置くことによって、次のような利点があります。
- ネットワーク管理者は、DHCPサーバーコンピュータでネットワークのTCP/IPパラメタを集中的に管理できます。
- クライアントコンピュータはTCP/IPを手動で設定する必要が無くなります。
- クライアントコンピュータがサブネット間を移動した場合、それまで使用していたIPアドレスは自動的に解放され、新たなIPアドレスと設定値が自動的に割り当てられます。
DHCP95の機能
DHCP95は、Windows95やWindowsNT Workstationで動作するDHCPサーバーです。サービスプログラム(デーモンプログラム)として動作するので、いちいち手動で起動する必要がありません。
DHCP95には次の機能があります。
- 最大256個までの連続したIPアドレスを扱えます。なお、256個のうち任意のIPアドレスを貸し出し範囲から除外できます。
- 1分単位の有効期限付きリースおよび無期限リースを選択できます。
- リース切れの場合の猶予期間を1分単位で指定できます。
- デフォルトゲートウェイを設定できます。
- DNSサーバーを2つまで設定できます。
- WINSサーバーを2つまで設定できます。
- 特定のクライアントのIPアドレスを静的に割り当てる事ができます。
- Windows NTのRAS(Remote Access Server)に対応しています(Windows 95のダイヤルアップサーバーには対応していません)。
- サービスを受けられるクライアントを限定するように設定できます。
- BOOTPクライアントにも一部対応しています。
なお、DHCP95を実行するコンピュータ(DHCPサーバー)のTCP/IPの設定は手動で行う必要があります(DHCPサーバー自身の設定をDHCPで行う事は出来ません)。
DHCP95はどんな時に使うのか?
例えば、Note PCを持ち歩いていて、会社と自宅の両方の環境にLANで接続して使っているような場合、会社と自宅でTCP/IPの設定をいちいち切り替えて使わなければなりません。
TCP/IPの設定は、IPアドレスとか、サブネットマスクとか、DNSサーバーのIPアドレスとか、デフォルトゲートウェイ(ルーター)のIPアドレスとか、項目が多くて面倒です。
会社と自宅のLAN環境にDHCP95をセットアップしておけば、Note PCの設定をDHCPを使うにするだけで、TCP/IPの設定は完了します。あとは、Note PCを会社や自宅のLANに繋いで電源ONするだけで、TCP/IPの設定が自動的に切り替わります。
また、PCの台数がそれほど多くないオフィスで、LANの管理者はPCの設定を楽に済ます事が出来ます。DHCP95を実行するPCさえ真面目に設定しておけば、どのIPアドレスが空いている気にしなくても、DNSサーバーのIPアドレスってなんだっけ?と忘れてしまっても、「DHCPを使う」と設定するだけで済むのです。
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